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「横田真一の名器を探せ!!」FW&UT編 縦の距離感抜群の逸品たち

[ 2022年2月11日 05:30 ]

クラブを手に笑顔を見せる横田真一(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

「横田真一の名器を探せ!!」第2弾はフェアウエーウッド(FW)&ユーティリティー(UT)を取り上げる。クラブメーカーとの契約を解消し、フリーな立場となった横田真一(50)だからこそできる、忖度(そんたく)なしのクラブ評価。今回は中古ショップでピックアップした、すぐれものを紹介。「売れるクラブと良いクラブは違う」という横田が、自信を持って選んだお勧めのクラブとは――。

FWやUTは1Wと同じように、払って打つイメージで振ることができるため、ミドルアイアンよりも使いやすいというゴルファーは少なくない。

そんな頼りになるクラブの中から、横田がチョイスしたのはテーラーメイドのレスキュー(7W、ロフト角20度、2990円)とロイヤルコレクション(SUPER CV T・R・C、同22度、1980円)、そしてキャロウェイのXシリーズ(4H、同24度、3980円)だ。

まず、レスキューを試打した横田は「凄く構えやすい。シャフトに対し(フェース)面がピタッとくっついている」と評価。その上で、スイング計測器に表示されたそのスピン量の多さに注目した。「4680回転ですよ。それだけバックスピンも多いということ。8ヤードしか転がってない。そういう意味では縦の距離が非常に合う」

横田によれば、良いFW・UTの条件とは縦の距離感が合うものだという。「最近のクラブは飛ばすためにフェース面を薄くしています。でも飛ぶとスピン量が落ちて縦の距離感が読めない」。そのため今回選んだ名器は、飛ばすことよりも精度を重視して設計されたクラブばかり。「3Wは飛ばしても、5Wや3U、4Uなどは縦の距離が狂うと良くない。だからフェース面が厚く設計されている昔のクラブの方が、スピンもしっかり掛かって止めることができる」と解説する。

「SUPER CV T・R・C」もスピン量は4610回転と、レスキューと同じように高い数値だった。「ロフト角22度だから4(番)I(アイアン)くらい。でも4Iだとスピン量は4000程度。それよりも600も多いので、止まりやすい」

ロイヤルコレクションは、横田がレギュラーで活躍していた頃に大流行したブランド。「僕ら世代はほとんどこれだった。おそらく使用率はNo.1。(昨年)シニアで3勝した井戸木(鴻樹)さんのFW、UTのラインアップもこの辺り。それだけ、昔のUTは侮れないということです」

3番目に打ったXの4Uもスピン量が5650と多かった。「24度だと高弾道の4Iか、5Iのイメージ。やはり昔のクラブはスピンが掛かるので縦距離が合う。僕は今はこのFWを使っています」

最近の"飛ぶ"UTとは一線を画す名器たち。「メーカーさんはUTでも飛ぶものを作りたがる。飛ぶのは楽しい。一定の魅力があるので売れます。でも縦の距離を合わせて、狙っていけるのも大事。見落としがちだけど、売れるクラブと良いクラブは違うということですよ」。5000円以下の中古クラブでも、最新のクラブに負けない価値がある。

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