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2018年01月22日

冬ごもり中

案の定、今月6日をもってトンボ・シーズンお休みとなったトンボ王国。動くものは野鳥ばかり。

239A0775ダイサギ2018・1・18トンボ王国 239A0730メジロ&サザンカ2018・1・17トンボ王国 239A0811コゲラ2018・1・20トンボ王国 239A0687ルリビタキ♀2018・1・15トンボ王国(右湿地保護区)
ダイサギ メジロ コゲラ ルリビタキ

寒さが一気に緩んだ18日、越冬トンボ撮影チャンスとばかり心当たりの林縁を歩いてみましたが、次に訪れる(つまり今回の)大寒波襲来を予測してか2頭のシジミチョウが顔をだしてくれたのみ、トンボ池では今や嫌われ者になったミシシッピアカミミガメばかりが、しばしの暖を楽しんでいました。

239A0755キヌヤナギ2018・1・18トンボ王国 239A0726ハムシ?一種&シロバナタンポポ2018・1・16トンボ王国 239A0746ムラサキツバメ♀2018・1・18トンボ王国(本谷奥) 239A0773ミシシッピアカミミガメ2018・1・18トンボ王国
花芽が出たキヌヤナギ シロバナタンポポ ムラサキツバメ カメの集団

お蔭で整備作業は順調に進行(と言っても人手不足は否めませんが)、現在スイレン抜きは5個目のトンボ池に取り掛かっています。お蔭様と言えば、ご寄付お願いしている湿地保護区のイノシシ柵設置計画。現在40万円ほどのご支援をお寄せ頂き、モートンイトトンボ保護区、本谷奥湿地保護区のほぼ2分の1、右手湿地保護区のおよそ5分の4まで囲うことができました。これで、土手の補修作業は台風などの増水後等、これまでの数十回から数回に軽減できることになると予想され、気分的にも随分楽になりました。もちろん、重要なエコトーン・ゾーンでもある岸辺環境が過度にかく乱されなくなるため、ネアカヨシヤンマを始めとする湿地性トンボの増加も大いに期待されるところです。なおイノシシ柵設置のための募金活動は、湿地保護区全域の柵囲いを目指し、今も継続中です。

239A0748スイレン抜き2018・1・18トンボ王国 239A0841イノシシ柵設置2018・1・21トンボ王国(右湿地保護区)ロウ 239A0793イノシシ柵運搬2018・1・19トンボ王国
スイレン抜き(5個目) イノシシ柵設置完了(右湿地下段)同 準備中(本谷奥)

この間、ツルの雑種や、干上がりかかっている市内の河川でひたすら降雨を待っているコイの撮影んも勤しんでいます。

239A0616ナベヅル&ナベクロヅル2018・1・12四万十市森沢 239A0658ノゴイ2018・1・14四万十市内川桃ケ市付近内川川 239A0642ノゴイ2018・1・14四万十市内川桃ケ市付近内川川
ナベクロヅルほか 内川川のコイたち

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by 杉村光俊 at 13:42 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2018年01月12日

万事休す

と言っても、トンボ王国のことではありません。苦しい運営が続いていることに違いはありませんが、「ムカシトンボが育つ谷水はすぐ飲める、ミヤマアカネが暮らす田んぼのお米は安全で美味、オオイトトンボが飛び交う水辺は灌漑用水として太鼓判」の常識化を目指し活動を続けています。マズいのは、年越し赤トンボのことです。
それまでの青空が雲に覆われて気温が急低下した4日正午前、小さな橋上で日向ぼっこしていたキトンボB♂が動けなくなっているところを発見、誰かに踏みつけられても可哀そう(本音は勿体ない)なので、ねぐらにもなる近くのフジツツジに避難させました。昼下がり、一時的に雲が切れた隙にどこかへ飛び去っていましたが、6日朝も元気な姿を見せてくれていました。

239A0168キトンボ♂B2018・1・4トンボ王国 239A0159キトンボ♂B2018・1・4トンボ王国 239A0204キトンボ♂B2018・1・4トンボ王国
橋の上で動けなくなっていたキトンボB♂

ところが、その後天候が崩れ、そのまま今回の大寒波襲来となってしまいました。ただでさえ体力が衰えた老トンボ、食事にありつけない日が3日以上続けば、もう万事休すでしょう。ということで、2017年のトンボ・シーズンは2018年1月6日のキトンボ1♂をもって閉幕という公算濃厚となりました。

239A0423降雪2018・1・11トンボ王国 239A0420降雪2018・1・11トンボ王国 239A0419降雪2018・1・11トンボ王国
うっすら雪化粧したトンボ王国

細々開花している花々も、今回の寒波で縮み上がっていることでしょう。

239A0294サザンカ2018・1・9トンボ王国 239A0265フジツツジ2018・1・9トンボ王国 239A0278シハイスミレ2018・1・9トンボ王国
サザンカ シハイスミレ フジツツジ

一つ朗報です。数年前から水漏れが続いていた黄色スイレン池(看板はピンク・スイレンですが)の水位が、昨年末からの整備作業によって回復しました。

239A9688スイレン抜き前2017・12・30トンボ王国 239A9790スイレン抜き2017・12・31トンボ王国 239A0298水位回復2018・1・9トンボ王国黄スイレン池
水位が低下した状態 作業中の状況 作業後の状況

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by 杉村光俊 at 10:58 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
2018年01月03日

年越し赤トンボ

北風が多少強めながらも、好天に恵まれた四万十地方の年明け。

気がかりな年越し赤トンボは1月3日現在、キトンボ♂1頭の生存が確認できています。昨2日には、左前バネ中央部が大きく欠損したA個体と、左前バネを除く3枚の羽先端近くに小さな欠損があるB個体の♂2頭の健在が確認されていて、今日姿を見せた個体は、多分A個体だったと思います。ちなみに、両個体は昨年12月19日から追いかけているものです。ただ、年末30日まで健在だったヒメアカネ1オスは行方不明で、年越し失敗濃厚です。
なおキトンボについては、引き続き「追っかけ」を続けたいと思います。

239A9805赤トンボ浴陽ポイント2018・1・1トンボ王国 239A9927キトンボ♂2018・1・2トンボ王国 239A9822キトンボ♂2018・1・1トンボ王国 239A9945キトンボ♂2018・1・2トンボ王国
観察ポイント キトンボ♂ A個体 同 B個体

初春ならぬ早春のような陽気に誘われ、成虫越冬中の昆虫もポツポツと姿を見せる中、非成虫越冬種のツマグロヒョウモンも♀1頭もまだ頑張っています。

239A9810ムラサキシジミ2018・1・1トンボ王国 239A9814キタキチョウ2018・1・1トンボ王国 239A9932ツチイナゴ2018・1・1トンボ王国 239A9943ツマグロヒョウモン♀2018・1・1トンボ王国
ムラサキシジミ キタキチョウ ツチイナゴ ツマグロヒョウモン

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by 杉村光俊 at 16:07 | トンボ王国最新情報 | comment (0) | | page top
イベント情報・お知らせ
トンボ王国のホームページはこちらからどうぞ
www.gakuyukan.com/

催しのお知らせ

【トンボ王国・秋と冬の生きもの写真展】

目的:木の枝に産卵するオオアオイトトンボ、湿地保護区に飛来するルリビタキなど、秋から冬にかけてトンボ王国で見られる動植物の生態写真を通し、生物多様性環境の楽しさを感じてもらうこと。
内容:トンボなどの昆虫を中心に、この季節ならではの生物や生態を捉えた写真A-3サイズ64点を展示。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで
場所:とんぼ館ロビー

【秋と冬の生きものクイズ】

内容:上記【秋と冬の生きもの写真展】のキャプションの中に答えがある、A-4版用紙の3択10問クイズ。希望により有料入館者1名1回挑戦でき、8問以上正解するとトンボ王国で見られる赤トンボ数種を模したミニ・ビーズトンボ・ストラップを進呈。クイズ用紙は受付で配布。年間パスポートでの入館者は、期間中8問正解できるまで何度でもチャレンジ可。
期間:2025年10月11日(土)より2026年3月1日(日)まで

【個別観察会】

内容:トンボと自然を考える会員限定。日程・時間調整の上でスタッフが適宜実施している調査・整備作業に同行でき、希望によりトンボ撮影の便宜も図ります。
ご入会は四万十川学遊館受付のほか、ホームページからもお申し込みいただけます。

【毎日イベント】

ビーズトンボ携帯ストラップ作り&四万十川の蛇紋岩みがき
内容:ビーズで作るトンボ・アクセサリーの携帯ストラップ版(簡素化したデザインで、所要時間約30分)と、磨くほどに輝きを増す四万十川の蛇紋岩みがき(所要時間約30分)。

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プロフィール

杉村光俊

Author:杉村光俊
1955年高知県中村市(現四万十市)に生まれる。
1985年(社)トンボと自然を考える会常務理事
日本蜻蛉学会会員
トンボ生態写真家

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