このブログをご覧の皆様、こんばんは。
今日の東京地方は晴れましたが風が冷たかったです。今日は春分の日でしたが北日本の方では大雪となった所もあったようですが、昨日は九州の方ではソメイヨシノが開花したところもあったようです。
1日遅くなってしまいましたが恒例の1か月予報の解説です。今回の予報資料では全国的に周期的な天気変化となりますが、東〜西日本は平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。気温は北〜西日本は期間を通して平年並〜高い日が多く、期間初めはかなり高くなる日がありそうです。沖縄・奄美は期間の初めに平年より低い日がある他は平年並の日が多くなりそうです。
1か月予報資料はこちら
http://www.argos-net.co.jp/awc/fx_top.php
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の解説が難しい方は最後の見通しだけでも目を通して下さい。
予報資料の着目点
(2)アンサンブル平均図
4週(3/22〜4/18)
500hPa高度平均図
千島列島付近は高度5340〜5400m付近のトラフ(気圧の谷)となるが、モンゴル付近が高度正偏差の中心で日本付近も高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は気温正偏差で北日本〜中国地方は+1°C以上。南西諸島は気温負偏差。
地上気圧平均図
本州付近は帯状の高気圧となる。全国的に気圧正偏差。
1週目(3/22〜28)
500hPa高度平均図
カムチャッカ半島付近は高度5220m付近の低気圧、バイカル湖付近は高度5400〜5460m付近のリッジ(気圧の尾根)となり、北日本で等高度線が蛇行するが概ね全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は概ね気温正偏差で北海道日本海側は+2°C以上。南西諸島は概ね−1°C以下の気温負偏差。
地上気圧平均図
カムチャッカ半島南部付近は低気圧の中心となり北日本を中心に低圧部となるが、黄海付近〜本州南海上は高気圧となる。北海道オホーツク海側を除いて気圧正偏差。
週間予報資料
3/22は東シナ海に高気圧が進み東日本方面に張り出す。日本海北部に気圧の谷が進む。
3/23は日本海西部に高気圧が進む。関東東海上に気圧の谷が進む。
3/24は本州中部に高気圧が進む。日本海北部に気圧の谷が進む。
3/25は四国沖に高気圧が進む。日本海北部に気圧の谷が進む。
3/26は関東南海上に高気圧が進む。
3/27は関東南東海上に気圧の谷が進む。
※(注記)週間予報資料は1日前の資料を基にした予報です。
2週目(3/29〜4/4)
500hPa高度平均図
日本付近の等高度線の蛇行は小さく本州付近を中心にほぼ東西流(ゾーナル)となる。モンゴル付近が高度正偏差の中心で北海道〜南西諸島北部は高度正偏差。沖縄付近は高度負偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差で北海道〜青森付近は+3°C以上。
地上気圧平均図
黄海付近は高気圧となるが本州南海上は低圧部となる。北海道の南半分〜関東東部を除いて気圧負偏差。
3〜4週目(4/5〜18)
500hPa高度平均図
日本付近はほぼゾーナルとなる。北海道〜南西諸島北部は高度正偏差。沖縄付近は高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は気温正偏差で北海道は+1°C以上。南西諸島は概ね気温負偏差。
地上気圧平均図
上海付近は高気圧となるが本州付近は概ね高圧部となる。全国的に気圧正偏差。
(3)スプレッド・高偏差確率
500hPaスプレッド図(上図)では、3〜4週目は黄海付近でスプレッドが大きい。
500hPa高偏差確率図(下図)では、1週目は北海道の道東を除き、2週目は北海道〜本州、3〜4週目は北海道で正の高偏差確率が大きい。
※(注記)スプレッドは予報の信頼度を表し、ハッチ部はスプレッドが大きく予報の信頼度が低いことを表す。高偏差確率図は予想の偏りを表し、格子状のハッチ部は正の高偏差確率が大きく、横縞のハッチ部は負の高偏差確率が大きいことを表す。
(4)各種時系列
T850は北〜東日本は目先は低めだが1週目中頃以降は高めで経過。西日本は目先は低めだが1週目中頃〜2週目は高め、3週目以降はやや高めで経過。沖縄・奄美は1週目中頃までは低め、1週目終わり頃〜2週目前半は高め、2週目後半以降は平年並前後で経過。東西指数は1週目前半は−指数、1週目後半以降は0指数前後で経過。沖縄高度は目先と2週目終わり頃〜3週目初め頃に0程度となる他は概ね+で経過。東方海上高度は1週目は概ねやや−、2週目以降はやや+で経過。200hPa速度ポテンシャル(北緯5度〜南緯5度)では、MJOの通過ははっきりしない。
※(注記)MJO:マッデン-ジュリアン振動。説明はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%8C%AF%E5%8B%95
(5)熱帯・中緯度予想図
200hPa STREAM FUNCTION AND ANOMARY(200hPa流線関数及び偏差)
1週目は日本付近は正偏差。2週目は本州付近は概ね正偏差だが南西諸島は負偏差。3〜4週目は北海道〜本州は概ね正偏差だが四国・九州〜南西諸島は概ね負偏差。
850hPa STREAM FUNCTION AND ANOMARY(850hPa流線関数及び偏差)
1週目までは全国的に正偏差。2週目は北海道〜本州は正偏差。四国・九州〜南西諸島は負偏差。3〜4週目は北海道〜南西諸島北部は正偏差。沖縄付近は概ね負偏差。
※(注記)流線関数はハッチ部は負偏差で反時計回りを表し北半球では低気圧性循環を表す。白い部分は正偏差で時計周りを表し北半球では高気圧性循環を表す。
PRECIPITATION ANOMARY(降水量偏差)
期間を通して概ね全国的に降水域がかかる。
200hPa VELOCITY POTENTIAL AND ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル及び偏差)
1週目は北海道〜九州は対流活動不活発だが南西諸島は対流活動活発。2週目は北海道〜九州は対流活動活発だが南西諸島は不活発。3〜4週目は概ね全国的に対流活動活発。
※(注記)200hPa速度ポテンシャルはハッチ部は対流活動活発域を表し、それ以外は対流活動不活発域を表す。
向こう1か月の見通し
日本付近を低気圧と高気圧が交互に通過し、全国的に周期天気な天気変化となりそうですが、東〜西日本では平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。気温は北〜西日本は期間を通して平年並〜高い日が多く、期間初めはかなり高くなる日がありそうです。沖縄・奄美は期間の初めに平年より低い日がある他は平年並の日が多くなりそうです。
このブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日の東京都多摩地区は晴れています。今朝は自宅ベランダからうっすらですが富士山も見えました。
3/25に発表予定の3か月予報資料が14日に公開されました。今回は3か月予報資料の解説です。今回は4〜6月の春から梅雨へ変わる予報になりますが、今回の予報資料では北〜西日本は4〜5月は周期的な天気変化で6月は曇りや雨の日が多くなり、沖縄・奄美は4月は周期的な天気変化で5〜6月は曇りや雨の日が多くなり、概ね平年と同様の天候経過となりそうです。気温は北〜西日本は平年並〜高い日が多く、沖縄・奄美は平年並の日が多くなりそうです。
3か月予報資料はこちら。
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の説明がわかりにくい方は、最後の3か月の見通しだけでも目を通してください。
予報資料の着目点
(3)(4)熱帯・中緯度予想図
SST ANOMARY(海面水温予想図:一番上の図)
太平洋の赤道付近の海面水温は、4〜6月の3か月平均では概ね正偏差で東経170〜180度付近とペルー沖で顕著。インド洋赤道域は概ね正偏差。日本付近はオホーツク海〜日本海は正偏差だが本州南東海上〜東シナ海に負偏差域が見られる。月別では赤道付近は5〜6月で正偏差が顕著になり、本州南東海上は6月は負偏差域が小さくなり、東シナ海は5月から次第に正偏差となる。
気象庁発表のエルニーニョ監視速報(http://www.data.jma.go.jp/press/1403/10b/c_kanshi_joho.pdf)では、2月はエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値より低い値(基準値との差は-0.8°C)だった。太平洋赤道域の海面水温は、西部で平年より高く中部から東部で平年より低かった。海洋表層の水温は、西部から中部で平年より高く東部で平年より低かった。中部太平洋赤道域の大気下層の東西風は平年並だった東部太平洋赤道域の海面水温が低い状態は、海洋表層の暖水の東部への到達に伴い解消される見込みである。これらの海洋と大気の状態はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態を示している。
エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が春にかけて基準値に近い値で推移し、夏には基準値より高い値へ推移すると予測している。以上のことから今後春にかけても平常の状態が続く可能性が高い。夏には予測の不確実性を考慮すると平常の状態が持続する可能性もあるが、エルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高い。
西太平洋熱帯域の1月の海面水温は基準値に近い値だった。今後春にかけて基準値に近い値で、夏には基準値に近い値か基準値より低い値で推移すると予測される。
インド洋熱帯域の1月の海面水温は基準値に近い値だった。今後春にかけては基準値に近い値か基準値より低い値で、夏には基準値に近い値で推移すると予測される。
200hPa VELOCITY POTENTIAL AND ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル偏差:上から3番目の図)
4〜6月の3か月平均は、太平洋赤道付近では北半球は東経140度付近〜西経域で対流活動活発。月別では日本付近は4月は対流活動活発だが6月は対流活動不活発に転じる。
(※(注記)ハッチ部は−で対流活動活発、ハッチがない領域は+で対流活動不活発)
(7)北半球予想図
3か月(4〜6月)
500hPa高度平均図
日本海西部は高度5640〜5700m付近のトラフ(気圧の谷)となるが、日本付近では等高度線の蛇行が小さい。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差。
地上気圧平均図
本州南海上を中心に東から高気圧が張り出し日本付近は高気圧の縁となる。東日本太平洋側の一部を除いて気圧負偏差。
4月
500hPa高度平均図
日本付近は等高度線の蛇行は小さくほぼゾーナルとなる。東海上が高度正偏差の中心で全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
概ね全国的に気温正偏差。
地上気圧配置平均図
本州付近を中心に高圧部となる。全国的に気圧正偏差。
5月
500hPa高度平均図
沿海州付近は高度5520〜5580m付近のトラフ(気圧の谷)となる。北海道〜青森付近は高度負偏差。これ以外は高度正偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差。
地上気圧配置平均図
東海上から高気圧が本州東海上を中心に張り出し、日本付近は高気圧の縁となる。沖縄付近を除いて気圧負偏差。
6月
500hPa高度平均図
日本海西部〜朝鮮半島付近は高度5700〜5760m付近のトラフとなる。概ね全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道は気温負偏差。本州以南は概ね気温正偏差。
地上気圧配置平均図
日本付近に高気圧が張り出すが、東シナ海〜本州東海上に等圧線のくぼみが見られる。全国的に気圧負偏差。
(8)高偏差確率・ヒストグラム
高偏差確率図では、4月は北日本〜近畿地方は正の高偏差確率が大きい。
3か月ヒストグラムでは東西指数、東西指数(極東域)、東方海上高度、極東中緯度高度の分布が正に偏る。
※(注記)高偏差確率図で格子状のハッチ部は高度正偏差の確率が大きく、横縞のハッチ部は高度負偏差の確率が大きいことを示す。
(9)各種指数類時系列図
T850偏差
北〜東日本は4月〜5月前半は高め、5月後半以降は平年並程度。東〜西日本は4月〜5月中頃は高め、5月終わり頃以降は平年並程度で経過。沖縄・奄美は5月初め頃〜中頃にやや高めとなる他は平年並程度で経過。
東西指数(極東域)
4月〜5月前半は+指数、5月後半以降は0指数程度で経過。3か月平均は0指数。
東西指数:偏西風の蛇行の大きさを示す指数で、+(−)の時は偏西風の蛇行が小さい(大きい)。
東方海上高度
4月〜5月前半は+、5月後半以降はやや−で経過。3か月平均は+。
沖縄高度
4月〜5月中頃は+、5月終わり頃は0程度、6月はやや−で経過。3か月平均は+。
北半球層厚換算温度
メンバの平均は4〜5月は+、6月はやや+。
中緯度層厚換算温度
メンバの平均は4〜5月は+、6月はやや+。
層厚換算温度:対流圏の平均温度で気温との相関が大きい。
(10)各種ガイダンス
気温
4〜6月は北海道日本海側、東北北部、東日本、近畿、中国、四国、九州南部地方はは平年並〜高い、北海道オホーツク海側は平年並、北海道太平洋側、東北南部、九州北部地方は高い、奄美地方は低い確率が大きい。沖縄地方は確率値がばらける。月別では4月は北海道オホーツク海側、近畿地方、九州南部・奄美地方は高い、東北北部、山陰は低い、東北南部、関東甲信地方は平年並〜低い、沖縄地方は平年並〜高い確率が大きい。東海、山陽、四国地方は平年並〜低い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。5月は北海道日本海側、オホーツク海側は平年並、北海道太平洋側、東北南部、北陸、東海、近畿、山陽、四国、九州北部、沖縄地方は平年並〜高い、九州南部・奄美地方は高い確率が大きい。東北北部、関東甲信地方は確率値がばらける。6月は北海道オホーツク海側を除く北日本、関東甲信、山陰、四国、九州北部地方は平年並〜高い、北陸、東海、近畿、山陽、九州南部、沖縄地方は高い確率が大きい。北海道オホーツク海側は平年並〜高い傾向。奄美地方は確率値がばらける。
降水量
4〜6月は北海道日本海側、近畿日本海側は少ない、東北南部、関東甲信、奄美地方は平年並〜多い、沖縄地方は多い確率が大きい。東北北部は平年並〜多い、四国地方、九州南部は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域では確率値がばらける。月別では4月は北海道オホーツク海側、九州南部は多い、北海道太平洋側、東北北部は平年並〜多い、近畿太平洋側は平年並、九州北部地方は少ない確率が大きい。東海地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。5月は北海道オホーツク海側は多い、近畿太平洋側、中国、四国地方は平年並〜多い、九州北部地方は平年並の確率が大きい。北海道太平洋側は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。6月は北海道太平洋側、東北南部、北陸、沖縄地方は平年並〜多い、関東甲信地方、九州南部は少ない、東海地方は平年並の確率が大きい。北海道日本海側、オホーツク海側は平年並〜多い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
日照時間
4〜6月は北海道オホーツク海側、九州南部は平年並、東北日本海側は平年並〜多い、東北太平洋側、西日本日本海側は多い確率が大きい。奄美地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。月別では4月は北海道オホーツク海側、太平洋側、北陸地方は平年並、九州、奄美地方は平年並〜多い、四国地方は多い確率が大きい。北海道日本海側、東北南部、関東甲信地方、山陽は平年並〜多い、山陰、沖縄地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。5月は北海道オホーツク海側、九州南部は平年並、沖縄地方は平年並〜多い確率が大きい。北海道太平洋側、北陸地方は平年並〜多い、四国地方は平年並〜少ない傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。6月は北海道日本海側、山陰は平年並、北海道太平洋側、九州南部は多い、東海、近畿、九州北部、沖縄地方は平年並〜多い確率が大きい。山陽、四国地方は平年並〜多い傾向。これら以外の地域は確率値がばらける。
天気日数
4月は晴れ日数は北海道日本海側、近畿太平洋側、山陽、九州北部地方で多い確率が60%以上。5月は降水日数は北海道日本海側で多い確率61%。6月は晴れ日数は北日本太平洋側、関東甲信、近畿日本海側、太平洋側、九州で多い確率60%以上。
3か月の見通し
4月:全国的に周期的な天気変化となりますが、北〜西日本は高気圧に覆われやすく平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。気温は北〜西日本は平年並〜高い、沖縄・奄美は平年並の日が多くなりそうです。
5月:北〜西日本は周期的な天気変化となりそうです。沖縄・奄美は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。気温は全国的に平年並〜高い日が多くなりそうです。
6月:北日本、東日本日本海側は期間前半は周期的な天気変化となりますが、期間後半は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。東日本太平洋側、西日本は平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうです。沖縄・奄美は期間中頃までは平年と同様に曇りや雨の日が多く、その後は平年と同様に晴れの日が多くなりそうです。気温は全国的に平年並の日が多くなりそうです。
※(注記)詳しくは気象庁発表の3か月予報を参考にしてください。
このブログをご覧の皆様、こんばんは。
今日の東京地方は曇りがちで時折小雨も降りました。自宅最寄り駅近くにあるヤバい植物を栽培している植物園で、ヤバい植物が芽を出していました。
昨日一昨日あたりは暖かかったですが、今日は少し寒くてなかなか春はやって来ないです。
今日は夜は新宿の工学院大学でサイエンスカフェに参加してきました。「小沼通二が語るユカワ、科学、社会」というテーマで、素粒子物理学者の小沼通二氏の話を聴いてきました。
左の写真の左側の人が小沼先生です。右はコーディネーターの科学ジャーナリストの小関章さん。小沼先生の略歴についてはこちら。
http://worldpeace7.jp/modules/pico/index.php?content_id=118
配布された講演のレジェメにはこのように書いてありました。
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素粒子物理学者の小沼通二さんと私は7年前、日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹が1934年に綴った個人日記の封印を解いた。そこにあるのは、この宇宙を成り立たせている原子核の力に迫る青年科学者の真摯な姿だった。
それから10年、核の力の軍事利用は原子爆弾を生み出し、人類の存続を脅かした。さらに10年、こんどは平和利用の歯車が回り始め、日本社会は原発の集中立地に向けて走り出した。
科学の成果は、ときとして科学者の思いを離れて人々に脅威をもたらし、社会のありようをゆがめることがある。科学者の知的探求を世の中にどう位置付けていけばよいのか。科学者の視点で科学と社会のかかわりを見つめてきた小沼さんと語り合う。
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小沼氏は若い頃から湯川秀樹と親交があったそうで、湯川秀樹の遺族の人とも親交があったため、湯川秀樹の若い頃の日記の出版を許してもらえたそうです。
湯川秀樹は原子核を形成する素粒子の一つである中間子の発見で、1949年に日本人初のノーベル賞受賞者となりましたが、原子核を形成するために陽子や中性子、中間子という素粒子を結びつける核エネルギーは物体を燃やしたりして得られる化学反応のエネルギーと比べるとかなり大きなエネルギーで、その核エネルギーを取り出して利用するのが原子力で、それを発見した当初は原子力が軍事的に利用されてしまいました。
第二次世界大戦後にアメリカを中心に原子力の平和利用の道が開かれ、原子力発電の研究が進められました。日本でも戦後原子力発電の研究が始められましたが、当時は原子力の技術者が日本にいなかったため、物理学者を中心に研究が進められたそうで、湯川秀樹は中心的な役割の人物だったそうです。
原子力の研究が進んでいくうちに、原子力エネルギーがあまりに大きなエネルギーであるために、研究者たちは原子力エネルギーの様々な問題に気付き始めて、地震が多い日本での原発の安全性の問題や廃炉や廃棄物の問題などをもっと議論してから、原発を推進すべきと慎重な意見が出ていたそうです。ただ基礎科学者の中でも意見が分かれていて、技術者の中では原発を動かしながら技術を向上させていけばいいという意見が多く、政府の方針もあり次々と原発が建てられてしまったそうです。
小沼先生も初期の原子力研究に携わっていて、原発には慎重な立場だったそうです。結局原発の安全性が十分に議論されないまま原発を日本の各地に造ってしまったことが、東日本大震災の福島第一原発の問題を引き起こしてしまったし、青森の六ヶ所村の核廃棄物の保管施設は既に余裕がなく、このような原発の負の部分に気づいていながら原発建設を止められなかったことを小沼先生は大変悔やんでいて、安易な原発建設に反対する研究者の人の意見は、政治家により潰されることも多かったようです。
工学院大学のサイエンスカフェは初めての参加でしたが、小沼先生の講演は説得力がありとても参考になりました。今回は科学関連ということでサイエンスカフェでしたが、工学院大学はオープンカレッジという名称で科学以外の講座もあるみたいです。
続きを読むこのブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日の東京地方はぐずついた天気となっています。暖かく湿った空気が入っているため寒さはそれほど感じませんが、夕方になって風が強くなっています。今日は夜勤明けで昼食をとってから一眠りしてしまいまいした。
今週も金曜日になりましたので恒例の1か月予報の解説です。今日の予報資料では全国的に周期的な天気変化となりますが、東〜西日本、沖縄・奄美では平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。気温は北〜西日本では期間を通して平年並〜高い日が多くなりそうで、3月に入っても寒い日が多くなっていましたが、ようやく春らしい陽気の日が多くなりそうです。
1か月予報資料はこちら
http://www.argos-net.co.jp/awc/fx_top.php
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の解説が難しい方は最後の見通しだけでも目を通して下さい。
予報資料の着目点
(2)アンサンブル平均図
4週(3/15〜4/11)
500hPa高度平均図
千島列島付近は高度5340〜5400m付近のトラフ(気圧の谷)となるが、ユーラシア大陸東部〜北部太平洋は高度正偏差で日本付近も高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は気温正偏差で北海道〜青森付近は+1°C以上。南西諸島は概ね気温負偏差。
地上気圧平均図
カムチャッカ半島南部は低気圧の中心となり日本付近は弱い低圧部となるが、全国的に気圧正偏差。
1週目(3/15〜21)
500hPa高度平均図
オホーツク海は高度5160〜5220m付近のトラフ、バイカル湖付近は高度5400〜5520m付近のリッジ(気圧の尾根)となり、北日本を中心に等高度線が蛇行するが日本付近は全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道は気温負偏差。本州以南は気温正偏差。
地上気圧平均図
カムチャッカ半島南部付近は低気圧の中心となり北日本を中心に低圧部となるが、ユーラシア大陸〜東日本南海上は帯状の高気圧となる。北海道は気圧負偏差。本州以南は気圧正偏差。
週間予報資料
3/15は東シナ海に高気圧が進み東日本方面に張り出す。
3/16は四国南海上に高気圧が進む。
3/17は紀伊半島南海上に高気圧が進む。
3/18は関東南東海上に高気圧が進む。日本海北部に気圧の谷が進む。
3/19はオホーツク海南部に低気圧が進む。西日本に気圧の谷が進む。
3/20はカムチャッカ半島の南西海上に低気圧が進む。関東東海上に気圧の谷が進む。
2週目(3/22〜28)
500hPa高度平均図
サハリン南部付近は高度5340〜5400m付近のトラフとなり等高度線が南へ蛇行するが、シベリア中部付近〜北部太平洋は高度正偏差で日本付近も高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は気温正偏差で北海道の道北は+3°C以上。南西諸島は気温負偏差。
地上気圧平均図
北海道〜東北北部と関東南海上は低圧部となるが、ユーラシア大陸〜本州東海上は帯状の高気圧となる。全国的に気圧正偏差。
3〜4週目(3/29〜4/11)
500hPa高度平均図
サハリン付近は高度5400m付近のトラフとなり等高度線が蛇行するが、日本付近の等高度線の蛇行は小さい。北海道〜九州は高度正偏差。南西諸島は高度負偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は気温正偏差で北海道の道北は+3°C以上。南西諸島は気温負偏差。
地上気圧平均図
上海付近は高気圧となるが本州付近は東日本太平洋側を中心に低圧部となる。東〜西日本は概ね気圧負偏差。
(3)スプレッド・高偏差確率
500hPaスプレッド図(上図)では、3〜4週目は概ね全国的にスプレッドが大きい。
500hPa高偏差確率図(下図)では、1週目は本州以南、2週目は全国的に、3〜4週目は北海道で正の高偏差確率が大きい。
※(注記)スプレッドは予報の信頼度を表し、ハッチ部はスプレッドが大きく予報の信頼度が低いことを表す。高偏差確率図は予想の偏りを表し、格子状のハッチ部は正の高偏差確率が大きく、横縞のハッチ部は負の高偏差確率が大きいことを表す。
(4)各種時系列
T850は北〜東日本は期間を通して高めで経過。西日本は目先と2週目と3週目の境目頃に平年並程度となる他は高めで経過。沖縄・奄美は1週目後半と期末に平年並に近づく他は低めで経過。東西指数は1週目は概ね+指数、2週目は0指数程度、3週目以降はやや−指数で経過。沖縄高度は2週目までは概ね+、3週目以降は0程度で経過。東方海上高度は期間を通して+で経過。200hPa速度ポテンシャル(北緯5度〜南緯5度)では、期間初めに日本の南海上をMJOが通過するとみられる。
※(注記)MJO:マッデン-ジュリアン振動。説明はこちら。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E6%8C%AF%E5%8B%95
(5)熱帯・中緯度予想図
200hPa STREAM FUNCTION AND ANOMARY(200hPa流線関数及び偏差)
1週目は北日本、東〜西日本日本海側は概ね正偏差で高気圧性循環。東〜西日本太平洋側以南は負偏差で低気圧性循環。2週目は北海道〜本州は概ね正偏差、四国・九州〜南西諸島は負偏差。3〜4週目は北日本は正偏差だが東日本以南は南西諸島を中心に負偏差。
850hPa STREAM FUNCTION AND ANOMARY(850hPa流線関数及び偏差)
2週目までは全国的に正偏差で高気圧性循環。3〜4週目は本州〜南西諸島は負偏差で低気圧性循環。
※(注記)流線関数はハッチ部は負偏差で反時計回りを表し北半球では低気圧性循環を表す。白い部分は正偏差で時計周りを表し北半球では高気圧性循環を表す。
PRECIPITATION ANOMARY(降水量偏差)
期間を通して概ね全国的に降水域がかかる。
200hPa VELOCITY POTENTIAL AND ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル及び偏差)
日本付近は1週目はオホーツク海〜北海道は対流活動活発だが本州〜南西諸島は不活発。2週目以降は日本付近は対流活動不活発流活動不活発。
※(注記)200hPa速度ポテンシャルはハッチ部は対流活動活発域を表し、それ以外は対流活動不活発域を表す。
向こう1か月の見通し
日本付近を低気圧と高気圧が交互に通過し、全国的に周期天気な天気変化となりそうですが、東〜西日本、沖縄・奄美では平年に比べて晴れの日が多くなりそうです。気温は北〜西日本は期間を通して平年並〜高い日が多く、沖縄・奄美は期間を通して平年並の日が多くなりそうです。
このブログをご覧の皆様、こんにちは。
今日の東京地方は晴れていますが風が強いです。今日は休みですが変な時間に目が覚めてしまい、二度寝して昼前まで寝てしまって半日棒に振りました。
今日は木曜日ですが今日から木曜日が1か月予報の発表日になりました。今週から1か月予報の解説は木曜日になり、今回から資料が新しくなっているところもあります。今日の予報資料では全国的に目先は冬が逆戻りしそうな気候になりそうですが、その後は周期的な天気変化で気温は平年並〜高い日が多くなりそうです。
1か月予報資料はこちら
http://www.argos-net.co.jp/awc/fx_top.php
http://www.bioweather.net/detailed/rfax.htm
予報資料の解説が難しい方は最後の見通しだけでも目を通して下さい。
予報資料の着目点
(2)アンサンブル平均図
4週(3/8〜4/4)
500hPa高度平均図
オホーツク海北部は高度5280〜5340m付近のトラフ(気圧の谷)となるが、日本付近の等高度線の蛇行は小さくほぼ東西流型(ゾーナル)〜やや西北西の流れ(東谷)となる。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜東北北部、沖縄の先島諸島付近は気温正偏差。東北南部〜沖縄本島付近は概ね気温負偏差。
地上気圧平均図
ユーラシア大陸の高気圧が東シナ海北部に張り出し、千島列島付近〜北海道は低圧部となる。全国的に気圧正偏差。
1週目(3/8〜14)
500hPa高度平均図
シベリア東部は高度5220m付近のリッジ(気圧の尾根)、オホーツク海〜沿海州は高度5220m付近のトラフ(気圧の谷)となり、日本付近で等高度線が南へ蛇行し寒気が入りやすくなる流れとなる。全国的に高度負偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温負偏差で東日本太平洋側は−3°C以下。
地上気圧平均図
ユーラシア大陸の高気圧が西日本南海上〜南西諸島方面に張り出し、北日本を中心に西高東低の冬型の気圧配置となる。北海道の道北〜道東を除いて気圧正偏差。
週間予報資料
3/8はオホーツク海に低気圧が進む。黄海付近の高気圧が東〜西日本に張り出す。東シナ海南部に低気圧が進む。
3/9は北日本を中心に気圧の谷となる。東日本南海上に低気圧が進む。
3/10は黄海付近の高気圧が西日本方面に張り出す。北日本を中心に冬 型の気圧配置となる。
3/11は紀伊半島付近に高気圧が進む。
3/12は関東南東海上に高気圧が進む。東シナ海に気圧の谷が進む。
3/13は三陸沖に低気圧が進む。
2週目(3/15〜21)
500hPa高度平均図
北海道付近は高度5400m付近のトラフとなるが、日本付近の等高度線の蛇行は小さい。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
全国的に気温正偏差で西日本〜南西諸島は+1°C以上。
地上気圧平均図
北日本を中心に低圧部となる。概ね全国的気圧負偏差。
3〜4週目(3/22〜4/4)
500hPa高度平均図
沿海州南部付近は高度5340〜5400m付近のトラフとなるが、日本付近の等高度線の蛇行は小さい。全国的に高度正偏差。
850hPa気温平均図
北海道〜九州は気温正偏差で北海道〜東北北部は+1°C以上。南西諸島は概ね気温負偏差。
地上気圧平均図
カムチャッカ半島付近が低気圧となり東日本南海上は低圧部となるが、全国的に気圧正偏差。
(3)スプレッド・高偏差確率
500hPaスプレッド図(上図)では、2週目は北海道東海上、3〜4週目はサハリン・沿海州〜東シナ海でスプレッドが大きい。
500hPa高偏差確率図(下図)では、1週目は北海道〜本州・四国で負の高偏差確率が大きい。2週目は東海地方〜南西諸島、3〜4週目は北日本〜関東北部・北陸東部で正の高偏差確率が大きい。
※(注記)スプレッドは予報の信頼度を表し、ハッチ部はスプレッドが大きく予報の信頼度が低いことを表す。高偏差確率図は予想の偏りを表し、格子状のハッチ部は正の高偏差確率が大きく、横縞のハッチ部は負の高偏差確率が大きいことを表す。
(4)各種時系列
T850は全国的に1週目は目先を中心に低め、2週目以降は北日本は概ね高め、東日本は3週目中頃に平年並程度となる他は概ね高め、西日本は2週目〜3週目初め頃は高め、その後は平年並程度、沖縄・奄美は2週目〜3週目初め頃は高め、その後はやや低めで経過。東西指数は1週目は目先を中心に−指数、2週目以降は0指数前後で経過。沖縄高度は1週目中頃までは−、その後は+で経過。東方海上高度は1週目は−+、2週目以降は概ね+で経過。
(5)熱帯・中緯度予想図
200hpa STREAM FUNCTION AND ANOMARY(200hPa流線関数及び偏差)
1週目は日本付近は反時計回りで低気圧性循環。2週目以降は時計回りで高気圧性循環。
850hpa STREAM FUNCTION AND ANOMARY(850hPa流線関数及び偏差)
1週目は北海道〜オホーツク海が低気圧性循環、ユーラシア大陸が高気圧性循環で冬型の気圧配置を示す。2週目以降は日本付近は高気圧性循環で冬型の気圧配置が崩れることを示す。
PRECIPITATION ANOMARY(降水量偏差)
1週目は北海道〜九州、2週目は北海道、関東沿岸、南西諸島、3〜4週目は本州太平洋岸、南西諸島に降水域がかかり、これらの地域では平年より降水量が多くなることを示す。
200hpa VEROCITY POTENTIAL AND ANOMARY(200hPa速度ポテンシャル及び偏差)
1週目は日本付近は正偏差で対流活動不活発。2週目以降は負偏差で対流活動活発。
向こう1か月の見通し
全国的に期間初めに寒気の影響を受ける時期がありますが、その後は周期天気な天気変化となりそうです。気温は全国的に期間初めに平年より低い時期がある他は、平年並〜高い日が多くなりそうです。
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