February 2015
February 22, 2015
ネットワークをつなぐときに無線と有線どちらでつながっているか不安に思ったことはありませんか?
出先でWiFi使用していたPCを自宅で有線LANに接続したのに実は無線WiFiのまま使用していたなんて事だと全く意味がありません.
Windowsではネットワーク接続に優先順位を決められる設定があります.
優先順位が決まっていれば
有線LAN接続時は優先的にローカルネットワーク接続
有線LANの接続がない時は無線ネットワーク接続
と言う具合に勝手に切り替えてくれます.
これは便利ですね.
それでは早速設定をしてみましょう.
Windowsマークの[スタート]を開き『コントロールパネル』を選択します.
コントロールパネルの『ネットワークとインターネット』を選択します.
『ネットワークと共有センター』を選択します.
ネットワークと共有センター左側の『アダプターの設定の変更』を選択します.
ネットワーク接続に認識しているネットワークが表示されます.
この画面で"Alt"キーを押すとファイル操作メニューが開かれますので"詳細設定(N)"の"詳細設定(S)"を選択します.
詳細設定画面の接続という項目に現在のネットワークが上から順に昇順表示されます.上に行くにつれて優先順位が高いので,任意の順位になるように対象のネットワークを選択して右側の[↑][↓]ボタンで移動しましょう.
今回は有線LAN(ローカルエリア接続)が最優先で有線LANが未接続なら無線LAN(ワイヤレス ネットワーク接続)にしたいので"ローカルエリア接続"を選択して右の[↑]ボタンを押し"ワイヤレス ネットワーク接続"との順番を入れ替えました.
入れ替えたら[OK]を押して設定画面を全て閉じましょう.
お疲れ様でした.
次回電源挿入後の接続から設定の優先順位に基づいてOSが自動で切り替えてくれます.
出先でWiFi使用していたPCを自宅で有線LANに接続したのに実は無線WiFiのまま使用していたなんて事だと全く意味がありません.
Windowsではネットワーク接続に優先順位を決められる設定があります.
優先順位が決まっていれば
有線LAN接続時は優先的にローカルネットワーク接続
有線LANの接続がない時は無線ネットワーク接続
と言う具合に勝手に切り替えてくれます.
これは便利ですね.
それでは早速設定をしてみましょう.
Windowsマークの[スタート]を開き『コントロールパネル』を選択します.
[画像:001]
コントロールパネルの『ネットワークとインターネット』を選択します.
[画像:002]
『ネットワークと共有センター』を選択します.
[画像:003]
ネットワークと共有センター左側の『アダプターの設定の変更』を選択します.
[画像:004]
ネットワーク接続に認識しているネットワークが表示されます.
この画面で"Alt"キーを押すとファイル操作メニューが開かれますので"詳細設定(N)"の"詳細設定(S)"を選択します.
[画像:005]
詳細設定画面の接続という項目に現在のネットワークが上から順に昇順表示されます.上に行くにつれて優先順位が高いので,任意の順位になるように対象のネットワークを選択して右側の[↑][↓]ボタンで移動しましょう.
[画像:006]
今回は有線LAN(ローカルエリア接続)が最優先で有線LANが未接続なら無線LAN(ワイヤレス ネットワーク接続)にしたいので"ローカルエリア接続"を選択して右の[↑]ボタンを押し"ワイヤレス ネットワーク接続"との順番を入れ替えました.
[画像:007]
入れ替えたら[OK]を押して設定画面を全て閉じましょう.
お疲れ様でした.
次回電源挿入後の接続から設定の優先順位に基づいてOSが自動で切り替えてくれます.
February 16, 2015
巷ではハイレゾ(Hi-Res Audio)が注目を浴びているという風潮が見受けられる.
DAWをやっている人間から言わせれば大変昔から48k16bitや48k24bit,そして96k24bitとディジタルのサンプリングレートとしては当たり前に使い当たり前に聴いてきたたため今さらなぜ?という疑問が頭から離れることはない.
メーカーとしては少し音のいい音源が44.1k16bit音源より高値で売れれば儲かるんだと思う.
なぜならレコーディングサンプリングは今やほとんどが44.1k16bitよりはるかに高サンプリング・高ビットレートだからである.
もちろん,ミキシングやマスタリングの過程では最終データに合わせた微調整しているだろうがあくまで作業過程の一貫であり大きな工数ではないためコストの変化はほぼないに等しい.
また,最近の市場はCDよりもデータ配信での売り上げが高く生産コストも圧倒的に下がるだろう.
では何故,それに対価が働くのか疑問になる.
何より一番の疑問は市場ニーズと販売戦略のギャップだ.
たしかに,市場音楽の提供において48k16bit以上の音源はどの音楽にも共通して存在しているわけではない.では,宅レコの現場ですら高サンプリング・高ビットレートが可能な現代において,逆になぜ今までは高サンプリング・高ビットレートでの提供ができなかったのだろうか?
これは単純で市場の中心がCDだったからである.
まず,CD-DA形式は44.1k16bitチャンネル数2.0chによる収録でDVD(Digital Versatile Disc)-Audioでは〜192kHz/24bit2chまでの収録が可能であった.
しかし,ディジタル配信前までの多くの一般ユーザーが使用してきたのがCDプレーヤやMDプレーヤであり,44.1k16bit解像度が身近であり限界だった.
その後,長時間の再生と持ち運びの利便性からMP3データのプレイヤーが普及をはじめネットワークとスマートフォンの普及によりデータ配信や個人でのリッピングによる音声圧縮があたかも当然の如く市場を埋め尽くしていくことになった.
一般ユーザーにとって重要なのは音質より収録時間であるとも見受けられる市場の動きではあるが,それは一般ユーザーの視聴環境にも大きな理由が潜んでいると思う.
要するに,専用の大型オーディオ機器からラジカセ,ウォークマン,ミニコンポ,コンパクトプレーヤを経てスマートデバイスへの変化を遂げた.
娯楽としては手を出しにくい専用オーディオ機器はよりコンパクトな再生機へと置き換わりメディアは小さく大容量化し終いには専用媒体ではなかった携帯電話等のモバイル媒体と実体のないデータでの視聴が一般化していき音楽はより身近になっていったのだ.
故に,自宅や音楽喫茶のようなリスニング環境でしか聴けなかった音楽は電車等の移動中も視聴が可能になりいつでもどこでも自分の好きな曲を聴けるようになったのである.
ただし,身近になった分どうしても問題になるのは音楽に対する聴くという作業である.
リスニングルームでゆっくりと聴くということは音楽視聴に自分の絶対時間を費やし周りの騒音等にあまり影響を受けることなく集中して聴くことができるのに対して車中や電車の中では運転や乗り換えと言った何らかの時間的制約のある中で公共の騒音とともに聞くことになる.集中して音楽を聴こうものなら雑念の一切を排除し電車の降りる駅をも無視できるほどの強者でなければならないであろう.
電車の中で音楽を聞いたことがある人ならなんとなくわかると思う.
車掌のアナウンスや走行音,周囲の人々の声等によりヘッドフォンを付けようがカナレ型のイヤーフォンを付けようが,音楽は環境騒音の中で流れるものになってしまうのである.
ベースの弦を指がこすった音やシンバルのスティックが跳ね返ってあたった音,ヴォーカリストの息使いや水分を含んだ舌の音等が聴こえるはずがない.
自分の耳に届く音の密度の問題だ.
仮に,集中して聴こうとしても,環境音が漏れ聞こえてくる中で"聴く"という作業がいかほどに難しいか一般ユーザーたちはもしかすると知らないのかもしれない.
だからこそ,MP3の低サンプリングで聞いていても音楽の全体像がおぼろげに表現されていれば満足できるし納得できるのだと思う.
私から言わせれば街中で聞くつもりじゃなく耳に入ってくるBGMと同じだ.
仮に,ノイズキャンセラーのヘッドフォンで視聴したとしよう.
確かに環境音は小さくなり集中度は増すのかもしれない.
ただ,気が付いてほしい.それは脳の誤作動的動作であり決して聞きたい音楽の音像が補完できるわけではないのだ.
ノイズキャンセラーの技術はご存じのとおり環境音を収録し逆位相で出力側に発音させ,疑似的に波形の打消し現象を発生させて環境音を小さく聞こえるようにしているのである.
小さくと書いたのには理由がある.
理論的には正位相波形に対し逆位相波形が同じ時間軸に発生すれば完全に波形を消すことができるとされているわけだが,収録音を位相反転して発生させるには少なからずレイテンシー(遅延)が発生する.
位相反転した波形が元波形がからusやms単位でずれれば完全には消えることなく音量が小さくなるだけである.
また,どんなに環境音を収録して発音させても収録するマイクの精度やマイクを覆う機構等により集録された音とヘッドフォン越しに聞こえてくる環境音では音波形に差が生まれてしまい正確な波形の打消しを阻害してしまう.
結果として,少し小さくすることに成功するも結局は環境音をも位相反転して再生している状態になる.すなわち余計な音,ノイズが増すだけなのだ.
そのノイズを視聴音源にマージして再生していると言うことは,ダイナミックレンジを下げる事にもつながるのが判るだろうか?
元ソースに逆位相の環境波形が混ざれば波形的にはピークレベルが変化してしまう.
その分,元ソースの音圧を下げなければクリッピング(割れ)してしまうのである.
故に,ノイズキャンセラーは元ソース音源をリアルに聴くことが絶対にできないものなのである.
それをわかって使用しているユーザーがどれほどいるのかは疑問である.
脱線してしまったが,結局視聴するを他の作業と並行せざる得ない現代の視聴環境ではたとえ音像を強化しても決して"いい音"の恩恵,すなわちハイレゾ効果は得られないのである.
確かに人間の耳は精密であり,MP3の128kbpsと192kbpsとでは,その違いを差として感じることはあるだろう.
では環境騒音の中でご自慢のイヤーフォンでその差を感じられた感動は音楽購買意欲を掻き立てるだろうか?
128kbpsの音が192kbpsの音源だと偽られて再生させられても,対照となる音源がなければ気が付く者は少ないだろう.
視聴環境をリスニングルームにすれば差は大きくなるかもしれないが現代人の視聴環境が移動中や街中だというならばその差はほとんどゼロに等しいとすら思う.
例え,44.1k16bitが192k24bitに変わろうとも"その音"でしかなく"価値"には見合わないのではないだろうか?
音楽を聴く時間もお金もない貧乏暇なしな市場ユーザーのニーズに合わせて変化してしまった音楽リスニングの実態は,各メーカーの事業戦略をも圧迫され,気が付けば高級オーディオ,ハイクオリティー音源より低コスト,利便性に重きを置くようになってしまった.
もはや,不景気の悪循環は市場ユーザーの耳をも体化させてしまったのかもしれないと思ったのは筆者10年前の事である.
長きにわたって失われた音楽へのこだわりを取り戻すべく,メーカーは起死回生の如く市場回復を目標にハイレゾナンス対応機器を生産・販売してくると思うし,ユーザーはこの矛盾に気が付くことなくそれを手に取り購買意欲へとつなげるのだろうと思う.
では,あなたはハイレゾリューションオーディオの普及を喜び自宅に高価なオーディオリスニングルームを用意するだろうか?
今よりハイクオリティーで再生できるオーディオ機器の購入意欲が湧いてくるだろうか?
多分,今までと同じくモニター横に申し訳程度に並べられた小さなスピーカやスマートフォンのおまけでついているスピーカで聞いてしまうのだろうし,電車の中やバスの中でイヤーフォン越しに聞こえてくる環境騒音とともに聞いてしまうと思う.
"音質"より"利便性"を取り,視聴時間より行動時間を取ったユーザーの耳や行動規範はそう簡単には変化しないと思わずにはいられない.
DAWをやっている人間から言わせれば大変昔から48k16bitや48k24bit,そして96k24bitとディジタルのサンプリングレートとしては当たり前に使い当たり前に聴いてきたたため今さらなぜ?という疑問が頭から離れることはない.
メーカーとしては少し音のいい音源が44.1k16bit音源より高値で売れれば儲かるんだと思う.
なぜならレコーディングサンプリングは今やほとんどが44.1k16bitよりはるかに高サンプリング・高ビットレートだからである.
もちろん,ミキシングやマスタリングの過程では最終データに合わせた微調整しているだろうがあくまで作業過程の一貫であり大きな工数ではないためコストの変化はほぼないに等しい.
また,最近の市場はCDよりもデータ配信での売り上げが高く生産コストも圧倒的に下がるだろう.
では何故,それに対価が働くのか疑問になる.
何より一番の疑問は市場ニーズと販売戦略のギャップだ.
[フレーム]
たしかに,市場音楽の提供において48k16bit以上の音源はどの音楽にも共通して存在しているわけではない.では,宅レコの現場ですら高サンプリング・高ビットレートが可能な現代において,逆になぜ今までは高サンプリング・高ビットレートでの提供ができなかったのだろうか?
これは単純で市場の中心がCDだったからである.
まず,CD-DA形式は44.1k16bitチャンネル数2.0chによる収録でDVD(Digital Versatile Disc)-Audioでは〜192kHz/24bit2chまでの収録が可能であった.
しかし,ディジタル配信前までの多くの一般ユーザーが使用してきたのがCDプレーヤやMDプレーヤであり,44.1k16bit解像度が身近であり限界だった.
その後,長時間の再生と持ち運びの利便性からMP3データのプレイヤーが普及をはじめネットワークとスマートフォンの普及によりデータ配信や個人でのリッピングによる音声圧縮があたかも当然の如く市場を埋め尽くしていくことになった.
一般ユーザーにとって重要なのは音質より収録時間であるとも見受けられる市場の動きではあるが,それは一般ユーザーの視聴環境にも大きな理由が潜んでいると思う.
要するに,専用の大型オーディオ機器からラジカセ,ウォークマン,ミニコンポ,コンパクトプレーヤを経てスマートデバイスへの変化を遂げた.
娯楽としては手を出しにくい専用オーディオ機器はよりコンパクトな再生機へと置き換わりメディアは小さく大容量化し終いには専用媒体ではなかった携帯電話等のモバイル媒体と実体のないデータでの視聴が一般化していき音楽はより身近になっていったのだ.
故に,自宅や音楽喫茶のようなリスニング環境でしか聴けなかった音楽は電車等の移動中も視聴が可能になりいつでもどこでも自分の好きな曲を聴けるようになったのである.
ただし,身近になった分どうしても問題になるのは音楽に対する聴くという作業である.
リスニングルームでゆっくりと聴くということは音楽視聴に自分の絶対時間を費やし周りの騒音等にあまり影響を受けることなく集中して聴くことができるのに対して車中や電車の中では運転や乗り換えと言った何らかの時間的制約のある中で公共の騒音とともに聞くことになる.集中して音楽を聴こうものなら雑念の一切を排除し電車の降りる駅をも無視できるほどの強者でなければならないであろう.
電車の中で音楽を聞いたことがある人ならなんとなくわかると思う.
車掌のアナウンスや走行音,周囲の人々の声等によりヘッドフォンを付けようがカナレ型のイヤーフォンを付けようが,音楽は環境騒音の中で流れるものになってしまうのである.
ベースの弦を指がこすった音やシンバルのスティックが跳ね返ってあたった音,ヴォーカリストの息使いや水分を含んだ舌の音等が聴こえるはずがない.
自分の耳に届く音の密度の問題だ.
仮に,集中して聴こうとしても,環境音が漏れ聞こえてくる中で"聴く"という作業がいかほどに難しいか一般ユーザーたちはもしかすると知らないのかもしれない.
だからこそ,MP3の低サンプリングで聞いていても音楽の全体像がおぼろげに表現されていれば満足できるし納得できるのだと思う.
私から言わせれば街中で聞くつもりじゃなく耳に入ってくるBGMと同じだ.
仮に,ノイズキャンセラーのヘッドフォンで視聴したとしよう.
確かに環境音は小さくなり集中度は増すのかもしれない.
ただ,気が付いてほしい.それは脳の誤作動的動作であり決して聞きたい音楽の音像が補完できるわけではないのだ.
ノイズキャンセラーの技術はご存じのとおり環境音を収録し逆位相で出力側に発音させ,疑似的に波形の打消し現象を発生させて環境音を小さく聞こえるようにしているのである.
小さくと書いたのには理由がある.
理論的には正位相波形に対し逆位相波形が同じ時間軸に発生すれば完全に波形を消すことができるとされているわけだが,収録音を位相反転して発生させるには少なからずレイテンシー(遅延)が発生する.
位相反転した波形が元波形がからusやms単位でずれれば完全には消えることなく音量が小さくなるだけである.
また,どんなに環境音を収録して発音させても収録するマイクの精度やマイクを覆う機構等により集録された音とヘッドフォン越しに聞こえてくる環境音では音波形に差が生まれてしまい正確な波形の打消しを阻害してしまう.
結果として,少し小さくすることに成功するも結局は環境音をも位相反転して再生している状態になる.すなわち余計な音,ノイズが増すだけなのだ.
そのノイズを視聴音源にマージして再生していると言うことは,ダイナミックレンジを下げる事にもつながるのが判るだろうか?
元ソースに逆位相の環境波形が混ざれば波形的にはピークレベルが変化してしまう.
その分,元ソースの音圧を下げなければクリッピング(割れ)してしまうのである.
故に,ノイズキャンセラーは元ソース音源をリアルに聴くことが絶対にできないものなのである.
それをわかって使用しているユーザーがどれほどいるのかは疑問である.
脱線してしまったが,結局視聴するを他の作業と並行せざる得ない現代の視聴環境ではたとえ音像を強化しても決して"いい音"の恩恵,すなわちハイレゾ効果は得られないのである.
[フレーム]
確かに人間の耳は精密であり,MP3の128kbpsと192kbpsとでは,その違いを差として感じることはあるだろう.
では環境騒音の中でご自慢のイヤーフォンでその差を感じられた感動は音楽購買意欲を掻き立てるだろうか?
128kbpsの音が192kbpsの音源だと偽られて再生させられても,対照となる音源がなければ気が付く者は少ないだろう.
視聴環境をリスニングルームにすれば差は大きくなるかもしれないが現代人の視聴環境が移動中や街中だというならばその差はほとんどゼロに等しいとすら思う.
例え,44.1k16bitが192k24bitに変わろうとも"その音"でしかなく"価値"には見合わないのではないだろうか?
音楽を聴く時間もお金もない貧乏暇なしな市場ユーザーのニーズに合わせて変化してしまった音楽リスニングの実態は,各メーカーの事業戦略をも圧迫され,気が付けば高級オーディオ,ハイクオリティー音源より低コスト,利便性に重きを置くようになってしまった.
もはや,不景気の悪循環は市場ユーザーの耳をも体化させてしまったのかもしれないと思ったのは筆者10年前の事である.
長きにわたって失われた音楽へのこだわりを取り戻すべく,メーカーは起死回生の如く市場回復を目標にハイレゾナンス対応機器を生産・販売してくると思うし,ユーザーはこの矛盾に気が付くことなくそれを手に取り購買意欲へとつなげるのだろうと思う.
では,あなたはハイレゾリューションオーディオの普及を喜び自宅に高価なオーディオリスニングルームを用意するだろうか?
今よりハイクオリティーで再生できるオーディオ機器の購入意欲が湧いてくるだろうか?
多分,今までと同じくモニター横に申し訳程度に並べられた小さなスピーカやスマートフォンのおまけでついているスピーカで聞いてしまうのだろうし,電車の中やバスの中でイヤーフォン越しに聞こえてくる環境騒音とともに聞いてしまうと思う.
"音質"より"利便性"を取り,視聴時間より行動時間を取ったユーザーの耳や行動規範はそう簡単には変化しないと思わずにはいられない.