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宇野の弟・樹独占手記 1人で試練超えた昌磨、ランビエル・コーチの指導が自分取り戻すきっかけに

[ 2022年2月11日 05:30 ]

北京冬季五輪第7日・フィギュアスケート 男子フリー ( 2022年2月10日 首都体育館 )

宇野兄弟のツーショット。右が樹、左が昌磨(家族提供)
Photo By 提供写真

北京五輪のフィギュアスケート男子で2大会連続の表彰台となる銅メダルを獲得した宇野昌磨(24=トヨタ自動車)へ、一番近くから見守ってきた弟でタレントの樹(いつき、20)が本紙へ独占手記を寄せた。

昌磨、銅メダルおめでとう!コロナで大会やアイスショーもなく、スケートを見せる機会もなく大変な時期を1人でやってきて、僕は結果どうこうより満足のいく演技をしてほしいと思っていました。

19年に地元の山田満知子先生、樋口美穂子先生の下を離れる事になり突然のことで驚きました。それでも、兄にとって必要なことなら全然良いことだと思っていました。

ただ、そこから次のコーチが決まらずにシーズンを戦うことになり心配ばかりでした。兄は自分の納得いくまでやるタイプ。ここまでやったからいいか、と手を抜くタイプじゃない。1人で練習するとやり過ぎてしまうんです。靴のトラブル、振り付けもコーチに任せていたことを全て自分でやらなくてはいけない、これが思った以上に大変だったようです。

ステファン(ランビエル)コーチに指導を受けたのも自分を取り戻すきっかけになったのではないかと思います。海外の試合に応援に行った時に感じたのですが、常に兄の最善の方法や気持ちを汲み取ってくれるコーチで思い詰める性格な兄にはベストなコーチです。昌磨の好きにやると良いよ!といつも支えてくれるコーチです。

コロナ禍の2年間は家で過ごす時間が増えて兄と関わる時間も増えました。兄に変化が見えて最近は美味しいお店など興味を持つものが少し広がりました。宅配のレストラン料理や宅配フルーツジュースなど詳しいかもしれません。最近はアサイジュースをよく頼んでいます!(笑い)。

あと、家事を積極的にやるようになりました!時々、料理をしたり、食器を全部しっかり洗って乾かして、お風呂もいつのまにか洗っていたり。昔は自分のことも適当だったけど大きな変化だと思います。野菜も好んでは食べないですが、前よりは食べています。

昔の兄はコンビニ帰りに左右のポケットを間違えてゴミではなく財布を捨てたり、忘れ物も多かったけど、最近そういうのは減ってきました。どちらかというと僕がやらかすことが多くて...。コンタクトを外した状態で階段から滑ったり、開いていると思ったドアに直撃したり...。僕が笑われています。

家では一緒にゲームすることが多くなりました。前は「スマッシュブラザーズ」で対戦していましたけど、プロ級の兄と実力差が出てしまう。「ポケモン」や「マインクラフト」などをお互い実力差が開きすぎないゲームをしていますね。兄がこっそり、ものすごい勢いで強くなっていることが多くて負けず嫌いな性格が凄くて笑ってしまいます。

トロ、エマ、バロンと3匹の犬がいますが、僕が3匹と遊んでいると昌磨が部屋から出てきて一緒に遊ぶことが多くなりました。北京オリンピックに出場中の兄から犬の動画を送って!と連絡も来ました。

今まではお互い忙しくていつ帰ってきているか分からなかったけど、最近は兄の存在をより身近に感じています。帰ってきたら、まず、お疲れさまと言いたいです。(宇野 樹)

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