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サングラスのはれるんが、何かを語る

気象予報士サングラスのはれるんが、そらくも、ホース、テツ分、キネマ、のボール、その他いろいろについて何かを語ります。

2013年05月24日11:24
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このブログをご覧の皆様、こんにちは。

今日の東京都多摩地区は朝から晴れています。今朝は自宅ベランダから富士山が見えました。
DSCN0660






この時期になると晴れていても、冬と違って富士山が見えないことが結構あります。
今日は夕方から明日の朝まで仕事で今はまだゆっくりしています。とりあえず早く明日の朝仕事が終わることを願うのみです。
今週も金曜日になりましたので恒例の1か月予報の解説です。今日の予報資料では東〜西日本は気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日が多く、6月にかけて次第に梅雨入りとなる所が多くなりそうです。気温は北日本で期間後半に平年より低い所がある他は平年並〜高い日が多くなりそうです。また西日本太平洋側を中心に降水量が多くなるところがありそうです。

1か月予報資料はこちら。
http://www.argos-net.co.jp/awc/fx_top.php
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
気象庁発表の1か月予報はこちら。
http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/
予報資料の解説がわからない方は、最後の天気の見通しだけでも目を通してください。

予報資料の着目点
(2)アンサンブル平均図
4週(5/25〜6/21)
500hPa高度平均図

本州付近は等高度線の蛇行は小さくほぼ東西流型(ゾーナル)となる。太平洋高気圧の目安となる高度5880m線が沖縄の南海上まで張り出す。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差で四国〜九州は+1°C以上。
地上気圧平均図
本州南海上に高気圧が張り出して黄海付近は高気圧となり、上海付近〜東日本に前線対応とみられる等圧線のくぼみが見られる。北海道の道北〜道央を除いて降水域がかかる。
1週目(5/25〜31)
500hPa高度平均図

カムチャッカ半島〜本州南海上にかけて優勢なリッジ(気圧の尾根)となり、本州付近の等高度線は西南西の流れ(西谷)となる。北海道付近が高度正偏差の中心で全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
概ね全国的に+1°C以上の気温正偏差で北海道の道北〜オホーツク海岸は+4°C以上。
地上気圧平均図
本州東海上は高気圧の中心となり本州付近は南から暖かく湿った空気が入りやすくなる。全国的に降水域がかかり西日本を中心に降水量がまとまる。
週間予報資料
5/25は本州東海上の高気圧が朝鮮半島付近まで張り出す。
5/26は本州東海上の高気圧が黄海付近まで張り出す。
5/27は本州東海上の高気圧が東日本付近まで張り出す。東シナ海に気圧の谷が進む。
5/28は本州東海上の高気圧が本州南海上に張り出す。日本海西部に気圧の谷が進む。
5/29は本州東海上の高気圧が東シナ海まで張り出す。日本海西部に気圧の谷が進む。
5/30は本州東海上の高気圧が東シナ海まで張り出す。本州中部に気圧の谷が進む。
5/31は本州東海上の高気圧が南西諸島方面に張り出す。
2週目(6/1〜7)
500hPa高度平均図

日本付近の等高度線の蛇行は小さくほぼゾーナルとなる。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差で東北南部〜九州は概ね+1°C以上。
地上気圧平均図
本州南海上に高気圧が張り出して華中〜本州太平洋岸に前線対応と見られる等圧線のくぼみが見られる。本州〜南西諸島北部に帯状の降水域がかかる。
3〜4週目(6/8〜21)
500hPa高度平均図

北海道付近は高度5640m付近のトラフ、モンゴル付近はリッジ(気圧の尾根)となり等高度線の蛇行が大きい。本州付近は等高度線の蛇行は小さくほぼゾーナルとなる。高度5880m線が本州南海上〜沖縄の前島諸島近海に張り出す。北日本〜関東甲信・北陸東部は概ね高度負偏差。東海地方・北陸西部〜南西諸島は概ね高度正偏差。
850hPa気温平均図
北〜東日本は概ね気温負偏差で北海道は概ね−1°C以下。西日本〜南西諸島は概ね気温正偏差。
地上気圧平均図
本州南海上の高気圧の張り出しは2週目より強まり、オホーツク海は北の高気圧となって西日本〜本州東海上に前線対応の等圧線のくぼみが見られる。本州以南に降水域がかかり紀伊半島南海上を中心に降水量がまとまる。
(3)スプレッド・高偏差確率
500hPaスプレッド図(上図)では、3〜4週目は本州東海上でスプレッドが大きい。
500hPa高偏差確率図(下図)では、1週目は全国的、2週目は東日本〜南西諸島、3〜4週目は南西諸島で正の高偏差確率が大きい。
(注記)スプレッドは予報の信頼度を表し、ハッチ部はスプレッドが大きく予報の信頼度が低いことを表す。高偏差確率図は予想の偏りを表し、格子状のハッチ部は正の高偏差確率が大きく、横縞のハッチ部は負の高偏差確率が大きいことを表す。
(4)各種時系列
T850は北日本は2週目前半までは1週目中頃を中心に高め、2週目後半は平年並程度、3週目以降は低めで経過。東日本は3週目初め頃までは1週目後半を中心に高め、3週目中頃以降は低めで経過。西日本は3週目終わり頃以降に平年並程度となる他は高めで経過。沖縄・奄美は期間を通して高めで経過。東西指数は2週目前半までは+指数、2週目後半以降は−指数で経過。沖縄高度は1週目後半を中心に期間を通して+で経過。東方海上高度は期間前半は1週目終わり頃をピークに+、期間後半は−で経過。200hPa速度ポテンシャル(北緯5度〜南緯5度)ではMJOの通過ははっきりしない。
(注記)MJO:マッデン-ジュリアン振動。説明はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%8C%AF%E5%8B%95
(5)4週平均ガイダンス
気温は北海道日本海側、オホーツク海側、東北北部は平年並〜高い、北海道太平洋側は平年並、東北南部、東〜西日本、沖縄・奄美は高い確率が大きく、九州南部、沖縄・奄美は低い確率が小さい。
降水量は北海道日本海側、オホーツク海側、沖縄・奄美は少ない、東北北部は平年並〜多い、東北南部、東〜西日本は多い確率が大きく、北陸、中国、四国、九州北部地方は少ない確率が小さい。北海道太平洋側は確率値がばらける。
日照時間は北海道日本海側、オホーツク海側は平年並〜多い、北海道太平洋側、東北、関東甲信地方は平年並〜少ない、北陸、東海地方、西日本は少ない、沖縄・奄美は多い確率が大きく、近畿日本海側を除く西日本は多い、沖縄地方は少ない確率が小さい。
天気日数は晴れ日数は北陸、東海地方、西日本は少ない。沖縄・奄美は多い。降水日数は北陸地方、西日本は多い。奄美地方は少ない。
(6)週別気温
1週目は全国的に高い確率が大きく低い確率は0〜1%。2週目は北海道、北陸地方は平年並〜高い、四国地方、沖縄・奄美は高い確率が大きい。近畿地方は平年並〜高い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。3〜4週目は北日本は平年並〜低い、沖縄・奄美は高い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。

向こう1か月の見通し
北日本は周期的な天気変化となりますが、期間の終わり頃は曇りや雨の日が多くなりそうです。東〜西日本は期間初めは周期的な天気変化となりますが、その後は気圧の谷や前線の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。沖縄・奄美は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。気温は北〜東日本は、期間後半に平年より低い時期がある他は平年並〜高い日が多くなりそうです。西日本は期間初めに平年より高い時期があるほかは平年並の日が多くなりそうです。沖縄・奄美は期間を通して平年より高い日が多くなりそうです。また西日本太平洋側を中心に降水量が多くなるところがありそうです。

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traq

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