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怒りぶつけて大逆転 平野歩夢がスノボ初の金メダル 北京五輪スノーボードHP

[ 2022年2月11日 12:33 ]

北京冬季五輪第8日 スノーボード・ハーフパイプ男子決勝 ( 2022年2月11日 雲頂スノーパーク )

2回目の得点が伸びなかった怒りを3回目にぶつけ見事に逆転で金メダルに輝いた平野歩夢(ロイター)

予選1位の平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が、暫定2位で迎えた最終滑走の3回目に96・00点をマークし、大逆転劇で悲願の金メダルを獲得した。98年長野大会で始まったスノーボード競技で、日本人の金メダルは史上初の快挙となった。

スケートボードでの東京五輪挑戦から半年、1回目から人類史上唯一公式戦で成功させている斜め軸に縦3回転に横回転を加えた超大技「トリプルコーク1440」に成功。2回目にはトリプルコークを含むルーティンを初めて滑り切るも91・75点止まり。3回目は同じルーティンで全てのトリックの高さと完成度を高め、96・00点をマークした。

会場でのセレモニーを終えた後、取材に応じた平野歩は「まだ実感があまりないですけど、ようやく小さいころの夢が一つかなったなと。ここを獲らずには終われないなと。ずっとやってきたことが全てここで出し切れた」と達成感をかみ締めた。2回目にはトリプルコークを含むルーティンを初めて通しきったものの、91・75点止まりでスコット・ジェームズ(オーストラリア)を上回れず。落ち着いた表情ながら「2本目の点数は納得できなかった。自分の怒りが最後に表現できた」と話し、大逆転につなげたことを明かした。

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