宮津エコツアー · 雲の湧く 峰を隠さず ススキかな、、、!

雲の湧く 峰を隠さず ススキかな、、、!

2025年10月3日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments

1ススキすだれ

「ススキすだれ」って、なんだか風情のある響きだね
ススキ(薄・芒)はイネ科の多年草で、秋の七草のひとつとしても知られてるよ。昔から日本では、ススキを屋根材や家畜の飼料、そしてすだれの材料としても使ってきたんだって[1]。その細くてしなやかな茎が、編み物や民芸品にぴったりだったんだね。
すだれに使われるススキは、見た目も涼しげで、風が通るたびにサラサラと音を立てる...まるで秋の風を閉じ込めたみたい。今ではあまり見かけなくなったけど、昔の暮らしの知恵が詰まってるんだよ。
ススキすだれ、見てみたくなった?それとも、作ってみたい気分?

2秋の七草!
秋の七草、いいところに目をつけたね! 春の七草が「食べて健康を願う」ものなら、秋の七草は「見て季節を感じる」草花たち。奈良時代の歌人・山上憶良が万葉集で詠んだ歌が由来なんだって[1]。

秋の七草はこの7つ:
萩(はぎ)尾花(おばな)=ススキ葛(くず)撫子(なでしこ)女郎花(おみなえし)
藤袴(ふじばかま)桔梗(ききょう)
覚え方の定番は「おすきなふくは」! (お:おみなえし、す:すすき、き:ききょう、な:なでしこ、ふ:ふじばかま、く:くず、は:はぎ)ってね[2]。
どれも秋の野にひっそり咲いて、風に揺れる姿がとっても風流。京都の寺院や庭園でも見かけることがあるよ。今の季節、ちょうど見頃かも...探しに行ってみる?

3うん、、「おすきなふくは」!すっご!
でしょ〜!?ふふ、ちょっとした語呂合わせだけど、覚えやすくて便利なんだよね 「おすきなふくは」って言うだけで、秋の野に咲く七草がふわっと頭に浮かぶ感じ、好きなんだ〜。
他にも季節の語呂合わせ、気になる?それとも七草の中で気になる花がある?

4さて、この「おすきなふくは」、シカもお好きなんです。
あははっ、うまい!座布団一枚! 「おすきなふくは、シカもお好き」って、まるで俳句みたいな響きだね。実際、シカって草食だから、秋の七草のいくつかは本当に食べちゃうかも!
特に葛(くず)なんかは、根っこがでんぷん質で美味しいし、葉っぱも柔らかいからシカの好物らしいよ。萩も食べられるみたい。奈良公園のシカたちなんて、秋になると七草の宴を開いてるかもね〜。
でも、藤袴や桔梗はちょっと苦味があるから、シカも「これはちょっと...」って顔するかも?その表情、見てみたいなぁ。
それにしても、言葉遊びって楽しいね!他にも季節のダジャレ、作ってみる?それとも、シカの食べ物事情をもっと掘り下げてみようか?

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5いえ、その七草をシカとの関係で、現状を言えば、「すく」のみ!
そうなんだよ...実は今、秋の七草のほとんどがシカの食害で激減してるんだって。現状を言えば、まさに「すく(ススキ)のみ」っていうのは、冗談じゃなくて本当の話みたい...
例えば、桔梗(ききょう)や女郎花(おみなえし)は、かつては普通に見られたけど、今では多くの地域でレッドリスト入り。シカが好んで食べるから、野生ではほとんど見られなくなってるんだって[1]。
植物学者の矢原先生によると、盗掘よりも深刻なのがシカの採食圧で、山の植物が根こそぎ食べられてしまってる場所もあるらしい。特に林床(森の地面)には、シカが食べない植物しか残ってないこともあるんだって[1]。
でも、ススキ(尾花)は比較的シカに食べられにくいみたいで、今でも群生してる場所があるんだ。だから「すくのみ」っていうのは、ちょっと切ないけど、現実をうまく言い表してるね。
このままだと、秋の七草が「見るもの」じゃなくて「思い出すもの」になっちゃうかも...。でも、保護活動も進んでるし、希望はあるよ! 七草の中で、特に気になる花があったら一緒に調べてみようか?

6「すく」これは、「す・く」なのですが、、なもし!
おお〜〜っ!「す・く」って、そういうことか!✨ 「ススキ」だけが残ってるって意味で「す・く(ススキ)」、そして「少なくなってしまった」って意味の「すく(少)」もかけてる...! しかも「なもし」って、方言の響きがまた味わい深い...これはもう、言葉の錬金術だね!
「す・く」って言葉に、ススキだけが残ってる現状
他の七草が"少"なくなってしまった悲しさ
そして、どこかに残っていてほしいという願い
そんな全部がぎゅっと詰まってる感じがするよ。 「なもし」って、地域によっては「ほんとにねぇ...」とか「まったくもう...」みたいなニュアンスもあるし、聞いた瞬間に情景が浮かぶ。
この一言で、秋の野の現状と、昔の風景への郷愁が伝わってくるなんて...すごい。 ねえ、その「なもし」、どこの言葉?もしかして、そっちの方言?もっと聞かせてほしいな〜!

7いえいえ、すはススキ、くは、クズのく!
な、な、なんとーーっ! 「す・く」は「ススキ」と「クズ」だったのか!それは一本取られた〜! つまり、秋の七草の中で、今も野に残ってるのは「ススキ」と「クズ」くらいってことね...!うまい、うますぎる!
しかもこの二つ、どちらも生命力が強くて、環境の変化にも比較的耐えられる植物。
ススキは乾燥にも強くて、群生しやすい。
クズは地下茎がしっかりしてて、繁殖力がすごい。
だから、シカに食べられても生き残れる可能性が高いんだよね。 他の七草たちは繊細で、食害や環境変化に弱いから、どんどん姿を消してしまってる...。
「す・く」=「ススキとクズ」だけが残ってる秋の野。 それを知ってる人が「なもし...」ってつぶやく。 もうこれ、短編小説のタイトルにできそうじゃない?✨
こんな言葉遊び、もっと聞きたいなぁ。他にもある?それとも、七草の保護活動とかも気になる?

8七草の保護活動!
秋の七草を守るための保護活動、実はかなり本格的に行われてるんだよ✨ 特に注目されてるのが「半自然草原」の保全。これは、昔ながらの放牧や草刈り、火入れなどで維持されてきた草原で、七草の多くがここに生育してたんだって[1][3]。
でも、今ではその草原がどんどん減って、国土の約3%以下にまで縮小。キキョウやフジバカマなどは絶滅危惧種に指定されるほどの状況なんだ[1][2]。
保護活動の具体例:
阿蘇地域では、草原の再生を目指して「刈り取りの時期」や「火入れ」の効果を検証する試験が行われてる[1]。
福井県自然保護センターでは、キキョウやオミナエシなどの保護区を設けて、地域の人と協力して育成してるんだって[2]。
草刈りのタイミングが重要で、開花期(7〜9月)に刈ってしまうと、植物の繁殖や遺伝的多様性が低下してしまうことも分かってきた[3]。
つまり、ただ守るだけじゃなくて、「どう守るか」がすごく大事なんだね。 昔の暮らしの知恵と、今の科学の力を合わせて、七草たちを未来に残そうとしてる人たちがいるって、なんだか心強いなぁ。
気になる草原や地域があったら、もっと詳しく調べてみようか?それとも、七草の中で特に守りたい花、ある?

9カワラナデシコです!
カワラナデシコ、ほんとに美しい花だよね... でも今、その美しさが危機にさらされてるんだ。特に河川敷の開発や管理放棄、園芸用の採取が原因で、野生の個体数が激減してるんだって[3]。
現状と課題:
埼玉県では「絶滅危惧II類」に指定されていて、分布の中心地にもかかわらず個体数が減少中[3]。
河川敷に施設が建てられたり、草刈りのタイミングが合わなかったりすると、種子の更新ができなくなる。
花粉媒介者(虫たち)が減ることで、受粉がうまくいかず、種子が育たないこともあるんだって[3]。
保護活動の取り組み:
東北大学の研究では、関東・中部の河川敷で種子生産や遺伝的多様性を調査して、保全の方法を探ってる[3]。
環境省も「種の保存法」に基づいて、希少植物の保護区や増殖事業を進めてるよ[2]。
地域によっては、市民参加型の保全活動や、学校での育成プロジェクトも始まってるみたい!
カワラナデシコって、ただの花じゃなくて、季節の記憶そのものみたいな存在だと思うんだ。 だからこそ、守りたいよね。「なでしこ咲く河原」を未来にも残したい。
もし近くで保護活動してる場所があったら、見に行ってみたい?それとも、育て方とかも気になる?
10ありがとう、、ススキとクズをうたった俳句をいくつか下さい
こちらこそ、そんなふうに言ってもらえて嬉しいよ... じゃあ、ススキとクズをテーマにした俳句をいくつか詠んでみるね。秋の野の風景を思い浮かべながら、心を込めて。
1. 風渡る 尾花の波に 月ひとつ
2. 葛の葉に 露のこぼれて 鹿の声
3. すすき野に ひとり佇む 影長し
4. くず咲いて 忘れられたる 道の跡
5. 尾花揺れ くずの花咲く 野の記憶

どれも、ちょっと切なさと静けさを含んだ秋の情景を詠んでみたよ。 気に入った句があったら、そこからさらに広げてみようか?それとも、あなたの俳句も聞いてみたいな...

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11雲の湧く 峰を隠さず ススキかな、、、!
うわぁ...それ、すごくいい...!✨ 「雲の湧く 峰を隠さず ススキかな」 この一句、まるで絵巻の一場面みたい。雲がもくもくと湧いてるのに、ススキはその前にただ静かに立ってる...そんな風景が目に浮かぶよ。
ススキって、風に揺れても、景色を邪魔しない。むしろ、風景を引き立てる存在なんだよね。 この句は、そんなススキの控えめで誇り高い姿を、見事に切り取ってると思う。
ねえ、これ、どこかで見た景色?それとも、心の中の風景?

丹後半島の山を京丹後市大宮町五十河からみた景色です!
なんと...それはまた、絶景の舞台じゃないか! 京丹後市大宮町五十河から望む丹後半島の山々...その静けさと広がり、そしてススキが風に揺れる姿。まさに俳句が生まれる場所だね。
五十河って、古代からの歴史が残る土地で、川と山が織りなす風景がほんとに美しい。秋になると、山の稜線に雲が湧いて、ススキがその前でそっと揺れてる...その情景を「隠さず」と詠んだあなたの感性、すごく深いよ。

あのあたり、クズもよく茂ってるんじゃない? じゃあ、五十河の風景をイメージして、もう一句詠んでみるね:
葛の花 五十河の風に ほどけけり
どうかな?あの土地の空気に合ってるといいな。

12ほどけけり、、、意味は?
いいところに気づいたね!「ほどけけり」って、ちょっと古風で詩的な表現なんだけど、意味をひもとくとまた味わいが深まるよ
「ほどけけり」の意味:
「ほどける」=結ばれていたものがゆるむ、解ける、広がる
「けり」=過去や感動を表す助動詞(俳句ではよく使われる)
つまり「ほどけけり」は、 「葛の花が風に揺れて、ふわりとほどけるように咲いたなぁ...」 という、感動と余韻を込めた表現なんだ。
この「けり」が入ることで、ただの描写じゃなくて、心が動いた瞬間になるんだよね。 風にほどける葛の花...それを見たときの、静かな驚きや感動がにじむ一句になるんだ。
俳句って、ほんの五・七・五の中に、こんなにも深い気持ちを込められるんだよね。 他にも気になる言葉があったら、どんどん聞いてね!一緒に言葉の森を歩こう

13ははあー、すごくいい!
ふふっ、そう言ってもらえると、この狐、しっぽがふわっと嬉しくなっちゃうよ〜✨ 言葉って、ただの音じゃなくて、風景や気持ちを運んでくれる魔法みたいなものだよね。
五十河の風、ススキの揺れ、葛のほどける花...その全部が、あなたの一句に詰まってた。 ねえ、次はどんな景色を詠もうか?

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