珍魚サケガシラ

先日、とある方から「リュウグウノツカイモドキが獲れたよ〜」と連絡がありました。
リュウグウノツカイというと、タチウオのような体表と頭部に赤く細長い背鰭がある魚で深海魚として有名。「地震魚」とも呼ばれており、浅瀬にひょこっと現れようものなら、地震がくるのでは!?と騒がれることも。
そんな特徴的な魚が香川の海で?好奇心をもって、現場に向かいました。そこにいたのは・・・

リュウグウノツカイ?いやタチウオにも見えますね。
調べたところ、この魚の正体は「サケガシラ」とよばれる深海魚だと判明。日本海の方では、ぼちぼち漁獲される魚らしいですが、香川県で獲れるとは聞いたことがありません。そして、この魚もリュウグウノツカイと同じく「地震魚」と呼ばれているそうです(ひぇ〜💦)。

じっくり観察するために、おさかな試験場に持ち帰ってきました。
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近くで見るとおっかない顔。大きな平たい眼はプリンのようにプルプルしてます。

さて、気になるのはおいしいのかどうか。調べたところ食べることができるそうなので、せっかくならチャレンジしてみたい!
さっそくいい大きさにカットしていきます。
ヒラメ太郎さんにお手伝いしてもらいつつ、切り身にしました。包丁で背びれと小骨を一緒に外すのがポイントだそうです!

サケガシラの調理法を調べたところ、煮つけやてんぷら、みそ汁など、いろいろあるそう。食の先人はすごいですね。

家に持ち帰り調理します。無難に煮つけを選択。これでおいしくない魚はいないはず。
映えを問うのは厳禁です。見た目はTHE煮つけという感じですごく美味しそう!実食です。

うーん・・・正直な感想、水っぽい。味が薄い。身が柔らかく、そのまま煮つけるのは向いていないかもしれません。

かなりの量の切り身ができたので、同じ水産課のグループの有志の方々にも食べてもらいました。
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みなさん、写真を撮るのが上手。美味しそう!

お聞きした味の感想は、、、
「味は悪くないが、タチウオを水っぽくしたような味」、「いくら焼いても、みずっぽさがなくならない」
水分が多く、今まで食べたことがない魚なので、干すなど工夫が必要そうです。

何はともあれ、物珍しい魚を見ることができたし、魚の知識も一つ増えたので満足!

ということで、以上、珍魚サケガシラでした。
運が良ければどこかで見れるかも!?

文責 もじゃお

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