2024年イイダコを何とかしなければなりません。

減少するイイダコ資源に歯止めをかけるべく、県が漁師さんと協力して、育成した「抱卵イイダコ(注記)」を放流しましたので、その様子をお届けします
(注記)抱卵イイダコ:産卵前のメスのイイダコを貝殻と一緒に水槽で育成し、貝殻に卵を産み付けさせたもの。

(抱卵イイダコの育成の様子については、以下、過去の記事をご参照ください。)
「イイダコを何とかしなければなりません。」
http://udonfish.seesaa.net/article/488080463.html
「イイダコを何とかしなければなりません。(その2)」
http://udonfish.seesaa.net/article/488861967.html

まず、放流当日の朝、おさかな県水産試験場で育成した抱卵イイダコのとりあげ作業を行いました。
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水産試験場にて、トラックに積み込み完了後、昨年度と同じ、中讃地区の港に漁師さんと集合しました。

その後、漁船に抱卵イイダコを積み込んだ後、沖合の放流場所に出発。
10分程度、漁船で走り、放流ポイントに到着しました。
卵から無事にイイダコの赤ちゃんが生まれて、育ってくれることを願って、今回は、約800個の抱卵イイダコを放流しました。卵の数に換算すると、約20万粒です。
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ちなみに、今回は、県が育成したものだけではなく、漁師さんが自ら地元の港で育成したもの(約50個)も一緒に放流しました。
また、今回は、放流について、多くの報道機関がとりあげて下さいました。
放流の様子が、当日の夕方にテレビ放映されたほか、翌日の新聞にも掲載されましたので、皆さんの中にもご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かつては資源が豊富であったイイダコですが、今は、様々な要因で減少してしまっています。今や貴重品となってしまったイイダコですが、私が小学生くらいの時は、しょっちゅうイイダコと里芋の煮っころがしが食卓に上がっていました。当時は、当たり前のように食べていましたが、味がよく染み込んだ柔らかいイイダコは、本当に美味しかったと思います。
そんなイイダコをなんとかしなければなりません。
人の手でできることは限られていますし、今はまだこの取組みがどの程度効果をもたらすか、分かりませんが、少しでも、イイダコ資源の現状に関心を持っていただき、取組みを応援してくれる方が増えたらうれしいです。
イイダコ資源回復にむけた取組みは、今後も続きます・・・!

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〜ごしきより、取材の様子〜

Y主任

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