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サングラスのはれるんが、何かを語る

気象予報士サングラスのはれるんが、そらくも、ホース、テツ分、キネマ、のボール、その他いろいろについて何かを語ります。

2011年01月

2011年01月18日20:44
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このブログをご覧の皆様、こんばんは。

今日も関東地方は冬晴れとなりました。昨年末あたりから日本付近に寒気が入りやすくなっていて、今週は特に強い寒気が入って日本海側だけでなく東海地方でも大雪となっている所があるようです。寒中お見舞い申し上げます。
1/25に発表予定の3か月予報資料が今日公開されました。今回はこの3か月予報資料の解説です。今回は2011年最初の3か月予報で2月~4月の予報になります。ラニーニャ現象は春には終息に向かいそうですが、2月は日本付近に寒気が入りやすく、日本海側は雪や雨、太平洋側は晴れの冬型の天気分布の日が多く、全国的に気温の低い日が多くなりそうです。3月も東日本以南を中心に寒気の影響が残りそうで、春の訪れは遅くなりそうです。4月は全国的に周期的な天気変化となりそうで、寒い日は少なくなりそうです。3月の気温が東~西日本方面は低い日が多くなりそうなので、4月の桜の開花は平年より遅めの所が多くなりそうです。

3か月予報資料はこちら。
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の説明がわかりにくい方は、最後の3か月の見通しだけでも目を通してください。

予報資料の着目点
(3)(4)熱帯・中緯度予想図
SST ANOMARY(海面水温予想図:一番上の図)
2~4月の3か月平均の太平洋赤道域の海面水温は、東経160度付近~西経域は負偏差。ペルー沖も負偏差でラニーニャ現象発生時の海面水温分布。日本付近は北緯40度付近より南は負偏差。インド洋熱帯域はインド半島の東海上で正偏差の他は負偏差。月別では太平洋熱帯域は月を追うごとに負偏差が小さくなり、4月は西経120度~南アメリカ近海に正偏差域が現れる。インド洋熱帯域は月を追うごとにインド半島の西海上で正偏差域が拡大する。日本付近は期間を通してほぼ同様の海面水温分布。
気象庁発表のエルニーニョ監視速報ではラニーニャ現象は冬の間は持続し、春に終息に向かうと考えられる。インド洋熱帯域の海面水温は冬は基準値より低い値で推移し、その後は基準値に近いか基準値より低い値で推移すると予測される。
ラニーニャ現象発生時の春の天候の特徴はこちら。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/db/elnino/learning/tenkou/nihon2.html#mam
200hPa SST POTENTIAL AND ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル偏差:上から3番目の図)
3か月平均では北半球太平洋熱帯域は東経160度付近より西で対流活動活発。北半球中高緯度域は北アメリカ寄りの海域を除いて対流活動活発で、日本付近は対流活動活発域に入る。月別では太平洋赤道域は月を追うごとに対流活動活発域が東へ拡大する。太平洋中高緯度域は4月はカナダ近海で対流活動活発域が後退する。
((注記)ハッチ部は-で対流活動活発、ハッチがない領域は+で対流活動不活発)
850hPa STREAM FUNCTION ANOMARY(850hPa流線関数偏差:一番下の図)
3か月平均はフィリピン付近を中心に-域(反時計回りの流れ:北半球は低気圧性循環)となり、日本付近も-域となる。月別では2月は関東東海上が-域の中心で3月、4月は-域の中心がフィリピン付近に移る。
(7)北半球予想図
3か月(2~4月)
500hPa高度平均図

オホーツク海は高度5220m付近のトラフ(気圧の谷)となり、極東域は高度5280~5400m付近を中心に等高度線が南へ蛇行する。日本付近は概ね全国的に高度負偏差となる。
850hPa気温平均図
北海道は気温正偏差。本州以南は気温負偏差。
地上気圧平均図
ユーラシア大陸の高気圧が東シナ海方面に張り出し、九州南部~南西諸島は気圧正偏差。カムチャッカ半島の南東海上は低気圧の中心で北海道~本州、四国、九州北部は気圧負偏差。
2月
500hPa高度平均図

オホーツク海北部は高度5160m付近の低圧部の中心で、シベリアのバイカル湖付近は高度5220~5400m付近のリッジ(気圧の尾根)となり、極東域は高度5280~5400m付近を中心に等高度線が南へ蛇行する。関東東海上が高度負偏差の中心で全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道は概ね気温正偏差。本州以南は気温負偏差で中国地方の一部、四国・九州~南西諸島は-1°C以下。
地上気圧配置平均図
ユーラシア大陸の高気圧が本州南海上に張り出し、カムチャッカ半島の東海上で低気圧が発達して日本付近は冬型の気圧配置となる。北海道~九州は気圧負偏差。
3月
500hPa高度平均図

オホーツク海は高度5220m付近のトラフとなり、シベリアの東経90度付近は高度5280~5400m付近のリッジとなって、極東域は高度5280~5400m付近を中心に等高度線が南へ蛇行する。日本付近は高度負偏差。
850hPa気温平均図
渡島半島付近を除く北海道は気温正偏差。渡島半島、本州以南は気温負偏差。
地上気圧配置平均図
ユーラシア大陸の高気圧が東シナ海へ張り出し、カムチャッカ半島付近の低気圧は2月に比べて弱まるが、日本付近は冬型の気圧配置が残る。九州南部~南西諸島を除いて気圧負偏差。
4月
500hPa高度平均図

季節変化もあり極東域の高度場は高くなるが、サハリン付近は高度5400m付近の弱いトラフが残る。西日本は高度5640~5700m付近のトラフとなる。北日本は高度正偏差、東日本以南は高度負偏差。
850hPa気温平均図
北~東日本は気温正偏差、西日本、南西諸島は気温負偏差。
地上気圧配置平均図
黄海付近は高気圧の中心となり、日本の東海上から高気圧が張り出して日本付近は弱い低圧部となる。全国的に気圧正偏差。
(8)高偏差確率・ヒストグラム
高偏差確率図では、東日本以南は2月は負の高偏差確率が大きい。
3か月ヒストグラムでは、東西指数(極東域)、沖縄高度、極東中緯度高度、小笠原高度の分布が負に偏る。
(注記)高偏差確率図で格子状のハッチ部は高度正偏差の確率が大きく、横縞のハッチ部は高度負偏差の確率が大きいことを示す。
(9)各種指数類時系列図
T850偏差
北日本は2月は前半を中心に低め、3月は概ね平年並程度、4月は高め。東日本は2月、3月は低め、4月は前半低めだが後半高め。西日本、沖縄・奄美は期間を通して低めで経過するが期末は平年並に近づく。
東西指数(極東域)
期間を通して概ね-指数で経過するが期末は0指数に近づく。3か月平均は-指数。
東西指数:偏西風の蛇行の大きさを示す指数で、+(-)の時は偏西風の蛇行が小さい(大きい)。
東方海上高度
2月は-だが終わり頃は0、3月は0前後、4月は+で経過。3か月平均は0程度。
沖縄高度
期末は0に近づくが期間を通して概ね-。3か月平均は-。
北半球層厚換算温度
3か月ともメンバの平均はやや+程度。
中緯度層厚換算温度
3か月ともメンバの平均はやや+程度。
層厚換算温度:対流圏の平均温度で気温との相関が大きい。
(10)各種ガイダンス
気温
2~4月は北海道太平洋側、東北地方、東日本、近畿太平洋側、中国、四国、九州北部地方は高い、近畿日本海側、九州南部地方は平年並~高い確率が大きい。北海道日本海側、オホーツク海側、沖縄・奄美は確率値がばらけるが沖縄地方は平年並~高い傾向。月別では2月は北海道オホーツク海側、太平洋側は平年並、東北日本海側、四国、九州は高い、東北太平洋側、東日本は平年並~高い確率が大きい。沖縄地方は平年並~高い傾向。北海道日本海側、奄美地方は確率値がばらける。3月は北海道、東日本、近畿太平洋側、中国、沖縄地方は平年並~高い、東北、近畿日本海側、四国、九州、奄美地方は高い確率が大きい。3月は奄美地方で平年並~高い確率が大きい他は高い確率が大きい。4月は北海道日本海側、近畿日本海側、九州南部地方は高い、北海道オホーツク海側、奄美地方は低い、沖縄地方は平年並~低い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。
((注記)2月、3月の気温が高い確率は低めに修正して考えたい。)
降水量
2~4月は北海道日本海側、オホーツク海側、近畿太平洋側、山陰は平年並、北海道太平洋側は平年並~多い、北陸、奄美地方は少ない確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。月別では2月は北海道太平洋側、近畿地方は多い、東北南部、東海、山陽、四国、九州地方は平年並~多い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。3月は北海道日本海側は多い、北海道オホーツク海側、山陽、四国、九州南部地方は平年並~多い、東北太平洋側、近畿日本海側、山陰、沖縄地方は平年並の確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。4月は東北北部、奄美地方は多い、山陽は少ない確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。
日照時間
2~4月は北海道オホーツク海側、東北太平洋側は平年並、東日本、近畿日本海側、山陰、九州南部・奄美地方は多い確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。月別では2月は北海道太平洋側、四国、九州北部地方は平年並、東北太平洋側、山陰は少ない、東日本~近畿太平洋側、山陽は平年並~少ない確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。3月は北海道日本海側、東海地方は少ない、東北、山陰、九州南部地方は平年並の確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。4月は北海道日本海側、九州南部・奄美地方は平年並~多い、北海道太平洋側、東北北部は平年並、北海道太平洋側は平年並~少ない、沖縄地方は少ない確率が大きい。これら以外の地域は確率値がばらける。
降雪量(北日本日本海側のみ)
2~4月は少ない確率が大きい。
天気日数
2月は関東甲信地方は晴れ日数の多い確率30%。近畿太平洋側、四国、九州北部地方は降水日数の多い確率が60%以上。3月は九州地方で降水日数が多い確率60%以上。北海道日本海側、オホーツク海側、東北北部で降水日数の多い確率60%以上。4月は晴れ日数、降水日数共に30%以下、60%以上の地域はない。

3か月の見通し
2月:
西日本を中心に寒気が入りやすく、西高東低の冬型の気圧配置が現れやすくなりそうです。北~西日本は日本海側は平年と同様に雪の日が多く、太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。沖縄・奄美は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。気温は北日本は平年並~低い、東~西日本、沖縄・奄美は平年より低い日が多くなりそうです。
3月:全国的に周期的な天気変化となりそうですが、北~東日本日本海側は平年と同様に曇りや雨または雪の日が多くなりそうです。気温は北日本は平年並の日が多く、東~西日本、沖縄・奄美は平年並~低い日が多くなりそうです。
4月:全国的に周期的な天気変化となりそうです。気温は全国的に平年並の日が多くなりそうです。

2011年01月17日21:10
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このブログをご覧の皆様、こんばんは。

今日の関東地方は朝から晴れました。土曜日あたりは関東地方でも雪が降った所があったみたいで、昨日の中山競馬は積雪の影響で開始時刻が遅くなって、障害の競争が中止になっていました。僕の住んでいる所では雪が積もってはいませんでしたが、車の窓に雪のようなものがパラついていました。この冬はラニーニャ現象の影響で寒くなっていますが、暖冬に慣れてしまっているせいか寒さが厳しく感じます。
2011年になって月曜から仕事をするのは今週が初めてで、土曜日は後楽園の場外馬券場、日曜日は府中の東京競馬場で競馬をしていて、日曜日の中山競馬のメインレースは当たりましたが、他の馬券を買ったレースは外してしまって結局赤字になってしまいました。仕事に関してはモチベーションは元々全く上がりませんが、月曜日と言うこともあって憂鬱な気分です。

先週は競馬つながりということで先週はこの本を読んでいました。
DSCN0495






この本は本屋さんで別の本を探していて目に止まって、競馬好きということもあって衝動買いしてしまいました。元々騎手として活躍していたけど体質的に減量が出来なくなって騎手を引退して、調教助手になった男が主人公で、調教中に不注意でケガをさせてしまった牝馬や、この牝馬と入れ替わりでデビューした弟にあたる牡馬を通じて、主人公と同期の騎手や先輩騎手、厩務員とのつながりが物語となっています。競馬に興味がない方はあまり知らないかもしれませんが、競馬に携わる職業としては騎手の他に厩舎の経営者に当たる調教師、馬の調教で調教師の手伝いをする調教助手、馬の世話をする厩務員などがいます。競馬の世界の中のずるさや汚さ、妬みなどが描かれていて、僕は外から競馬を見ているだけなので競馬の世界の中のことはわかりませんが、多少誇張はあるかもしれませんが競馬の世界はこういうものなのかもしれません。スポーツを題材にした話としては割とベタなストーリーという感じはしますが、設定が限られてしまうだけに仕方がないことかもしれません。原作者の須藤靖貴の作品は初めて読みましたが、大学時代にアメフトをやっていたそうで他にもスポーツを題材にした作品があるみたいです。

2011年01月16日11:23
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このブログをご覧の皆様、こんにちは。

今日の関東地方は朝から晴れていますが風が冷たいです。昨日は重賞が無かったので予想は書き込みませんでしたが、後楽園の場外馬券場に行って中山競馬と京都競馬のメインレースの馬券を買っていました。結果は見事に外れてしまいました。今日は府中の東京競馬場に行きますが、昨日の負け分を取り戻したいところです。

予想の基本スタイルは、以下の通りです。
にじゅうまる:軸馬(1頭)
〇:対抗(1頭)
×:穴馬(1頭)
さんかく:(複数頭)
しろさんかく:(0~複数頭)
買い方基本的に馬番連勝または馬番連単の表裏です。
にじゅうまる-〇、にじゅうまる-×、にじゅうまるさんかくにじゅうまるしろさんかく、〇-×、〇-さんかくの組み合わせは全て買います。
×-さんかくは買うものだけを掲示します。
×-さんかくで掲示しないもの、〇-しろさんかく、×-しろさんかくの組み合わせは買いません。
さんかくさんかく:買う場合があれば掲示します。
基本的に大穴狙いなので、買い目は多くなります。

中山11R 第51回京成杯(GⅢ) 芝2000m
にじゅうまる:14
〇:10
×:1
さんかく:2、6、7、8、9、11
しろさんかく:5、15、16
×-さんかく:1-2、8、11

短評
14:前走は重賞で着順ほど負けていない
10:前走は芝2000mで2歳のコースレコード勝ち
1:前走新馬戦勝利

京都11R 第58回日経新春杯(GⅡ) 芝2400m
にじゅうまる:7
〇:4
×:12
さんかく:5、8、9、11、13
しろさんかく:1、2
×-さんかく:12-5、8、9、11、13
さんかくさんかく:9-11

短評
7:前走はマイル戦だが好走、軽ハンデに期待
4:前走勝ち馬は有馬記念3着、軽ハンデで今度こそ
12:前走GⅡで勝利

もう一つ馬券を買うレースを印だけ書き込みます。

京都9R 紅梅ステークス 芝1400m
にじゅうまる:5
〇:13
×:6
さんかく:8、9、16
しろさんかく:1、2、3、4、7、11、12、15
×-さんかく:6-8、9、16
2011年01月14日20:41
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このブログをご覧の皆様、こんばんは。

関東地方は朝から冬晴れになりました。今週は気温の低い日が多くて、朝家を出る時の寒さが厳しい日が多かったです。明日は低気圧の通過で太平洋側でも雪か雨が降る所が多くなりそうで、明後日から月曜日は強い寒気が入って全国的に気温が低くなりそうです。体調管理に注意してください。
今週も金曜日になりましたので恒例の1か月予報の解説です。今回は1年で最も寒くなる時期の予報になりますが、今日の予報資料では本州以南を中心に寒気の影響を受けやすく、西高東低の冬型の気圧配置が現れやすくなり、日本海側は雪や雨、太平洋側は晴れの冬型の天気分布の日が多くなりそうです。また日本海側は降雪量が多くなりそうです。気温は東~西日本を中心に低い日が多く、予報期間中は寒い日が多くなりそうです。

1か月予報資料はこちら。
http://www.argos-net.co.jp/awc/fx_top.php
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
気象庁発表の1か月予報はこちら。
http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/
(注記)予報資料の説明が難しい方は、最後の向こう1か月の天気の見通しだけでも目を通してください。

予報資料の着目点
(2)アンサンブル平均図
4週(1/15~2/11)
500hPa高度平均図

オホーツク海は高度5160m付近の低圧部となり、カムチャッカ半島の北は高度5220m付近の高圧部で、低圧部がブロックされて動きが遅くなるパターンとなる。シベリアの東経90度付近は高度5220~5400m付近のリッジ(気圧の尾根)となり、極東域では高度5220~5400m付近を中心に等高度線が南へ蛇行し、日本付近に寒気が入りやすい流れとなる。全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道の道北~オホーツク海岸を除いて気温負偏差で西日本は-2°C以下。
地上気圧平均図
ユーラシア大陸の高気圧が本州南海上に張り出し、カムチャッカ半島の南東海上で低気圧が発達して、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置で等圧線の間隔が狭い。北海道~近畿日本海側は主に冬型の気圧配置、東日本太平洋側~南西諸島は主に低気圧や前線の通過によると見られる降水域がかかり、能登半島付近に降水量の極大が見られる。
1週目(1/15~21)
500hPa高度平均図

カムチャッカ半島の南東海上は高度5160m付近の低圧部の中心で沿海州付近まで低圧部が拡がり、カムチャッカ半島の北は高度5100m付近の高圧部の中心となって逆位相のパターンとなる。シベリアの東経90度付近は高度5280~5400m付近のリッジとなり、極東域は高度5400m付近を中心に等高度線が南へ蛇行して寒気が入りやすくなる。日本付近は概ね高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道は概ね気温正偏差で道北~道東は+1°C以上。本州以南は気温負偏差で中国・四国地方~九州付近は-3°C以下。
地上気圧平均図
日本付近は冬型の気圧配置で等圧線の間隔が狭い。北海道日本海側、本州以南の大部分に降水域がかかる。
週間予報資料
1/15は本州付近を低気圧が進む。
1/16は本州南海上に高気圧が張り出して冬型の気圧配置が強まる。
1/17は冬型の気圧配置が続く。
1/18は冬型の気圧配置は西からやや弱まり、北日本中心となる。
1/19は北日本中心の冬型の気圧配置で、南西諸島付近に気圧の谷が進む。
1/20は関東南海上に気圧の谷が進み、西日本に高気圧が張り出す。
1/21は北日本中心の冬型の気圧配置となる。
2週目(1/22~28)
500hPa高度平均図

サハリン付近とカムチャッカ半島の南東海上は高度5160m付近の低圧部の中心となり、カムチャッカ半島の北は高度5220m付近の高圧部となって逆位相のパターンとなる。日本付近は等高度線が高度5160~5400m付近を中心に南へ蛇行して、寒気が入りやすくなる流れとなる。全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温負偏差で青森付近を除く本州~九州は-2°C以下。
地上気圧平均図
引き続き日本付近は冬型の気圧配置だが1週目に比べて等圧線の間隔がやや広がる。北海道~近畿日本海側は冬型の気圧配置、南西諸島は主に低気圧や前線の通過による降水域がかかる。
3~4週目(1/29~2/11)
500hPa高度平均図

サハリン付近は高度5160m付近の低圧部の中心となり、高度5160~5400m付近を中心に日本付近で等高度線が南へ蛇行して、寒気が入りやすくなる流れとなる。全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道の渡島半島付近以南は気温負偏差で東日本~南西諸島は-1°C以下。
地上気圧平均図
引き続き冬型の気圧配置となり、北海道~近畿日本海側は主に冬型の気圧配置、東日本太平洋側~南西諸島は主に低気圧や前線の通過によると見られる降水域がかかる。
(3)スプレッド・高偏差確率
500hPaスプレッド図(上図)では、日本付近のスプレッドは小さい。
5 00hPa高偏差確率図(下図)では、北海道は1~2週目、東北地方~東日本は期間を通して、西日本は2週目を除いて、南西諸島北部は3~4週目は負の高偏差確率が大きい。
(注記)スプレッドは予報の信頼度を表し、ハッチ部はスプレッドが大きく予報の信頼度が低いことを表す。高偏差確率図は予想の偏りを表し、格子状のハッチ部は正の高偏差確率が大きく、横縞のハッチ部は負の高偏差確率が大きいことを表す。
(4)各種時系列
T850は北日本は3週目の初め頃までは1週目中頃に平年並の時期がある他は低め、3週目中頃以降は平年並程度で経過。東~西日本は期間を通して低めで経過。沖縄・奄美は1週目終わり頃に平年並の時期がある他は低めで経過。東西指数は目先をピークに-指数で経過するが期間後半は0指数に近づく。沖縄高度は1週目前半は-、1週目後半~2週目中頃は0前後、2週目終わり頃以降は再び-。東方海上高度は期間を通して-。
(5)4週平均ガイダンス
気温は北海道は高い、東北、沖縄地方は平年並~低い、東~西日本、奄美地方は低い確率が大きく、東北太平洋側、東~西日本、奄美地方は高い確率が小さい。
降水量は北海道日本海側は平年並~多い、北海道オホーツク海側、太平洋側は平年並、東北日本海側、北陸地方は多い、東日本太平洋側は平年並~少ない、近畿日本海側を除く西日本、沖縄・奄美は少ない確率が大きく、奄美地方は多い確率が小さい。東北太平洋側は平年並~少ない、近畿日本海側は平年並~多い傾向。
日照時間は北海道日本海側は平年並、北海道オホーツク海側、北陸、奄美地方は少ない、東北日本海側は平年並~少ない、東北太平洋側は平年並~多い、東日本~近畿太平洋側、山陽、四国、沖縄地方は多い確率が大きい。九州北部地方は平年並~多い傾向。近畿日本海側、山陰、九州南部地方は確率値がばらける。
降雪量(北~西日本日本海側のみ)は各地とも多い確率が大きい。
天気日数は晴れ日数は東北~近畿太平洋側、山陽、四国地方は多い。山陰、奄美地方は少ない。降水日数は北~西日本日本海側は多い。東~西日本太平洋側、沖縄・奄美は少ない。
(6)週別気温
1週目は北海道は平年並~高い、東北地方は平年並~低い、東~西日本、沖縄・奄美は低い確率が大きく、北海道は低い、東北地方~沖縄・奄美は高い確率が小さい。2週目は北海道、北陸、沖縄地方は平年並~低い、東北地方、東日本太平洋側、西日本、奄美地方は低い確率が大きく、東北、近畿地方は高い確率が小さい。3~4週目は東日本、近畿、四国地方は低い、中国、九州、奄美地方は平年並~低い確率が大きい。北日本、沖縄地方は確率値がばらける。

向こう1か月の見通し
日本付近を低気圧が周期的に通過した後、寒気が入って冬型の気圧配置が現れやすくなりそうです。北日本は日本海側は平年と同様に雪の日が多く、太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。東~西日本は日本海側は平年に比べて雪または雨の日が多く、太平洋側は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。沖縄・奄美は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。気温は北海道は期間初めに平年より高い時期がある他は平年並~低い日が多くなりそうです。東北地方、東~西日本、沖縄・奄美は平年より低い日が多くなりそうです。


2011年01月12日21:17
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このブログをご覧の皆様、こんばんは。

今日の関東地方は冬晴れとなって、昨日ほどではなかったけど今日も空気が冷たかったです。年末から強い寒気が入って冬型の天気分布の日が続いていて、関東地方ではほとんど雨が降っていません。今日の予報資料では15日の土曜日あたりは本州付近を低気圧が通過しそうなので、太平洋側でも雨や雪が降る所があるかもしれません。

昨年末の「津軽三年食堂」から続く森沢明夫読書シリーズ第5弾で、今回は「夏美のホタル」を読みました。この本は12月に発売されたばかりで、本屋さんで結構見つけることができます。この本は結構ページ数があって読むのに少し時間はかかりましたが、それでも読書の習慣がほとんどない僕としては早く呼んだ方かなぁと思います。
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カメラマンを目指している大学生の慎吾と、恋人で幼稚園の先生をしている夏美が、春に写真撮影のポイントを探している途中で、店を兼ねた古びた1件の店にトイレを借りに立ち寄ります。そこにはお地蔵さんのようなおじいさんと、彼の母親のおばあさんが住んでいて、慎吾の写真を一緒に見ているところからおじいさんやおばあさんと仲良くなって、夏にはホタルが飛ぶのが見えると聞いて夏にまた来る約束をします。慎吾と夏美は夏に再び来て慎吾の写真撮影のためにおじいさんの家の離れで夏の間住むことになります。写真撮影の傍らで近所の子供たちと仲良くなって川遊びや釣りをしたり、柄の悪そうな仏師と知り合いになったりします。楽しい夏が終わろうとしている頃にある出来事がおじいさんに起きて・・・。
この本に出てくるおじいさんとおばあさんの家住んでいる家はモデルがあって、作者が実際にバイクで走っているときに遇残立ち寄った家で、この家の人と親しくしているそうです。新潟に住んでいたころに近くの公園でホタルがいて、初夏の頃の夜にホタルの観賞会が行われていて、そこで生まれて初めてホタルを見ました。野生のホタルなんていうのは見られる所は全国でも少ないような気がします。「ラブ&ピーナッツ」は読んでいて都会的なテンポの良さを感じましたが、この本は「菊次郎の夏」あたりで流れていたBGMが似合いそうな、ゆったりと時間が流れるような風景が頭に浮かびます。文字だけでいろいろな情景を読者の頭に浮かび上がらせることができるというのは、この作者の技術力かもしれません。

おまけ
「津軽百年食堂」が文庫になっていて、映画で主役を演じるオリエンタルラジオと、ヒロイン役の福田沙紀が帯になっていたので、つい買ってしまいました 。
DSCN0493






「夏美のホタル」に出てくる慎吾は、オリエンタルラジオの藤森慎吾から取ったそうです。

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