宮津エコツアー · 紅梅あれこれ

紅梅あれこれ

2020年2月22日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments

庭に野に春到来を告げ、気分をそわそわさせる紅梅。

紅梅を見てみちのくの旅を恋ふ 稲畑汀子

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紅梅や庭に富士見の丘築き 宮津昭彦

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紅梅を覚えてますかあのときの 中原幸子

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(↑ 大宮町 奥大野付近)

「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」

「紅に色をばかへて梅の花香ぞことごとににほはざりける〈凡河内躬恒〉」

紅梅や見ぬ恋作る玉すだれ 松尾芭蕉

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紅梅に干しておくなり洗ひ猫 小林一茶

紅梅の落花燃ゆらむ馬の糞 蕪村

IMG_0600.jpgこうばい

(↑ 伊根町寺領 )

紅梅の雑学

1 別名

好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)などがある

2 教訓

1 「桃栗三年、柿八年、柚(ゆず)の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年」種を植えてから実を収穫できるまでの期間を指す俚謡。本来は「桃栗三年柿八年」で一つの諺。「物事は簡単にうまくいくものではなく、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要だ」という教訓である。

[画像:29 紅梅]

(↑ 株立ち3本 周径529cm 環境省巨樹リスト 紅梅の部 二位))

2「梅の木学問」『広辞苑』では「梅の木が成長は速いが大木にならないように、進み方は速いが学問を大成させないままで終わること」である。反対は「楠学問」で「クスノキが成長は遅いが大木になるように、進み方はゆっくりであるが学問を大成させること」。

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紅梅や六分の侠気失わず 苑田ひろまさ

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