[フレーム]

January 2015

January 14, 2015

動画編集で特に困るのがコーデックと余分な部分の切り出し.
よく,拡張子(フォーマット形式)で「それは圧縮形式か?」と問う人がいるが,あくまで動画ファイルでの拡張子は器でしかない.
内部情報が重要で,仮に拡張子が.movや.mp4となっていても,中身のデータがどっちもH.264だったり(mp4はQuickTimeフォーマットベースなので仕方がないが...コーデックが多すぎる.aviよりマシだと思って使っている)×ばつ720だったり(撮影機側でそろえればいいのだが,トリミング前提で意図的に変えているものもあるので仕方がない),etc...
と,まぁ全然そろっていないわけだ.

Adobe Premiereの場合,異なる動画形式を1つのタイムラインに張り付けても問題はないのだが,如何せん私の環境では音声編集はCubaseで行っているためタイムコードの出ない動画ファイルの場合,リップシンク(ここで言うリップシンクはタイミング合わせの事で,口パクの事ではない)をするために動画ファイルのまま編集をかけているので動画形式が異なると開けなくなったりして・・・と大変なのである.

ファイル形式を変更する手段としてAdobe Encoderを使うと言う手もあるのだが書き出し形式を決める過程上,元データのコーデックを知らないと無劣化編集ができない不便さがある上,私の環境だとカスペルスキー等の常駐系ソフト類と相性が悪いのか頻繁に落ちる.

そこで使用するのが以下のソフトである

コーデックチェッカー
真空波動研:言わずと知れた動画再生プレーヤ.軽いソフトでありながら高いコーデック判別能力を持つマルチなフリーソフト
MediaInfo:詳細解析ができるコーデック判別ソフト.右クリックメニューから解析が行える機能やコーデック配布ページを開く機能等非常に便利.

動画切り出し
Free Video Dub:プレビュー画面を見ながらの無劣化カット編集ソフト.解像度変更等は一切行わない分シンプル.ただ,統合システムであるFreeStudioManagerを立ち上げなければならないのが面倒なのと,再生時に描画が追いつかないことがたびたびある・・・
インストール時に中華製お得意の余分なものがついてくるので全てカスタムで逃げることを忘れずに!
Movica:さまざまな動画形式からトリミング,結合,そして分割が可能な多機能ソフト.音声部分のみを抜き出してMP3等に変換することも可能.

正直,編集にこなれ感はまだない.
依頼モノは音声を重視するのか映像を重視するのかで妥協してきたのだが,事がTsLABとなるとそうはいかない.
と言うか,理念的に"アマチュアでできる限りの事をし尽くす"をモットーにしているので(いつしたんだよ...)間違いを繰り返しながらでもベストを尽くしたいのである.

一時期はCubaseでベース映像の切り貼りをしていた時もあるのだが,さすがに本末転倒だということで今のところ手順として私の環境では一番有効なのは以下の通り.
1.Adobe Premiereに動画や画像を張り付けて画的編集しダンプ
2.上記ダンプファイルをAdobe Encoderにて仮動画化(1ファイル化)
3.Cubaseに2.の仮動画を張り付け音声ミックスとリップシンクを行いダンプ
4.Adobe Premiereにて1.の元データに再度3.の音声をマージし調整(マスタリング)しダンプ
5.上記ダンプファイルをAdobe Encoderにて最終ファイル化

正直,音声は目視(聴感)合わせだし煩雑さは否めない.
タイムコードまで管理するとなると,業務用の撮影機器が必要になるため限界はあるのだがどうにかならないものかと思う...

ちなみに,メインカメラのE-M5(OLYMPUS OM-Dシリーズのミラーレスカメラ)に至っては記録されている動画の音声自体がタイミングズレを起こしている有様...(バッテリー駆動時なのでAC周波数や外来ノイズによるものではないとは思うけど)
しかも,時折画がフラッシュする...S-AF設定だからなのだろうか?それともフレームレートでも合っていないのだろうか?

某書き込みサイトやメーカーページにそれらしい記述はないし,一様に不具合とは言い切れないと思うので,もう少し色々試してみて解消できなければメーカーに問い合わせてみようかと思う.

最近,頻繁に動画編集を行っているため色々考えつつも探り探り落ち着くところを模索する日々が続いているわけだが,出来れば1つのプラットフォームで何とかしたいのが本音だったりする...

×ばつ1080等のサイズ画像を1秒間に24コマ(fps:frame per second)とか60コマもある映像を編集するわけだから仕方がないのだと思ってしまうのはよくも悪くも大人になってしまった証拠かもしれない(苦笑)

ちなみにStudioT'sLABではファイル形式の動画(動画サイト用等)は,映像は非可逆圧縮のコーデック(H.264)で720p29.97fps,音声は48kHz16bit化が圧倒的に多い(DVD画質と言うこと)
もちろん1080i(インターレース)やp(プログレッシブ)の60fps記録や96k記録も可能だが,元ソースのフォーマットがまばらで,そこまでの解像度がなかったりするものも含まれてしまうため,正直なところ必要ない.
それより,1ファイルのサイズのが大きくなり過ぎない事が重要だと思っている.
運用する上では編集ファイルごと元ソースも残っているし最終出力フォーマットは今のプラットフォームがある以上,気にすることはないんだが一応...

本当,制作側としては120fpsオーバーのフレーム数とか4Kフォーマットの動画が家庭用ビューカムの主流になって欲しくないものだとつくづく思う今日この頃...
だいたいにして,DVD市場の終焉も見えないままBDXL(3層99GB,4層128の次世代BD規格)だのUHD BLU-RAY規格だのって,また消費者泣かせる気か?って思うのは私だけではないだろう.



traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /