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サングラスのはれるんが、何かを語る

気象予報士サングラスのはれるんが、そらくも、ホース、テツ分、キネマ、のボール、その他いろいろについて何かを語ります。

2014年02月

2014年02月23日20:04
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今日の東京地方は晴れ間もありましたが曇りがちで、昨日ほどではありませんでしたがまだ空気が冷たく感じました。昨日今日と世間の大部分は休みのはずですが、億はこの土日は仕事でした。明日は夕方からの仕事ですが、これからしばらく夜勤のサイクルが4日に1回になり、連休の回数も減るので正直言ってきついです。
2月25日は3か月予報の他に6〜8月の夏の予報も発表になります。14日に3か月予報資料と合わせて夏の予報資料も公開されました。今回は前回の3か月予報資料の解説に続いて夏の予報資料の解説です。今回の予報資料ではまだ不確定要素がありますがこの夏はエルニーニョ現象が発生する可能性があります。北日本では太平洋高気圧の張り出しが平年より弱いため、平年に比べてぐずついた天気の日が多くなりそうです。東〜西日本では6〜7月は平年と同様に曇りや雨の日が多く、8月は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。沖縄・奄美は6月は平年と同様に曇りや雨の日が多く、7〜8月は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。気温は北日本は平年並〜低い日が多く、東〜西日本、沖縄・奄美は平年並の日が多くなりそうです。
(注記)あくまで今のところの見通しなので、今後の天候の推移や新しい予報資料などから見通しが変わる可能性もあります。

暖候期予報資料はこちら。
http://www.sunny-spot.net/chart/senmon.html?area=0
以下の予報の説明が分かりにくい方は最後の見通しだけでも目を通して下さい。

予報資料の着目点
(1)アンサンブル平均予想図
SST ANOMARY 3 MONTH MEAN(海面水温予想図:一番上の左図)

6〜8月の3か月平均の太平洋赤道域の海面水温は概ね正偏差でペルー沖で偏差が大きく、西武太平洋赤道域には負偏差域が見られエルニーニョ現象発生時の状態に近い。インド洋は概ね正偏差。日本付近は北日本、日本海〜東シナ海は概ね正偏差だが東〜西日本太平洋側に負偏差域が見られる。
200hPa VELOCITY POTENTIAL ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル偏差:上から2番目の右図)
6〜8月の3か月平均では北半球太平洋域は南米のペルー沖は対流活動活発だが東経120度〜西経120度の北半球側は対流活動不活発。
((注記)ハッチ部は−で対流活動活発、ハッチがない領域は+で対流活動不活発)
850hPa STREAM FUNCTION ANOMARY(850hPa流線関数偏差:上から3番目の図)
6〜8月の3か月平均は北半球太平洋域はアメリカ大陸沿岸を除いて概ね−域。
((注記)ハッチ部は−域で反時計回りの流れ:北半球は低気圧性循環。空白域は+域で時計回りの流れ:北半球は高気圧性循環。)
3か月(6〜8月)
500hPa高度平均図(上から4番目の左図)

アリューシャン列島付近は高度5580m付近のトラフとなり、沿海州〜アリューシャン列島付近は高度負偏差となる。本州付近は等高度線の蛇行は小さくほぼ東西流型(ゾーナル)となる。日本付近への太平洋高気圧の張り出しは北海道が概ね高度負偏差で北日本では平年より弱く、本州以南は高度正偏差で東日本以南は概ね平年並程度。
850hPa気温平均図(上から4番目の中図)
全国的に気温正偏差。
地上気圧平均図(6/1〜8/31)(上から4番目の右図)
本州南海上に高気圧が張り出すが、沿海州〜北海道東海上には前線に対応すると見られる等圧線のくぼみが見られる。北日本、沖縄付近は気圧負偏差。東日本〜南西諸島北部は概ね気圧正偏差。
地上気圧平均図(5/1〜6/30)(上から5番目の中図)
本州南海上に高気圧が張り出すが、沿海州〜関東南東海上には前線に対応すると見られる等圧線のくぼみがみられる。北日本、南西諸島は概ね気圧負偏差。東〜西日本は概ね気圧正偏差。
地上気圧平均図(6/1〜7/31)(上から5番目の右図)
本州南海上に高気圧が張り出すが、沿海州〜本州東海上には前線に対応すると見られる等圧線のくぼみがみられる。北海道〜東北北部、沖縄付近は概ね気圧負偏差。東北南部〜南西諸島北部は概ね気圧正偏差。
(3)北半球 高偏差確率・ヒストグラム・各種時系列図
高偏差確率図(左一番上の図)では、日本付近は正負共に高偏差確率は小さい。
3か月ヒストグラムでは、沖縄高度、極渦指数、極渦指数(極東域)、40度西谷指数、極東中緯度高度、小笠原高度、500hPa第2主成分の分布が正に偏り、500hPa第1主成分の分布が負に偏る。
(注記)高偏差確率図で格子状のハッチ部は高度正偏差の確率が大きく、横縞のハッチ部は高度負偏差の確率が大きいことを示す。
東西指数(極東域)
3か月平均は0指数程度。
東西指数:偏西風の蛇行の大きさを示す指数で、+(−)の時は偏西風の蛇行が小さい(大きい)。
東方海上高度
3か月平均は0程度。
オホーツク海高気圧指数
3か月平均は0程度。
沖縄高度
3か月平均は+。
北半球層厚換算温度
メンバの平均は6月はやや+、7〜8月は+。
中緯度層厚換算温度
メンバの平均は6月はやや+、7〜8月は+。
層厚換算温度:対流圏の平均温度で気温との相関が大きい。
(4)数値予報ガイダンス(気温・降水量・梅雨期間降水量)
気温(6〜8月)

北海道は平年並〜低い、関東甲信、北陸、近畿日本海側、山陰、九州南部、沖縄地方は高い、山陽、四国、九州北部は平年並〜高い確率が大きい。東北太平洋側は平年並〜低い傾向。東北日本海側、奄美地方は確率値がばらける。
降水量(6〜8月)
北海道、東北北部は平年並〜多い確率が大きい。東北南部、関東甲信地方は平年並〜多い、北陸、奄美地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
梅雨期間降水量(東北地方、東〜西日本は6〜7月、沖縄・奄美は5〜6月)
東北日本海側は多い、沖縄地方は平年並〜多い確率が大きい。近畿日本海側、山陰、九州北部地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。

3か月(6〜8月)の見通し
熱帯域のこの冬の海面水温は、エルニーニョ監視海域では基準値より1°C以上高い値で推移する予想で、エルニーニョ現象が発生する可能性を示唆しています。また西太平洋熱帯域では基準値に近い値か基準値より低い値、インド洋熱帯域では基準値に近い値で推移すると見られています(熱帯域の海面水温と季節ごとの天候の特徴についてはこちら)http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/tenkou/nihon1.html#jja)。
エルニーニョ現象発生時の夏の天候の特徴は、北〜西日本で平年より低い傾向があります。
数値予報モデルの予想では、夏の太平洋高気圧の日本付近への張り出しは北日本では平年より弱く、東日本以南ではほぼ平年並程度の予想となっています。
エルニーニョ現象の発生については不確定要素が大きく、太平洋高気圧の日本付近への張り出しもほぼ平年並とみられるため、北日本は6〜7月は平年と同様に曇りや雨の日が多く、8月は平年に比べて晴れの日が少なくなりそうです。東〜西日本は6〜7月は平年と同様に曇りや雨の日が多く、8月は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。沖縄・奄美は6月は平年と同様に曇りや雨の日が多く、7〜8月は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。気温は北日本は平年並〜低い日が多く、東〜西日本、沖縄・奄美は平年並の日が多くなりそうです。

(注記)今後の予報資料で見通しが変わる可能性があります。
(注記)詳しくは2/25発表の気象庁の暖候期予報を参照願います。

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#暖候期予報
#夏
#梅雨
#エルニーニョ現象
2014年02月22日19:59
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このブログをご覧の皆様、こんばんは。

今日の東京地方は晴れましたが相変わらず空気は冷たかったです。先週の1か月予報資料では今週はもう少しは暖かくなるはずでしたが、東京地方は今週は寒い日が多かった感じです。週間予報資料を見ると来週は暖かい日もありそうです。
2/25に発表予定の3か月予報資料が14日に公開されました。今回は3か月予報資料の解説です。今回は3〜5月の春の予報になりますが、今回の予報資料では3〜5月は北〜西日本は周期的な天気変化となり、沖縄・奄美は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。気温は全国的に平年並〜高い日が多くなりそうです。

3か月予報資料はこちら。
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の説明がわかりにくい方は、最後の3か月の見通しだけでも目を通してください。

予報資料の着目点
(3)(4)熱帯・中緯度予想図
SST ANOMARY(海面水温予想図:一番上の図)

太平洋の赤道付近の海面水温は、3〜5月の3か月平均では北緯側は西経100〜120度付近に負偏差域がある他は正偏差。南緯側は西経100度〜180度付近とインドネシア付近は負偏差。インド洋赤道域は東経80〜100度付近を除いて負偏差。日本付近は東〜西日本太平洋側は概ね負偏差だが北日本、日本海〜東シナ海は正偏差。月別では偏差分布は大きく変わらない。
気象庁発表のエルニーニョ監視速報(http://www.data.jma.go.jp/press/1402/10b/c_kanshi_joho.pdf)では、1月はエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値に近い値(基準値との差は-0.2°C)だった。太平洋赤道域の海面水温及び海洋表層の水温は、ともに西部で平年より高く中部から東部にかけては平年より低いが平年との隔たりは小さかった。中部太平洋赤道域の大気下層の東西風は平年並だった。これらの海洋と大気の状態はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態を示している。
エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が春にかけて基準値に近い値で推移し、夏には基準値より高い値へ推移すると予測している。以上のことから今後春にかけても平常の状態が続く可能性が高い。夏には予測の不確実性を考慮すると、平常の状態が持続する可能性とエルニーニョ現象が発生する可能性が同程度である。
西太平洋熱帯域の1月の海面水温は基準値に近い値だった。今後春にかけて基準値に近い値で、夏には基準値に近い値か基準値より低い値で推移すると予測される。
インド洋熱帯域の1月の海面水温は基準値に近い値だった。今後春にかけては基準値に近い値か基準値より低い値で、夏には基準値に近い値で推移すると予測される。
200hPa VELOCITY POTENTIAL AND ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル偏差:上から3番目の図)
3〜5月の3か月平均は、太平洋赤道付近では北緯側は西経120度付近〜東経域は対流活動活発。南緯側は東経域は対流活動活発。月別では西経域で対流活動活発域が月を追うごとに拡大する。
((注記)ハッチ部は−で対流活動活発、ハッチがない領域は+で対流活動不活発)
(7)北半球予想図
3か月(3〜5月)
500hPa高度平均図

日本付近では等高度線の蛇行が小さくほぼ東西流(ゾーナル)となる。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
沖縄の先島諸島付近を除いて気温正偏差。
地上気圧平均図
黄海に高気圧が見られ、東海上の高気圧が本州南東海上に張り出す。全国的に気圧正偏差。
3月
500hPa高度平均図

日本付近はほぼゾーナルで全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
沖縄の先島諸島付近を除いて気温正偏差。
地上気圧配置平均図
ユーラシア大陸の高気圧が東シナ海に張り出し、アリューシャン列島付近は低気圧となって、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となるが、等圧線の間隔は広く冬型の気圧配置は弱い。全国的に気圧正偏差。
4月
500hPa高度平均図

日本付近は等高度線の蛇行は小さくほぼゾーナルとなる。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は概ね気温正偏差。南西諸島は気温負偏差。
地上気圧配置平均図
黄海付近は高気圧となり、東海上の高気圧が本州南東海上に張り出して、本州付近は弱い低圧部となるが全国的に気圧正偏差。
5月
500hPa高度平均図

日本海は高度5640〜5700m付近のトラフ(気圧の谷)となるが、日本付近の等高度線の蛇行は小さい。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差。
地上気圧配置平均図
西日本南海上に高気圧が張り出しモンゴル〜沿海州付近は低圧部となる。北〜東日本は概ね気圧負偏差。西日本〜南西諸島は気圧正偏差。

(8)高偏差確率・ヒストグラム
高偏差確率図では、3月は沿海州〜華北付近にかけて正の高偏差確率が大きい。
3か月ヒストグラムでは東方海上高度、沖縄高度、極東中緯度高度、500hPa高度第1主成分、第3主成分の分布が正に偏る。
(注記)高偏差確率図で格子状のハッチ部は高度正偏差の確率が大きく、横縞のハッチ部は高度負偏差の確率が大きいことを示す。
(9)各種指数類時系列図
T850偏差

北〜東日本は3〜4月は高め、5月は平年並に近づく。西日本は3月〜4月前半は高め、4月後半以降は平年並程度で経過。沖縄・奄美は3月前半は概ね低め、その後は平年並程度で経過。
東西指数(極東域)
期間を通して概ね0指数程度で経過。3か月平均は0指数。
東西指数:偏西風の蛇行の大きさを示す指数で、+(−)の時は偏西風の蛇行が小さい(大きい)。
東方海上高度
3〜4月は+、5月は0程度で経過。3か月平均は+。
沖縄高度
3月〜4月前半は+、4月後半以降は0〜やや+で経過。3か月平均は+。
北半球層厚換算温度
メンバの平均は3月は+、4〜5月はやや+。
中緯度層厚換算温度
メンバの平均は3月は+、4〜5月はやや+。
層厚換算温度:対流圏の平均温度で気温との相関が大きい。
(10)各種ガイダンス
気温

3〜5月は北海道日本海側は平年並〜高い、北海道太平洋側、東北日本海側、東日本、近畿、中国、四国、九州北部地方は高い、九州南部は平年並〜低い確率が大きい。こ北海道オホーツク海側、奄美地方は平年並〜高い傾向。沖縄地方は確率値がばらける。月別では3月は北日本、東日本太平洋側、西日本は高い、北陸地方は平年並〜高い確率が大きい。奄美地方は平年並〜高い傾向。沖縄地方は確率値がばらける。4月は北海道オホーツク海側、奄美地方は平年並〜高い傾向低い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。
降水量
3〜5月は東北太平洋側は多い、関東甲信地方は平年並〜少ない、北陸、近畿太平洋側、中国、四国、九州北部、奄美地方は平年並の確率が大きい。北海道日本海側は平年並〜多い傾向。これら以外の地域では確率値がばらける。月別では3月は北海道日本海側は多い、北海道オホーツク海側、山陽は平年並〜多い、東北日本海側、北陸地方は平年並、東海地方は平年並〜少ない多い確率が大きい。北海道太平洋側は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。4月は北海道太平洋側、東北北部は平年並〜多い、近畿太平洋側、四国地方は平年並、九州北部地方は少ない、九州南部は多い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。5月は北海道オホーツク海側、近畿日本海側は多い、近畿太平洋側、山陰は平年並〜多い、九州北部地方は平年並の確率が大きい。北海道太平洋側は平年並〜少ない、山陽は平年並〜多い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
日照時間
3〜5月は北海道オホーツク海側、東北北部、東海地方は平年並、奄美地方は平年並〜多い確率が大きい。関東甲信、四国地方は平年並〜多い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。月別では3月は北海道日本海側は平年並〜少ない、東北太平洋側、近畿日本海側、山陰、沖縄地方は平年並〜多い、北陸、四国、奄美地方は多い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。4月は北海道オホーツク海側、太平洋側、北陸地方は平年並、九州、奄美地方は平年並〜多い、四国地方は多い確率が大きい。東北南部、関東甲信地方は平年並〜多い、山陰は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。5月は北海道オホーツク海側、九州南部は平年並、沖縄地方は平年並〜多い確率が大きい。北海道太平洋側、関東甲信、北陸地方は平年並〜多い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
天気日数
3月は晴れ日数は東北太平洋側、北陸、東海、山陽、四国、九州北部、沖縄地方で多い確率が60%以上。4月は晴れ日数、降水日数共に多い確率が60%以上、30%以下の地域はない。5月は降水日数は北海道オホーツク海側で多い確率61%。

3か月の見通し
3月:
周期的に本州付近を低気圧や前線が通過した後、北日本を中心に寒気の影響を受ける時期がありそうです。北日本は日本海側は平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く、太平洋側は平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。東〜西日本、沖縄・奄美は周期的な天気変化となりそうです。気温は北日本は平年並〜低い、東〜西日本、沖縄・奄美は平年並の日が多くなりそうです。
4月:日本付近を低気圧と高気圧が交互に通過し、全国的に周期的な天気変化となりそうです。気温は全国的に平年並の日が多くなりそうです。
5月:北〜西日本は周期的な天気変化となりそうです。沖縄・奄美は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。気温は全国的に平年並の日が多くなりそうです。

(注記)詳しくは気象庁発表の3か月予報を参考にしてください。

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#3か月予報
#春
#周期的な天気変化
#寒気
2014年02月21日11:38
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このブログをご覧の皆様、こんにちは。

今回からライブドアの方でブログを再開します。

今日の東京地方は晴れていますが空気は冷たいです。先週の金曜日の予想では今週は気温が上がる予想だったけど、予想に反して気温は上がらずむしろ空気の冷たさばかり感じてしまいました。言い訳ではないですが予想は難しいです。
今週も金曜日になりましたので恒例の1か月予報の解説です。今日の予報資料では全国的に周期的な天気変化となりそうです。気温は北〜西日本は期間前半に平年より高い日がある他は、全国的に平年並〜低い日が多くなりそうです。

1か月予報資料はこちら
http://www.argos-net.co.jp/awc/fx_top.php
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の解説が難しい方は最後の見通しだけでも目を通して下さい。

予報資料の着目点
(2)アンサンブル平均図
4週(2/22〜3/21)
500hPa高度平均図

日本付近の等高度線の蛇行は小さくほぼ東西流型(ゾーナル)となる。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
北日本、西日本は概ね気温正偏差。東日本、南西諸島は概ね気温負偏差。
地上気圧平均図
山東半島付近の高気圧が東日本〜南西諸島方面に張り出す。本州東海上は気圧の谷となる。華中〜本州東海上に降水域が見られ本州〜南西諸島北部に降水域がかかる。
1週目(2/22〜28)
500hPa高度平均図

アリューシャン列島付近は高度5100m付近の低圧部、本州南海上は高度5700m付近のトラフ(気圧の谷)となり、沿海州南部付近は高度5400m付近のリッジ(気圧の尾根)となって、日本付近は等高度線が北西の流れ(東谷)となる。沿海州南部付近が高度正偏差の中心で、日本付近は概ね高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は関東付近を除いて気温正偏差で北海道は+2°C以上。関東付近、南西諸島は概ね気温負偏差で沖縄付近は−1°C以下。
地上気圧平均図
日本海に高気圧が進む。西日本南海上に降水域が見られる。
週間予報資料
2/22はユーラシア大陸の高気圧が本州〜南西諸島に張り出す。
2/23は沿海州南部付近に高気圧が進み、北海道〜九州方面に張り出す。
2/24は本州中部付近に高気圧が進む。
2/25は本州東海上と朝鮮半島付近に高気圧が進む。
2/26は本州中部付近に高気圧が進む。東シナ海に気圧の谷が進む。
2/27は関東南東海上に高気圧が進む。九州付近に気圧の谷が進む。
2/28は本州南東海上に高気圧が進む。西日本に気圧の谷が進む。
2週目(3/1〜7)
500hPa高度平均図

北極付近は寒気の放出場となりシベリア付近が極渦となる。沿海州南部〜朝鮮半島北部付近は高度5280〜5400m付近のトラフとなる。北海道、西日本〜南西諸島は概ね高度負偏差。東北地方〜東日本は概ね高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜青森付近、西日本〜南西諸島は気温負偏差で沖縄付近は−1°C以下。青森付近を除く東北地方〜東日本は概ね気温正偏差。
地上気圧平均図
ユーラシア大陸の高気圧が南西諸島方面に張り出し、本州東海上は気圧の谷となる。華中〜本州東海上に降水域が見られる。
3〜4週目(3/8〜21)
500hPa高度平均図

北極付近は寒気放出場となりシベリア付近は高度5160m付近の極渦となる。東日本以南では等高度線の蛇行は小さくほぼ東西流(ゾーナル)となる。北海道〜東北北部は概ね高度負偏差。東北南部以南は概ね高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜本州、四国は気温負偏差。九州〜南西諸島は概ね気温正偏差。
地上気圧平均図
ユーラシア大陸の高気圧が東シナ海方面に張り出し、本州東海上は気圧の谷となる。華中〜本州東海上に降水域が見られる。
(3)スプレッド・高偏差確率
500hPaスプレッド図(上図)では、3〜4週目は本州〜南西諸島でスプレッドが大きい。
500hPa高偏差確率図(下図)では、1週目は北海道〜九州で正の高偏差確率が大きい。
(注記)スプレッドは予報の信頼度を表し、ハッチ部はスプレッドが大きく予報の信頼度が低いことを表す。高偏差確率図は予想の偏りを表し、格子状のハッチ部は正の高偏差確率が大きく、横縞のハッチ部は負の高偏差確率が大きいことを表す。
(4)各種時系列
T850は北日本は1週目初め頃は低めだが1週目中頃〜2週目初め頃は高め、2週目中頃〜終わり頃は概ねやや低め、3週目初め頃〜中頃はやや高め、期末は低めで経過。東〜西日本は1週目前半は低め、1週目後半〜2週目前半は高め、2週目後半は低め、3週目初め〜中頃は概ねやや高め、期末は低めで経過。沖縄・奄美は2週目までは1週目終わり頃に平年並程度となる他は低め、3週目以降は概ね平年並〜やや高めで経過。東西指数は3週目中頃までは概ね+指数、期末は−指数で経過。沖縄高度は目先は−、1週目中頃〜2週目初め頃は+、2週目中頃〜終わり頃は0程度、3週目以降は概ね+で経過。東方海上高度は2週目までは概ね+、3週目以降は0程度で経過。200hPa速度ポテンシャル(北緯5度〜南緯5度)では、MJOの通過ははっきしないが東経150度付近が対流活動の中心となる。
(注記)MJO:マッデン-ジュリアン振動。説明はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%8C%AF%E5%8B%95
(5)4週平均ガイダンス
気温は北海道日本海側、太平洋側は高い、北海道オホーツク海側、東北北部、九州、奄美地方は平年並〜高い、東北南部、関東甲信、北陸、近畿、中国、四国地方は平年並、東海、沖縄地方は平年並〜低い確率が大きく、北海道日本海側、太平洋側、東北北部、山陰、九州北部地方は低い確率が小さい。
降水量は東北北部、沖縄・奄美は少ない、東北南部、北陸地方、近畿日本海側、山陰、九州南部は平年並〜少ない、近畿太平洋側は多い、四国地方は平年並〜多い確率が大きく、沖縄地方は多い確率が小さい。北海道、九州北部地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
日照時間は北海道日本海側、九州南部は平年並〜少ない、北海道オホーツク海側、東北日本海側、北陸、九州北部地方、沖縄・奄美は多い、北海道太平洋側、関東甲信地方は少ない確率が大きく、奄美地方は少ない確率が小さい。東北南部、山陰は平年並〜多い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
降雪量(北〜西日本日本海側)は今回から省略します。
天気日数は晴れ日数は九州南部、沖縄・奄美は多い。降水日数は東北日本海側、沖縄・奄美は少ない。
(6)週別気温
1週目は北海道は高い、東北、中国地方は平年並〜高い、東日本、近畿、四国、九州地方、沖縄・奄美は平年並の確率が大きく、北日本、北陸地方、西日本は低い、関東甲信、東海地方、沖縄・奄美は高い確率が小さい。2週目は北日本は平年並〜高い、北陸、中国、四国、九州地方、沖縄・奄美は平年並の確率が大きい。東海、近畿地方は平年並〜高い傾向。関東甲信地方は確率値がばらける。3〜4週目は北海道は高い、関東甲信地方、西日本は平年並〜低い、北陸地方は平年並、東海地方は低い確率が大きい。沖縄・奄美は平年並〜低い傾向。東北地方は確率値がばらける。

向こう1か月の見通し
高気圧と低気圧が周期的に通過し、低気圧が通過した後は寒気の影響を受ける日がありそうです。北〜西日本は周期的な天気変化となりそうです。沖縄・奄美は平年に比べて曇りや雨の日が少なくなりそうです。気温は北〜西日本は期間初めに平年より高い日がある他は平年並〜低い日が多くなりそうです。沖縄・奄美は期間を通して平年並〜低い日が多くなりそうです。

(注記)写真のテストで貼り付けます。

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2014年02月21日06:08
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