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Sスケート陣最年少の堀川桃香は10位 「納得いくまでやれた いい経験」

[ 2022年2月11日 05:30 ]

北京五輪第7日 国家スピードスケート館 ( 2022年2月10日 スピードスケート女子5000メート )

女子5000メートル 滑走する堀川桃香=北京(共同)
Photo By 共同

スピードスケート陣最年少の18歳、堀川桃香(北海道・白樺学園高3年)が7分6秒92で10位となった。18年平昌五輪にも出場したベラルーシ選手と同走。スタートラインでの緊張の面持ちは周回を重ねるごとに消え、最後まで粘った。昨年末の五輪代表選考会(長野)の7分10秒49を塗り替える自己ベスト。目標タイムは7分3秒だっただけに「凄く悔しい」と漏らしたが、「初めての舞台で納得いくまでやれた。いい経験をさせてもらった」と前を向いた。

地元・大樹町の生涯学習センターではパブリックビューイングを実施。ロケットが打ち上げられる"宇宙のまち"から初の五輪に挑んだ堀川を後押しした。会場に掲げられた縦1・2メートル、横3メートルの特製横断幕には、母・智子さん(48)の高校時代の同級生で、人気漫画「銀の匙(さじ)Silver Spoon」の作者・荒川弘さんがイラストを提供した。

「桃香」の名前の通りピンクをベースに、気合の入った表情の乳牛と応援する6頭の牛が並ぶ。堀川家は乳牛880頭を飼う酪農家で、ぴったりのデザインだ。荒川さんからは「楽しみにしているよ」と連絡が届いたという。レース2時間前に愛娘とLINEで「楽しんでおいで」「楽しんでくるよ」とやりとりした智子さんは「誇りに思います」と笑顔。祖父・要一さん(72)も「やってくれると信じていた。楽しませてもらっている」と目を細めた。

堂々の10位。日本女子の次期エースへの期待を持たせるレースとなった。大樹町では、3月に報告会を予定している。「代表の先輩たちは食事の面、練習に向かう態度などが違う。吸収して帰り、4年後は違う景色を見たい」と堀川。今春入社する日本電産サンキョーでさらにスケールアップし、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪では入賞、さらに表彰台を目指す。

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