このブログをご覧の皆様、こんばんは。
今日の東京地方は台風15号のの影響で雨が降ったり止んだりして、不安定な天気となりました。今日は台風の接近で帰りの足が危なかったので仕事を早退しましたが、最寄駅の2駅前で運転見合わせになって嵐になってしまいましたが、嵐が止んでも電車が全く動かなくて隣の駅からバスが出ているのを思いついたので、隣の駅まで10分少々歩きましたがバスがなかなか来なくて、少し頭に来てしまったので結局歩いて自宅に向かい、途中タクシーを何とか拾って家に着いたのはいつもより遅くなりました。3月の震災の時もそうでしたが、首都圏というのはつくづく自然災害に対してあまりにも脆弱だと感じます。
先日夕刊フジのHPでこの本が紹介されていて、多少興味を持ったので読んでみました。http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110831/dms1108311555011-n1.htm
この本の著者は東大大学院の教授で地震の研究者で、初の任期無し外国人教官だそうです。
この教授によれば地震が「いつ、どこで、どのくらいの大きさで」起こるのかは予測不可能で、例として「鉛筆を両手で曲げるとそのうちに折れるが、いつどのような折れ方をするのかもわからないのに、地球の中のことが分かるはずがない。」と説明していますが、鉛筆の強度や鉛筆にかける力の大きさや位置、方向、積算時間などから計算すれば、鉛筆が「いつ、どのような折れ方をするか」は予測できるもので、「鉛筆がいつどの様な折れ方をするかわからない」という件は完全な間違いです。
またこの著者は「いつ、どこで、どのような大きさで」地震が起こるか正確に予知できなければ地震予知ではないと、短絡的で単細胞なアメリカ人らしい発想で否定していますが、気象の場合でもカオスにより予測可能なのは15日先程度までで、100%正確に予測できるのは太陽系の惑星や月の公転軌道上の位置、月の満ち欠け、満潮、干潮の時間くらいなもので、気象ですら陸上に観測網を張り巡らせた上にゾンデやウインドプロファイラーで高層の気象を観測し、さらに気象衛星まで使って観測して物理法則から計算しても100%確実に的中する予測は不可能です。また「いつ、どこで、どのくらいの大きさで」を予知するのは数日先なのか、あるいは数か月先、数年先なのか、どのくらい先のことを予知するのかを全く書いていません。
地震予知が不可能なのは地球内部の状況を定常的に観測している設備が少なく、地球内部の状況を正確に把握できないから現段階では地震予知が出来ないのであって、地震のメカニズムが物理法則に基づくものである以上、地震予知の可能性はゼロとは言えないはずです。かつてのソビエト連邦が世界経済を支配すると言っておきながらソビエト連邦という国家自体が崩壊したという例や、先ほどの鉛筆の例など地震とは全く関係ない事例を上げて地震予知の可能性を否定するのは、科学的な見地からは不適当としか言いようがありません。
また地震予知の政府の御用学者はマスコミを使って地震予知の正当性を主張して、ポルノ記事が載っているような雑誌に地震予知の記事を載せていると批判していますが、この著者にしてもポルノ記事が載っているようなタブロイド版の新聞に、自分の本の宣伝記事を載せているわけだから所詮御用学者と同じ穴の狢でしょう。
否定的な意見ばかり書き込みましたがこの本の内容について全部を否定している訳では無く、肯定的な部分や参考になる部分もそれなりにはあります。ただしこのレベルの本で地震予知の可能性を否定するのは、専門的知識を持たない人間なら言いくるめられるかもしれませんが、見識のある人間を納得させることはまず不可能でしょう。一般受けを狙って地震と全く関係ない事例で地震予知が不可能であることを説明したのでしょうが、ほとんどこじつけレベルだとしか言いようがありません。わざわざ新品を買ってまで読むレベルの本でもないので別にお勧めはしませんが、興味がある方は中古品でも買って暇つぶしに読んでみたらいかがでしょうか。
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