2月 2020
天橋立からのご案内
2020年2月10日 in トピックス, 世屋・高山ガイド部会, 未分類 by yasuda | No comments
宮津市観光推進会議からの案内です。
講演をいただくお二人の講師先生を検索してみました。
まず、『天橋立の歴史的文化的意義と世界遺産』の佐藤先生!
1著書
『日本古代の宮都と木簡』(吉川弘文館、1997)
『古代の遺跡と文字資料』(名著刊行会、1999)
『出土史料の古代史』(東京大学出版会、2002)
『古代の地方官衙と社会』(山川出版社(日本史リブレット)2007
『大学の日本史 教養から考える歴史へ 1』山川出版社 2016
『列島の古代』(日本古代の歴史6、吉川弘文館、2019)
2 講演例
摂関政治への過程における皇位継承と藤原氏
講師詳細
古代の皇位継承は、天皇制や律令制の確立をみた後にも、必ずしも安定して行われた訳ではありませんでした。皇位継承は、その時々の政治的条件のもとで実現してきたのであり、時に女性天皇の登場をみたり、大規模な争乱をともなうこともありました。本講座では、日本古代の政治史展開における大きな軸であった皇位継承に焦点をあてることによって、改めて古代の天皇や貴族社会をめぐる歴史的・政治的状況の特徴を考えてみます。
今期は、平安時代前期の九世紀半ばから中期の十世紀後期にかけて、藤原北家=摂関家が外戚となっていわゆる前期摂関政治から摂関政治を実現していく過程の皇位継承の特徴について、継承をめぐる争乱・課題や藤原氏内部の争いに焦点をあてながら、たどりたいと思います。 (講師記)
もうお一方の『丹後から世界遺産を発信する』の岡田先生。
1所属 専攻分野
国士舘大学,イラク古代文化研究所,教授, 研究分野:建築史・意匠,建築史・意匠,考古学,人文・社会系,考古学(含先史学),
2視点・週間読書人 掲載『 掠奪されたメソポタミア』NHK出版についての 書評
〜文化財不祥事を暴き出す アメリカは如何に歴史を学ばなかったか〜
「二〇〇三年にアメリカがひき起こした、しかも大量破壊兵器製造という誤った情報に基づいたイラクへの軍事介入について、かねてより訝しく思うことがあった。誤情報に基づくにせよ、サダム・フセイン政権の打倒は当時、いったんは大多数のイラク国民の支持を得たように見えた。しかしその後の新政権の樹立から国の安定に至るはずの過程で、サダム政権を支えたスンニー派あるいはバース党員が徹底して排除され、夥しい元公務員失職者が国土に溢れた。内外の中東研究者の多くが、アメリカ主導のこうした戦後計画の危うさを指摘していた。事態はその通りに進行し、文化財行政や遺跡保護での無政府状態のみならず、繰り返されるスンニー、シーア両派の武力衝突や自爆テロ、さらには近年のイスラム国の台頭を招き、そこから軍民両面でイラク支援をやむなく宿敵ロシアと悪の枢軸イランを頼みとせざるを得ない自己矛盾に至るまで、米軍によるバグダード制圧から十三年余、信じられないアメリカの失政が彼の地で展開している。懸念された最悪のシナリオを、アメリカは採用したのだった。まるでイラクの果てしない混乱を、意図して選択したかのようだ。そんなはずはない。では何ゆえに。
本書を通読して、その答えが見えたと言えば独りよがりに過ぎるだろうか。桁違いの軍事力と人材を誇り、他を圧倒する情報網を駆使して打ち立てられるはずのアメリカの世界戦略に、信じられない杜撰さとそれゆえの脆弱さが付きまとっていることを、著者は徹底的に暴き出す。イラクでの文化財不祥事を伝えるその著者は、シカゴ大学文化政策研究センターの当時所長。「何か手を打っておけば(博物館掠奪という)この災難を防げたかもしれない」「自分の職務怠慢を思い知らされた」という懺悔の念が、彼をして執筆に駆り立てた。
シカゴ大といえば、筆者らとも親交があり本書では主役級の役回りで登場するマグワイア・ギブソン教授ら多くの古代オリエント研究者を輩出したこの分野の世界的拠点であり、著者以外に本書を著すべき適者がいないことも納得だ。博物館の彫像持ち去りを防げなかったことは、アメリカ流の自由が無法を意味している、と自国の恥ずべき現代史の裏面を描きあげることも厭わない。さらにアメリカの失敗は、博物館襲撃を未然に防げなかった点のみならず、そうした掠奪を可能にした構造的条件の大部分は今もほぼそのままで、武装した盗掘者の群れは残されたイラクの遺跡をその後も破壊し続けた、というもっと大きな失敗まで引き起こしたとする。
筆者の属する国士舘の研究所を育て、先年他界した藤井秀夫が、ギブソン氏らの協力を仰いで一九九六年に刊行した、湾岸戦争前後に大量に流出した考古資料リストにも言及がある。これはイラクの地方博物館が襲われ奪い去られた収蔵品を網羅したもので、二〇〇三年にバグダードで起こった掠奪の地方版が、はるか以前に地方の主要都市で起こっていた。アメリカは如何に歴史を学ばなかったか、著者の舌鋒が鋭い。他方、こんな文書を公にする自由が保証されるという、なおも米国が誇る健全さも同時につよく印象付ける一書でもある。
失敗しなければ、文化遺産が破壊される前に守ることができた。その事例を知ることには大きな意味がある、との観点から若い翻訳陣を招集し、自らも専門家の一人として労を惜しまなかった監訳者に拍手を送りたい。」
「市民遺産」日本遺産とか言います。この「遺産」というのは、人の力で容易に再び作ることが出来ない宝物ものという意味です、
では橋立は?
天橋立は、阿蘇海のボーリング調査では、大きな土砂災害によって、一気に形成された形跡が、見られるということです。
それを橋が落ちた、と伝えていると言うことです。ともかく一晩で出来た、そして、そこに松をまた一晩で植えた、それが下山田のあけさい神社の神様と伝わっています。
たしかに、この天橋立、人の力で容易に再び作ることが出来ない。しかし、人には出来なくても、自然がその気になれば容易に出来るのです!
こういう状況の中で、「天橋立を世界遺産に!」への運動の意義、さらに『美しいふるさとをこどもたちに残そう』と呼びかけます、では、子どもたちにのこすべき美しいふるさととはなにか、そんなことにも示唆があることを期待します。
ご都合がつきましたら、2月23日、ぜひ北野屋さんへ。
味土野ガラシャの雪白し、、2月6日の初雪。
2020年2月8日 in 世屋・高山ガイド部会, 未分類 by yasuda | No comments
昨晩遅くに、一人の女性が訪ねてらっしゃいました、
白い着物をお召しでした、
そして、これを頼みますと、、、
一通の封書を。
はて、とおもい開いてみると、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
丹後・味土野の白い雪
野の花も 鳥も
夜空の星も
愛を歌うのに
人は 愛を歌えない
土地に命をかけ
野に町に血の臭い
子どもは泣く
正しいものは力だけ
守るべきは身内のみ
それを 愛という
わたしが生まれたのは
戦世(いくさよ)の嵐の夜
信長様は愛を歌う
父も愛を歌う人
秀吉殿も愛をうたう
愛と愛は 争うの
だれの愛が正しいの
丹後味土野の白い雪
教えて
だれの愛が正しいの
ああ
味土野ガラシャに白い雪
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
これは、、!
あなたは、、、もしかして、、、!
と、文から顔を上げると、
頷かれたようなそぶりで、
どうかよろしくおねがいします、
もう一度おっしゃられて、かすかなほほえみを浮かべられたようでしたけれど、
そのまま、、、風が煙をさらうように、消えていかれたのです。
その白い人はもしかして、、。
不思議な体験でした。
さて、戦に敗れた事実は否定しがたい。城は焼かれ主な一族は皆討たれた 戦国の世の論理は、友情や愛情の入り込む余地のない非情なものです一族の存続の為の打算と計算。その判断は、大将の存在、なので、大事なことは無事か否かの見極め。敵将の首の有無、そしてその真否。
はたして、宮津・某寺に葬られているという、首は、光秀のものであったのでしょうか。
、、お人払いをおねがいしまする、、、
山崎合戦のあとのこと、某国某有力寺院での様子です。
いま宮津細川屋敷に放っておいたしのびがかえって参りました、
〜現れたのは修験姿の男〜
「していかがであった
光秀殿は討たれてはおらぬとのこと、
宮津のお玉さまのもとに届いた首、
あれは「影」のものとの噂でなかったのか、、、」
幽齋様は 光秀どのとは違う、
忠興どのも、義父殿ではござらぬ、と。
その首は、京にさらされた首ではないか」
それは怪しゅうござると、
「、、、なんと」
信長様のお首も見つかってはおりませぬ、
「頼朝殿の先例もあるここは慎重に!そうか戦には敗れたものの、光秀殿はご存命やもしれぬということか。して、お玉様は? なんとおっしゃった!」
ところが、お玉様ははっきりと父上でございますと。
「なにお三方、見方違うということか!して、玉どのは何故父と?」
首に鉄砲で受けた傷跡がございますゆえ と、
「な、、、な、なんと 光秀殿はご存命を嘘でも装う方がいいとおもわれるが、」
お見方衆をおいてかりそめにも逃げたなどとのちのちそしられることは不名誉限りないことを選ぶはずはないとおっしゃっているとか。
「して細川はいかが考えることになったのじゃ」
確かに首に傷跡と、大殿様もお認めになったとのこと!
「つまり光秀殿の復活は無きことということか、英雄は不死、民衆は義経を殺さなかったが、、、、もはや天下の覇権は秀吉の手に渡ったのじゃなあ、あいわかった、それでは、お玉どのの処遇はいかがなされるのじゃ?」
はい、そこでございます、身重のものを斬るわけには参らぬと。
「なに、身重とな、それは真か?」
父の情、祖父の情というものでこざりましょう。
「とはいえ、返す実家はない、どうなさるのじゃ」
味土野に隠されるとのおつもりのようでございます。
「あのブナの森の美しい、あの味土野か。あそこの和尚は確かな人物じゃ、さすがに、藤孝、、いや幽斎どの、ほとぼりの冷めるのをまとうというみごとな策じゃ、あいわかった、諜報、ごくろうであった」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
味土野ガラシャの雪白し、、2月6日の初雪。
(↑大宮町 すき 薬師堂)
、まあこんなことで、麒麟が来る・祭りを盛り上げようと思っています。
令和「啓蟄」寒波
2020年2月6日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
氷柱が終日溶けない日でした。
令和「啓蟄」寒波です。
山も
山の棚田も
里の田圃も
町も
鉄路も
丹後は氷点下の世界。
一方、おかげで、
寒ロウバイ!
雪ツバキ
寒ヤツデ
雪白梅
寒紅梅
冬が温かかったからこそ見られた景色です。
お日様は、確実に啓蟄のメッセージを届けて沈みます。
(↑ 4日18;00)
まだ、降っていいぞぉー。
いえいえ、
(4日 五十河 たうえさんちの柿の木の根本)
ご遠慮したいですとフクジュソウと申しております。
伝説の上世屋スノーモンキー
2020年2月5日 in トピックス, 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
あれが伝説の、、、!
そうです、上世屋スノーモンキー
「初雪の日にだけ現れて、一年の家内安全五穀豊穣を言祝いでくれるという、あの伝説の!」
そうです、そうですその上世屋の雪猿。
実は、制作は、上世屋五賢人の一人、k・yさん。
秘密は、秋の仕込み。モンキーの形に草を刈って置くことです。
雪がこれ以上積もると、モンキーは姿を消します。
なので、世界に一つ、
いまだけここだけあなただけ、上世屋の冬、最強のパフォーマンス。
暖冬ではありますが、あと一二回は解ける降る積もるを繰り返すと思います。解けて降るそのタイミングを見計らってもらえれば、出会えるかもしれませんよ。
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』連載5〜4001号記念
2020年2月5日 in トピックス, 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』 〜連載5〜
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
しかし、一方で、人との信頼を回復した命もいます。
7-0 コウノトリ
コウノトリです、
いま珍しくもない
7-01 コウノトリ
野田川流域 6羽7羽が 毎日群れなして 舞っています。
絶滅から復活まで60年、事実と科学を積み上げて 見上げればこうのとり!
7-1 こうのとり
コウノトリは鳴かない、くちばしを敲くのです。、 そのたたき方を
暮らし方の根本を見つめないといけないと、聞いて
足下のエコロジーを見つめることをはじめた方がいらっしゃった、
こんなモデルが、丹後の隣にあることは ほんとに貴重です。
そういうエコロジーを学ぶ機会として、すごいと思うのが
与謝野町 野田川の川の学校!
川のエコロジー、なかなか学ぶことは出来ません。
7-3 川学
川の水を止めてしまうのです。
大人たちのよしやったるかぁ感はすごい。
あかざ、何匹もすがたを みせたのです
7-4 あかざ
環境省カテゴリーの絶滅危惧種、です。
再び「川」にもどります。
7-5 川学
大事なのは子どもたちに、「地球」を見せてくれたことだと思います、
地球環境の保全と持続と言っても
知らないと守ろうとは思わない
行動も出来ない
その前に地域を 地球と 感じる体験を積む その意味を あらためて思います。
それは、
{大自然から里山や都市の小さな自然まで、自然のいのちと 人のいのちを共振させる。
そういう旅をしよう}。
そう呼びかける エコツーリズム憲章と響き合うところです。
旅するチョウ、
あさぎまだらです
旅はいいぞ。
in a new light
と呼びかけているようじゃないですか。
放棄棚田に挑む若者たち!
自分たちで自分たちのために自分たちの地域のエコロジーを知ろう、
これも 共振への「旅」の形です。
草刈りの手を止め息をつくおばあちゃん。
彼女が 生き代わり死にかわりして、打ち続けてきた上世屋は
美しい里山色をしています、
折から 終末時計
核兵器削減と温暖化対策をしっかりやれ と世界中に 半鐘がならされています。
丹後という里海 里地 里山は、人間と生き物たちの両方が 安心して豊かに暮らすかけがえのない 私たちの地球、
この地球を壊すことなく、子どもたちに渡し続ける
8-2里人2233
そのモデル作りを丹後から
これが 一番 長い旅 かもしれません。
地球は子孫から借りているもの
このシンポジュ一ムが
その旅のためにいっそう発展しますことを祈念して終わりとします。
ご静聴ありがとうございました。
〈終わり〉
環境シンポの主催は、「丹後の豊かな環境作り推進会議」。
貴重な機会をあたえていただいて心から感謝します。
また、なぜ、ガイドの会に?と尋ねたら、『丹後縦貫林道ものがたり』とウエブ・宮津エコツアーをあげてくださいました。
さて、そのウエブ・宮津エコツアーでのぶろぐ「世屋・高山ガイド部会」への投稿本数、今回をもって4000本を越え、4001号となりました。今後とも、ご指導よろしくお願いします。
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』 〜連載・その4
2020年2月4日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
丹後環境シンポジューム 基調講演
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』 〜連載・その4/5
さて、 去年の暮れ、 うれしく読んだ記事があります。
京丹後市の広報12月号その編集後記「つぶやき」。
記者さん4月に京丹後市民となったかたのようで、
特別な一年だったとおっしゃってましたが、
この丹後暮らしで
「周りの景色も、いつの間にか生い茂る緑から鮮やかな赤や黄色に変
わり、季節の移り変わりの早さに驚くと同時に目で季節を感じられる日
本の良さを再認識しました。」と。
わたしはその 再認識 その言葉にかんたんふをつけました。
英語で再認識 は
I saw that in a new light
なになにの新しい面を見るというのだそうです。
紅葉の森です。
5-3 もみじ
生い茂る緑から鮮やかな赤や黄色に、
里山丹後半島の総合的な迫力が 眠っていた感性を、
それこそたたきおこしたんだろうなぁとほほえましくも思えました。
そんなことですから
5-31 里山色
、新たな2020年 丹後を里山色に染めて四季よ 巡れ!
良い気持ちで新年が迎えられたような事です。
と同時に 丹後の自然環境 それをあなたたちは かけがえのない価値あるものとにんしきなさっていますか、と問われたような気がしたのです
ミネラルをたっぷり醸す森
そのミネラルを海へ届ける川
海の男たちは山を見て漁場を決め
海の豊穣は森あってのことと魚を選る母ちゃんたちは山に手を合わせ
水は ふたたび海から森へ
そして 自然と暮らしとの濃厚な一体感を
体に宿した人が
海にも里にも元気にいらっしゃる
5-6 里山のはは
そういう「丹後の里山」のかけがえのなさに
in a new light
新しい光をあてなくちゃいけないと、再確認する機会にもなりました。
ただ、そうはいうもののしっかり眼を向けなければいけない課題はある。
5-7 コンバイン
離農 少子高齢化 獣害 山積、
里山の農産物生産工場化、というのですか、これはこれからもいっそう進むでしょう。
どの家も田を打ちかけて春祭 /白井爽風
田打ち(たうち)を調べた
広辞苑 では 牛馬が犂で起こした土を人が鍬で細かく鋤き返した。という
一方 wikipedia. 、春や秋にトラクターで田んぼを掘る作業 身も蓋もない
その変化に米つくり由来の植物動物たちは大きな影響を受けました。
サンショウ藻
シダの仲間です。恐竜時代から生き続けているのに、今絶滅に追いやられようとしている
理由は 水田雑草だから!
下田田圃
京都府でのゆいいつの生育場所です、
里山エコロジーにとってさらに心配なのは気候変動問題。
気温は
このままいけば、2100年には4°C以上上昇する
そうなるとすれば 例えば
このひきくん はどうなるか。
6-1 ぶながま
かれはふだんは森にいる
丹後のみずがめのブナの森は彼の大事な家なんです。
しかし、450mという低い標高から出現する丹後のブナは
実はいまでも、限界環境、、
ブナの森は 滅びるしかない。
と同時に多くの虫鳥動物たちも家を失うのです。
もう一つは異常気象の問題。
百年に一度、というようなスケールの雨が日常的に降るようになるだろうと言われている。
雲海の天橋立。
6-4 はしだてこの橋立は、阿蘇海のボーリング調査では、大きな土砂災害によって、一気に形成された形跡が、見られるということです。
そういうことが約2000年前におきていたというのです。
静かな海と空、
6-5みやずわん
橋立をつくった豪雨が 頻繁にふる
こんな穏やかなうみからは、想像は出来ません。
なんたらへんちゃあ !
しかし、 油断すると悪夢は 現実になります。
ことびきはまの冬の怒濤です。
川を流れ 海流に乗って、荒波と風で丹後の海岸を埋めたのは、海の恵みではありません。
大量生産され、使い捨てられたものです
遊べる海ではなくなった夏の海岸
割れたビンの切っ先は、誰に向いているのでしょう。
命みんなの家 地球は大ピンチです。
〈続く〉
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』〜連載・その3
2020年2月4日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
丹後環境シンポジューム 基調講演
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』
〜連載・その3〜
まず、古池カエル!
3-0水面
カエルの側から言えば、餌を採りに出ていて、人の気配を察したものですから、水に逃げ込んだ ということなのです。それはどれか。
ポイントは跳躍力。
それを調査した方があります。やまあか とのさま つちがえる あまがえる
それぞれの水平跳躍力と垂直跳躍力の二つを計測した。
その結果です
2-9カエル調査
ヤマアカガエル 水平57センチ と 垂直23センチ
トノサマガエル 同じく 52センチ と 30センチ
ツチガエル 同じく 35センチ と 15センチ
アマガエル おなじく 27センチ と 11センチ
跳躍力では、ヤマアカガエルとトノサマガエル ほぼ互角
ではどちらか!
2-9との
水場を離れた林の中で山アカガエルに出会ってもトノサマガエルは見たことがない。
なので、 殿様が 芭蕉カエル としていいでしょう。
殿様カエル、美しいカエルです
3-1 との
ちなみにカエルのこの跳躍力調査の目的はU字溝のサイズの研究。人の暮らしには必要です、しかし、生き物の移動の傷害になっている。
幅35センチ 深さセンチ それ以上だとツチガエルの移動を大きく制限してしまっているわけです。
ふたつめ
閣に座して遠き蛙をきく夜哉
蕪村さんのカエルの特定ポイントは「聞く」です。 。
音楽を楽しむかのように 聞いてらっしゃるようじゃないですか。
聞くに価するのは二種類
まず、カジカガエル、
3-11 かじか
月夜の晩の銀の笛と例えられた。棲んでいるところ は渓流
もうひとつ、 もりあおガエル
ウッディカスタネットと例えられています
森に棲みます。庫裏の池のあるお寺の森は最高の場所。
森のもりあおか、渓流のかじかか!
お寺との縁が深い蕪村さんですから、蕪村カエルはモリ青ガエルとしたいところです。
さて、カエルが鳴くといいますが、鳴くのは雄カエル、
繁殖期に鳴くのです。
雌はその合唱がたけなわになった頃に現れる。
その雌は少ない、奪い合いをします。
同じ時期同じ場所でそれを行う、風物詩中の風物詩、
三つ目、一茶カエルは ヒキガエルです。
3-6 のまひきがえる
彼らは、動きが俊敏ではない、
蛙たたかいが、いかにも相撲を取っているようなので、
カエルの春場所だと、里の人たちは楽しみに待っているのです
俳句の宗匠、一茶さんは当然良く知ってらして、
蛙たたかいありけるにみにまかる、4月20日也けり。
3-5 ひき
といって詠んだのがこの句。
やせがえる 負けるな 一茶 これにあり
いっぽう、カエルがたくさん生まれてくれる
そのおかげで生きている生き物がいる
世屋のヘビは長いです、
そのシマヘビのお食事。
3-8 へびかえる
トノサマガエルは巻いてから。
森青カエルは頭から!
3-9しまへび
喉に詰まらないのが不思議です。
世界保健機関の旗。
4-0保険旗
医療のシンボルマークになっているヘビなのに、日本では憎まれ役、
蛇打ちし棒を杖とし世を拗ねる
カエルという大事なものを食べるからということなのでしょうか、
ねきとんぼ
この生態もカエルと関係があります
その産卵シーン
4-3 ねき産卵
飛びながら水面にお尻をつけて産卵しています!
カエルに襲われるから いうのがその理由。
しかし、この貴重な卵を待っている魚がいます。メダカです。
溜池に 蜻蛉集まる 夕日哉 正岡子規さん
自然界のきびしさを重ねると、句の味はいっそう深まるとおもいます。
このカエルたち、
4-31 カエル
京都府のレッドデータブックでは、ほとんどの種が要注目種選定、近い将来、より高位のランクに選定し直さざるを得なくなるであろうと専門家は見ている
というのが、生息環境の改善が見られない、U字溝もなかなか。
カエルと言うのは生まれた池にカエル習性が強い、なのでカエルと言うくらい、なのに 残念な状況です。
それはそれとして、こういうふうに
日本の里山は文化と自然を結ぶ場として 興味深いものがあります。
例えば いまおもしろいと思っているのが二つのタンポポ 。
まずこれ。
日本の教科書の一ページです。
かえるさんが 言います
「たんぽぽだよ」
もうひとつ、
蕪村さんのタンポポ。
漢文調の散文詩です。
○しろまる春艸 路三叉 中に捷径あり 我を迎ふ
春、原っぱの三叉路、その狭い道が故郷への道、私を待ってくれていたかのようです。
○しろまるたんぽゝ花咲けり 三ゝ五ゝ
○しろまる五ゝは黄に 三ゝは白し
去年もこの道を通って故郷へ帰ったのでした。なつかしさがこみ上げてきます。
タンポポを摘むと、短く折れた茎から乳色の汁がにじみました。
○しろまる昔昔しきりにおもふ慈母の恩
○しろまる慈母の懐袍 別に春あり
母の懐はあたたかく もう一つの春のようでした
お母さんの郷里 与謝野町で、蕪村さん 幼少期を過ごしました
さて、蕪村さんが 今の日本の教科書のタンポポをごらんになったらどうおっしゃるでしょうか。
これは、なんという花じゃな?
カエルがタンポポと申しており<<<!
はてな そうかな、
蕪村さんは画家でもあります。
わしのいうタンポポはこれじゃ!
ご承知のようにタンポポは、外来と在来と二つある。
色も 形も 違うのです
4-8 かえる
ほうがそっていないのが ぶそんたんぽぽ。
ぶそんさんのみたざいらいたんぽぽは 果たしてあるか
4-9 たんぽぽ
このあと高校生が発表してくれるはずです。
里山に秋が巡ってきました。
5-0 景観遺産
生物多様性保全のうえでも、国際的に重要なこの里山エコロジーと文化、
その充実ぶり、これはじつは、丹後全体全域のものです。
トチの若葉です、
すぎたにるりしじみという可憐なチョウはこの葉しか食べられません。
(続く)
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』〜連載・その2〜
2020年2月4日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
丹後環境シンポジューム 基調講演
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』
〜連載・その2〜
▼こういう紹介の中で、もう一つだいじにしたいと思っている切り口があります。
それは、里山は 俳句が似合うところ、ということです。
と言いますのが、エコツーリズムは エコロジーとツーリズムを合成した言葉なんです、エコロジー、生態学、と訳されています。
では、エコロジーがなぜ生態学を表すのかと聞く方はあまりいらっしゃらない! 私もその一人なんですが、語源は ギリシャ語 Oekos その意味は「家、多くの人が様々な関係をもって住まう家」だといいます
その意味を聞いて、私の中では、▼▼Oekos= 家 =エコロジー=生態学=人と命の家=里山 と つながって、納得したことを覚えています。▼
と同時に、そりゃあ日本では、里山歳時記の世界じゃないか そうおもったのです。
ご承知のように 季語 の約束がある俳句は生き物無くして成り立たない芸術なんです。
2-4 なわしろ4/21
歳時記の世界、それを、図書館でなくて、生きた歳時記の世界へご案内できますよ。ということをきょうちょうしているという次第です。
そこで、里山のエコロジーを、俳句で紐解いてみたいと思います
トップバッターにあげたいのは 植物では なでしこです、
2-5 なでしこ▼正岡子規さんはこう詠みました。
▼ なでしこや 吾に昔の 心あり▼
ナデシコジャパンが活躍したとき、みんな騒いだんです。
ナデシコってどこにあるんだ、、
生き物では、カエルです。江戸三大俳人が 詠みました。
▼芭蕉さん 古池やかわず飛び込む水の音
▼蕪村さん 閣ヤミに座して遠き蛙をきく夜哉
▼一茶さん、痩せ蛙負けるな一茶これにあり
もりあおがえるの卵塊
カエルは 水の神様のお使い
卵を産む数が半端ない、その豊穣さが米の実りに通じるからと言うことでもある。
農薬のない時代、稲につく害虫の恐ろしさは計り知れない。それを食べてくれる無数のカエル、そのありがたさは 神様そのものだったと思います。
さて、 この付近の里カエル、2-8 カエル
およそ10種類 でしょうか。
1 つちがえる 2もりあおがえる 3ヒキガエル 4アカガエル 5しゅれーげるあおがおる6あまがえる 7とのさまがえる 8かじかがえる9やまあかがえる 10 たごがえる
いずれも 生態 すこしずつ 異なります。
では 三人の詠んだカエル、種類は、特定できるでしょうか!
〈続く〉
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』 その1
2020年2月4日 in 世屋・高山ガイド部会 by yasuda | No comments
丹後環境シンポジューム 基調講演
『巡れ 四季、里山色に丹後染め』
〜その1〜
第八回 丹後環境シンポジュームの開催おめでとうございます
宮津世屋エコツーリズムガイドの会の安田と申します。エコツーリズムから見える丹後の環境について、写真をすこし見て頂きながら、お話しできればと思います。しばらくお時間を頂戴します。
さつそくです。
エコツーリズムについて、 提唱元の環境省は こういう発想のものだと説明しております
ひとびとが、自然や環境、文化を発見する旅に加わり、自然のために、小さくても何かを実践し、そうした旅人を受け入れる地域を、みんなでつくっていけば、この国土のすみずみにまで、個性に満ちた自然や文化があふれ、もっとゆたかないのちを楽しむことができる。
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こんな図になります。
今日の環境の大問題、と ごくごくローカルなエコツーリズムの活動とがどうからむのかというところ、ここが問題です、
が、ここは、この地域と言う言葉を、「地球」と置き換えて、
エコツーリズムは、地球をたいせつにしようという運動なんだとりかいして 活動しておるようなことです。
私たちの活動しております宮津市せやの里、
丹後半島の南側、 成相から伊根を見ておりますが、 標高300mから700mくらいまでの高原にあたります
ですから、ここを紹介するにあたっては、
伊根湾が真下に見えるので いけすの魚が釣れそうなほどですとか。
丹後半島ではもっとも空に近いところです。
この稜線の緑、ブナの森です。等々。さまざまなポイントから紹介するわけです。
京都随一のおおぶな、
1-6 おおぶな
これらの樹は 薪として 炭として岩滝や加悦の町を温めました。
1-7 炭焼き
丹後の一番雪
五十河の里から見ています。頂の向こうがせや高原
向こうの稜線はスイス村
気候は冷温帯 冬は多雪、、
2-0 雪12年1月24日のこと、京に雪国ありとはここのこと
この雪と豊かな森の緑とで、丹後のみずがめになっております。などなどこんな風にせやの里の特徴を紹介させてもらっているわけです。
〈続く〉
丹後環境シンポジューム イン 野田川ワークパル
2020年2月3日 in トピックス, 世屋・高山ガイド部会, 未分類 by yasuda | No comments
みんな 魅力的でした!
八回目を数える丹後環境シンポジューム、会場野田川ワークパルにキャパ約300を越える参加者をまえに、四つの学校・クラブが「地球の詩・大地の詩・命の詩」を歌ってくれました
網野北小学校
養老小学校IMG_8095
市場小学校
宮津高校
おりから、終末時計は、のこり100秒と発表。
世界に半鐘が鳴らされている状況です。
地球が危ない!このままの暮らし方で子どもたちに渡せるのか、そんな危機感が現実味をおびて感じられるようになってしまった時勢のなか、 それぞれに感銘深い発表でした。