January 2013
January 30, 2013
最近になって本をよく読むようになった.
とはいっても,ハードカバーではなく新書サイズ以下の文庫の類だ.
切っ掛けは今時らしくiPod touchだったりする.
アプリで無料の本を暇つぶしにとダウンロードしたのがきっかけである.
iPodでの読書は手軽で便利,
ただ...無料故か,しおり機能がうまく動かず
最初のページから再度スクロールして読み直す羽目になったりと面倒だった.
それでも読みたい衝動に駆られていた―要するにハマってしまっていたわけだ.
これが幸いしてか,学生時代あれほど活字嫌いだったにもかかわらず
毎日読書習慣が続いたわけだ.
iPodの小説を一通り読み終えると
一時休読になった.
これで終わるかと思った矢先に現れたのが
知人から借りた「ビブリア古書堂の事件簿」
これで火がついた.
気がつけば3日で読破(やることあったのに投げ出して読書...とほほ)
その後,同じく借り物の「ソードアートオンライン」と続いっていった.
余談だが,ライトノベルというジャンルの本を真面目に読むのは初めてだ.
高校時代に小説版の機動戦艦ナデシコやMOTHERシリーズなどを読んでいたので
抵抗はなかった.
それどころか,なかなか面白い.
尚,ビブリアはTVドラマ化が騒がれる前に読んだので
TV化に感動は全くない(むしろTV持ってないから...が正解)
この後も暇さえあれば(正確には時間を読書に割いて)本を読むようになったわけだ.
ビブリアは読み終えるのが嫌で2,3巻を購入済みにも関わらずまだ読んでない.
ここ数カ月で読んだ本は以下の通り
・ソードアートオンライン1-4巻
・ビブリア古書堂の事件簿1巻
・サマーウォーズ(サマーウォーズクライシス含む)2冊
読み始めたのが12月の初めころだから
週1冊くらいだろうか
ちなみに,日中はもちろん帰宅後も読む時間が取れずにいるため
※(注記)日中:仕事ですよ,もちろん・・・帰宅後:CD制作ですよ,はい.
昼食を取る昼休みの45分(ごはん食べるから実際は20-30分間かな)
これが週5日と日常の空き時間がメインである.
昼休みがちゃんとある会社だからこそできることだ.
ありがたき幸せ・・・
とまぁ,こんなわけで
毎日,読書読書なのだ.
蛇足---
私は,寝る前に読書しない.
12月終わり頃やったところ大失敗.
昔:読む=眠気に襲われる
今:読む=先が気になる
に変わったせいで寝付けなくなってしまったので止めた.
あ,私の場合ヒーリングミュージックを聞いて眠気をってのも無効.
だって,変なところ聴きいったり逆に創作意欲湧いたりして寝られないから.
音楽を聴いて寝付くとしたら
長編クラシックとかドJazz(リズムが極めて少ない難解なコード進行の曲)であれば眠れる・・・はず.
そんな努力するくらいなら,やらない(苦笑)
今は,年明けに古本ワゴンセールで買った"シャドーゲーム"と
実家の兄貴の本棚に置いてあった"ピアニシモ"を読んでる.
2冊同時に読むというよりは
・シャドーゲーム=出先用(会社の休憩時間含む)
・ピアニシモ=自宅用(PC立ち上がり待ちや家事待ち等の合間読み用)
というスタイル.
ジャンルの違う小説を同時期に読むことは
TVドラマを掛け持ちする感じに似ている.
だから特別難しくはないし
作者の書き方が全く違うため
登場人物や物語がごっちゃになったりすることはない.
ちなみに,ちょっとしたこだわりだが
私は持出用書籍をケースに入れて持ち歩いている.
本当は1コインショップによく見る
A5版のクリアケースが良かったのだが
残念ながら持ち歩く時,嵩張って
愛用のショルダーバックに入らなかったため
携帯音楽プレーヤーの類を入れるクッションバックを用いている.
これに入れればバックに入れても本が痛まないし
手軽に取り出して読めるので便利.
本自体のブックカバーに関しては
書籍購入時になるべく付けてもらうことにしている.
ただし,これは保存用.
持ち出すときは本屋のブックカバーと本本体についている表紙カバーは取り外し
要らなくなった包装紙などで作った簡易ブックカバーを用いている(リサイクル♪)
これで持ち歩いても表紙を痛めることはないし
本棚に戻す時は購入時のカバーに戻すため
よくある棚に入れた特に帯やカバー角が破れるという心配もなくなる.
私の場合,本は以下の通りに分けている
・これから読む本=本棚
・今読んでいる本=手元
・読み終えた本=押入れ
2度読みは今のところ経験なしなのでタイトルが見えなくても困ったことはない.
ついでに好きなジャンルは以下の通りだ
・アクション
・SF
・サスペンス
・推理
アクション,SFまた推理は文章から見えない何かを想像するのが難しい
読解力が乏しい自分にとっては難しい領域なのだが独特の期待感が好きだ.
アクション,サスペンスといった類も同様
"次へ次へ"な展開が"後が気になる"衝動にかられるため
読書し甲斐がある.
映画でも好きなジャンルだ.
読書習慣にたどり着く前
一度,速読をトレーニングしたことがある.
切っ掛けは日々時間に余裕がない日常で
検定試験を受けようと思った時,
読むスピードが遅くてイラだったことである.
譜面でもいえることなのだが
私は今"読んでいる"ところと"目が追っている"ところが全く同じなのだ
普通といわれるかもしれないが学生時代に大抵の人が経験しただろう音読を想像してほしい.
音読の時は発音している文字をその瞬間に見ているとスラスラ読めない.
例えば,文章の途中で切れて次の段に続いた時,それがはっきりする.
上手に音読または朗読出来る人は必ず目で追ったところを一部分まで記憶して発音している.
1.目視⇒脳へ記憶
2.脳の記憶⇒口から発音
無意識にこの2つを並行して行っているのである.
1.の記憶には限界があるため,
スムーズに1.⇒2.⇒1.と繰り返す為には
2.を行いながら,どれだけ1.を早い段階で出来るかがカギだ.
MT車でいうギアに似ているかもしれない.
前後のギア比が多いほどシフトチェンジが遅くても
なめらかに次のギアに移り変われると思う.
2.の発音をしながら常に次の文章を目で追い記憶させておけば
途切れることなく読み続けることができる.
初見で譜面を見て演奏する時も同じである.
譜面を追いながら演奏する訳だから目視が遅れれば
演奏が途切れてしまうため常に次を記憶し続ける必要がある.
譜面めくりのタイミングでその力量はわかる.
残り3〜4小節前にページをめくるわけだ.
(個人差はある.早い人だとそのページの半分くらいを演奏中にページをめくる人もいる)
尚,1.の記憶も単純記憶では読み間違えをしてしまうことがあるだろう.
"は","へ"は時に"wa","e"と読むことがあるように―.
1.の記憶は,より鮮明に"文章"を捉え理解しておくことで精度が上がっていくことが分かる.
読書経験豊富で読解力が長けている人の中には文章の先読みができる人もいる.
先読みといっても"読まずに内容がわかる"というわけではない.
例えば,その文の切り際が"〜なのである"だとしたら"なの"まで読んだ段階で前後の文から"である"が来ると予測する.といった感じだ.
文章のつながりや終わり方など特定なパターン化できる部分を経験記憶から予測し1.の記憶することを極限まで省略するといった行為だ.
本来の読書であれば,全て"読む"が優等ではあるわけだが
短時間で読む場合はこれが重要.
目で追って記憶する行為を脳の記憶から呼び出すだけになれば
全文字を目で追う読み方よりも圧倒的に物理的動作が減る分早いわけだ.
速読トレーニングでも目を鍛える必要性を謳っていると同時に
目の動きには限界があることも述べている.
そこで必要な能力がこの予測読解(私が勝手に名付けた)である.
重要な文字だけを目で捉え,文の接続詞などを極力記憶に頼れば
目では追い切れないスピードで読破することができるというわけだ.
これが私は全くできない正確には出来なかった
読解力はもちろん,音読時に"つっかえる"が十八番だった私には無縁の能力.
(今は短時間読書をするだけに人並みになっている...と思う)
また,譜面を読まずとも曲を弾いてしまう能力が
拍車をかけて"読む"ことを遠ざけてしまったといえる.
速読トレーニングは
今年の夏,音楽活動休止中に少しだけやった.
色彩検定の本をたくさん買ったのはいいもののなかなか読めなかった.
読む気が沸いてこない中で嫌いだった活字に囲まれて集中できなかったのだ.
幸い,読みやすい本で"つかみ"を
その後,難しい本を読みながら問題を解きまくった為
要点を絞って読み切れた.
もちろん,ほとんど読んでいない本もあったが
めでたく合格したから結果オーライ...
しかし"読む"ことを毛嫌いし続けると今後に障ると察していた.
そこで取り出したのがAppleStorにあった速読トレーニング用アプリの数々.
無料版ばかりをダウンロードしていた私が
音楽ソフト以外で初めて課金した.
もちろん,初回に85円のみだが
これが思いのほかハマらなかった.
いや,実際はハマったのだ
眼力(動体視力)を鍛えるトレーニングツールで
制限時間内に無数に散らばる数字を順にタップして消していく.
1つ消すと十数個先の数字が増えていくといった単純なもの.
ちなみに,私は球技全般ができない.
理由は動体視力が他人のそれに比べてものすごく低いためだ.
例えれば小さな子供が投げたボールにバットを当てるのも容易ではない.
だから同級生とキャッチボールなんか出来たためしがないし
生まれてこのかた,ドッチボールでボールを取ったことがあるのは後にも先にも1回だけ.
内野(片側は私,敵は同学年でも上位のスポーツマン)が敵見方ともに1人になった時
意地で逃げ切れず受け止めた一発だけだ.
単なる火事場の馬鹿力であり,実力ではなかった.
と,言うほどなのだ...
だから動体視力を鍛えるトレーニングは記録が全く伸びなかった.
せめて1秒に1つ以上はと意地になって
なんとか30秒30個をクリア
その後もほんの少しずつだが記録を伸ばした.
隙時間にやってた時
知人に「やらせて」といわれいやいや渡したのが運のつき
初回から30秒48個を叩き出されてしまい愕然...
意地になってその後何回も何回もやり続けて1週間
とうとう,その記録に手が伸びることがなく最大42個で止まってしまった.
私の気を知らないトレーニングツールは
"記録が低下しました"の一言
グラフには横ばい記録の中にポツンと突き抜けた48回の記録...
負けず嫌いだが,ずっとこれをやり続けることができるほど暇じゃない
(この時1日に1時間以上かじりついてた日もあった)と投げ出してしまい...
あえなく速読トレーニングに終止符を打つこととなってしまった.
結局,それっきりだ.
音楽活動が立て込んで追いこまれる時期が多くなり
そんなことを忘れていた矢先の読書習慣だった.
iPod touchで始めた読書が思いのほか斜め読み出来ていることに気がつくまでに
そんなに時間はかからなかった.
そう,あんな意地になってやっていたトレーニングも少しは役に立っていたらしい.
速読トレーニングは,今年控えている検定試験の勉強のために,少しずつ再開しようと思っている.
でも,ひとつだけ言えることがある.
今の読書習慣で読んでいる趣味の読書は今後も"確りと噛みしめて"読んでいき
検定試験対策本など"要点を捉える"ことがメインの本は
速読していくといった使い分けできればと―.
読書は読書.
対策本は目的がしっかりしているから目指すは"読書"ではなく"受験⇒合格"でいい.
読書は読むこと,想像すること,etc...それらが一体となって
成り立っている.
物書きさんが一生懸命書いた物語には"試験に受かるため"という
新の目的はないかわりに"伝えたい想い"が文字として,
時に挿絵として訴えているわけだ.
だから,読書は速読したくない.
これも私のこだわりである.
ちなみに,最初にハードカバーは読んでいないと書いたが
実際,ハードカバーという媒体は好きだ.
私の中では
・保存用=DVDやBDといった記憶媒体
・観賞用=データ
と,いった映像コンテンツと同じで
・保存用=ハードカバー
・観賞用=文庫サイズ
と,いう感覚である.
媒体好きらしいといえばらしいか...
尚,本のデータは場所も嵩張らず管理が楽でいいが
現状では,手軽に読めるとは言い難い.
購読媒体のデータ形式があいまいなのが難点といえよう.
HTMLのようにブラウザ互換が整えば
電子書籍専用媒体やPCなどデータが使い回せたり出来るようになるに違いない.
(著作権保護の関係がついて回るから自由なやり取りは出来ずiTunes的になるかもしれないが...)
PDFをデジタル書籍のデータ形式として使ってもいいだろう.
しおり機能や拡大縮小に特化したブラウジングツールが整えば
必要十分なことはわかっている(しかし,データサイズは大きくなってしまうのが難点か)
ただ,無料漫画をPC画面で何度か読んだことがあるが
やはり冊子のが断然"読んでいる"気がするし
目がつかれないと感じた.
トータルして私自身には,まだまだ電子書籍は敷居が高いようだ.
昨今,携帯著者やBBS,ブログの書籍化等の影響から無数に生まれる書籍.
私には,1997年以降から続く音楽大量消費時代に重なるものを感じる.
産む人がいれば消費する人がいる.
だが,音や文などの"表現"は"消費"というより"記憶"の肥やしであり
消費されても消化され形成を維持しなくなるということはない.
物書きの宿命である産みの苦しみは,味わった人しかわからない.
多くの人に支持され愛されたいと思うから生み出すこともあるだろうし,
たった一人の大切な人へ贈るために生み出すかもしれない.
生まれ方は様々であっても,共通して言えることがある.
そこには1人の作者から生まれた受け取り手の数だけの物語があるということ.
だからというわけではないが
是非,皆さんも本を購入し読んでほしいし,音楽を購入し聴いてほしい.
いつの日かあなたの記憶に残る1冊や1曲に出会えるかもしれない.
私がそうであるように...続きを読む
とはいっても,ハードカバーではなく新書サイズ以下の文庫の類だ.
切っ掛けは今時らしくiPod touchだったりする.
アプリで無料の本を暇つぶしにとダウンロードしたのがきっかけである.
iPodでの読書は手軽で便利,
ただ...無料故か,しおり機能がうまく動かず
最初のページから再度スクロールして読み直す羽目になったりと面倒だった.
それでも読みたい衝動に駆られていた―要するにハマってしまっていたわけだ.
これが幸いしてか,学生時代あれほど活字嫌いだったにもかかわらず
毎日読書習慣が続いたわけだ.
iPodの小説を一通り読み終えると
一時休読になった.
これで終わるかと思った矢先に現れたのが
知人から借りた「ビブリア古書堂の事件簿」
[フレーム]
これで火がついた.
気がつけば3日で読破(やることあったのに投げ出して読書...とほほ)
その後,同じく借り物の「ソードアートオンライン」と続いっていった.
[フレーム]
余談だが,ライトノベルというジャンルの本を真面目に読むのは初めてだ.
高校時代に小説版の機動戦艦ナデシコやMOTHERシリーズなどを読んでいたので
抵抗はなかった.
それどころか,なかなか面白い.
尚,ビブリアはTVドラマ化が騒がれる前に読んだので
TV化に感動は全くない(むしろTV持ってないから...が正解)
この後も暇さえあれば(正確には時間を読書に割いて)本を読むようになったわけだ.
ビブリアは読み終えるのが嫌で2,3巻を購入済みにも関わらずまだ読んでない.
ここ数カ月で読んだ本は以下の通り
・ソードアートオンライン1-4巻
・ビブリア古書堂の事件簿1巻
・サマーウォーズ(サマーウォーズクライシス含む)2冊
読み始めたのが12月の初めころだから
週1冊くらいだろうか
ちなみに,日中はもちろん帰宅後も読む時間が取れずにいるため
※(注記)日中:仕事ですよ,もちろん・・・帰宅後:CD制作ですよ,はい.
昼食を取る昼休みの45分(ごはん食べるから実際は20-30分間かな)
これが週5日と日常の空き時間がメインである.
昼休みがちゃんとある会社だからこそできることだ.
ありがたき幸せ・・・
とまぁ,こんなわけで
毎日,読書読書なのだ.
蛇足---
私は,寝る前に読書しない.
12月終わり頃やったところ大失敗.
昔:読む=眠気に襲われる
今:読む=先が気になる
に変わったせいで寝付けなくなってしまったので止めた.
あ,私の場合ヒーリングミュージックを聞いて眠気をってのも無効.
だって,変なところ聴きいったり逆に創作意欲湧いたりして寝られないから.
音楽を聴いて寝付くとしたら
長編クラシックとかドJazz(リズムが極めて少ない難解なコード進行の曲)であれば眠れる・・・はず.
そんな努力するくらいなら,やらない(苦笑)
今は,年明けに古本ワゴンセールで買った"シャドーゲーム"と
実家の兄貴の本棚に置いてあった"ピアニシモ"を読んでる.
2冊同時に読むというよりは
・シャドーゲーム=出先用(会社の休憩時間含む)
・ピアニシモ=自宅用(PC立ち上がり待ちや家事待ち等の合間読み用)
というスタイル.
ジャンルの違う小説を同時期に読むことは
TVドラマを掛け持ちする感じに似ている.
だから特別難しくはないし
作者の書き方が全く違うため
登場人物や物語がごっちゃになったりすることはない.
ちなみに,ちょっとしたこだわりだが
私は持出用書籍をケースに入れて持ち歩いている.
本当は1コインショップによく見る
A5版のクリアケースが良かったのだが
残念ながら持ち歩く時,嵩張って
愛用のショルダーバックに入らなかったため
携帯音楽プレーヤーの類を入れるクッションバックを用いている.
これに入れればバックに入れても本が痛まないし
手軽に取り出して読めるので便利.
本自体のブックカバーに関しては
書籍購入時になるべく付けてもらうことにしている.
ただし,これは保存用.
持ち出すときは本屋のブックカバーと本本体についている表紙カバーは取り外し
要らなくなった包装紙などで作った簡易ブックカバーを用いている(リサイクル♪)
これで持ち歩いても表紙を痛めることはないし
本棚に戻す時は購入時のカバーに戻すため
よくある棚に入れた特に帯やカバー角が破れるという心配もなくなる.
私の場合,本は以下の通りに分けている
・これから読む本=本棚
・今読んでいる本=手元
・読み終えた本=押入れ
2度読みは今のところ経験なしなのでタイトルが見えなくても困ったことはない.
ついでに好きなジャンルは以下の通りだ
・アクション
・SF
・サスペンス
・推理
アクション,SFまた推理は文章から見えない何かを想像するのが難しい
読解力が乏しい自分にとっては難しい領域なのだが独特の期待感が好きだ.
アクション,サスペンスといった類も同様
"次へ次へ"な展開が"後が気になる"衝動にかられるため
読書し甲斐がある.
映画でも好きなジャンルだ.
読書習慣にたどり着く前
一度,速読をトレーニングしたことがある.
切っ掛けは日々時間に余裕がない日常で
検定試験を受けようと思った時,
読むスピードが遅くてイラだったことである.
譜面でもいえることなのだが
私は今"読んでいる"ところと"目が追っている"ところが全く同じなのだ
普通といわれるかもしれないが学生時代に大抵の人が経験しただろう音読を想像してほしい.
音読の時は発音している文字をその瞬間に見ているとスラスラ読めない.
例えば,文章の途中で切れて次の段に続いた時,それがはっきりする.
上手に音読または朗読出来る人は必ず目で追ったところを一部分まで記憶して発音している.
1.目視⇒脳へ記憶
2.脳の記憶⇒口から発音
無意識にこの2つを並行して行っているのである.
1.の記憶には限界があるため,
スムーズに1.⇒2.⇒1.と繰り返す為には
2.を行いながら,どれだけ1.を早い段階で出来るかがカギだ.
MT車でいうギアに似ているかもしれない.
前後のギア比が多いほどシフトチェンジが遅くても
なめらかに次のギアに移り変われると思う.
2.の発音をしながら常に次の文章を目で追い記憶させておけば
途切れることなく読み続けることができる.
初見で譜面を見て演奏する時も同じである.
譜面を追いながら演奏する訳だから目視が遅れれば
演奏が途切れてしまうため常に次を記憶し続ける必要がある.
譜面めくりのタイミングでその力量はわかる.
残り3〜4小節前にページをめくるわけだ.
(個人差はある.早い人だとそのページの半分くらいを演奏中にページをめくる人もいる)
尚,1.の記憶も単純記憶では読み間違えをしてしまうことがあるだろう.
"は","へ"は時に"wa","e"と読むことがあるように―.
1.の記憶は,より鮮明に"文章"を捉え理解しておくことで精度が上がっていくことが分かる.
読書経験豊富で読解力が長けている人の中には文章の先読みができる人もいる.
先読みといっても"読まずに内容がわかる"というわけではない.
例えば,その文の切り際が"〜なのである"だとしたら"なの"まで読んだ段階で前後の文から"である"が来ると予測する.といった感じだ.
文章のつながりや終わり方など特定なパターン化できる部分を経験記憶から予測し1.の記憶することを極限まで省略するといった行為だ.
本来の読書であれば,全て"読む"が優等ではあるわけだが
短時間で読む場合はこれが重要.
目で追って記憶する行為を脳の記憶から呼び出すだけになれば
全文字を目で追う読み方よりも圧倒的に物理的動作が減る分早いわけだ.
速読トレーニングでも目を鍛える必要性を謳っていると同時に
目の動きには限界があることも述べている.
そこで必要な能力がこの予測読解(私が勝手に名付けた)である.
重要な文字だけを目で捉え,文の接続詞などを極力記憶に頼れば
目では追い切れないスピードで読破することができるというわけだ.
これが私は全くできない正確には出来なかった
読解力はもちろん,音読時に"つっかえる"が十八番だった私には無縁の能力.
(今は短時間読書をするだけに人並みになっている...と思う)
また,譜面を読まずとも曲を弾いてしまう能力が
拍車をかけて"読む"ことを遠ざけてしまったといえる.
速読トレーニングは
今年の夏,音楽活動休止中に少しだけやった.
色彩検定の本をたくさん買ったのはいいもののなかなか読めなかった.
読む気が沸いてこない中で嫌いだった活字に囲まれて集中できなかったのだ.
幸い,読みやすい本で"つかみ"を
その後,難しい本を読みながら問題を解きまくった為
要点を絞って読み切れた.
もちろん,ほとんど読んでいない本もあったが
めでたく合格したから結果オーライ...
しかし"読む"ことを毛嫌いし続けると今後に障ると察していた.
そこで取り出したのがAppleStorにあった速読トレーニング用アプリの数々.
無料版ばかりをダウンロードしていた私が
音楽ソフト以外で初めて課金した.
もちろん,初回に85円のみだが
これが思いのほかハマらなかった.
いや,実際はハマったのだ
眼力(動体視力)を鍛えるトレーニングツールで
制限時間内に無数に散らばる数字を順にタップして消していく.
1つ消すと十数個先の数字が増えていくといった単純なもの.
ちなみに,私は球技全般ができない.
理由は動体視力が他人のそれに比べてものすごく低いためだ.
例えれば小さな子供が投げたボールにバットを当てるのも容易ではない.
だから同級生とキャッチボールなんか出来たためしがないし
生まれてこのかた,ドッチボールでボールを取ったことがあるのは後にも先にも1回だけ.
内野(片側は私,敵は同学年でも上位のスポーツマン)が敵見方ともに1人になった時
意地で逃げ切れず受け止めた一発だけだ.
単なる火事場の馬鹿力であり,実力ではなかった.
と,言うほどなのだ...
だから動体視力を鍛えるトレーニングは記録が全く伸びなかった.
せめて1秒に1つ以上はと意地になって
なんとか30秒30個をクリア
その後もほんの少しずつだが記録を伸ばした.
隙時間にやってた時
知人に「やらせて」といわれいやいや渡したのが運のつき
初回から30秒48個を叩き出されてしまい愕然...
意地になってその後何回も何回もやり続けて1週間
とうとう,その記録に手が伸びることがなく最大42個で止まってしまった.
私の気を知らないトレーニングツールは
"記録が低下しました"の一言
グラフには横ばい記録の中にポツンと突き抜けた48回の記録...
負けず嫌いだが,ずっとこれをやり続けることができるほど暇じゃない
(この時1日に1時間以上かじりついてた日もあった)と投げ出してしまい...
あえなく速読トレーニングに終止符を打つこととなってしまった.
結局,それっきりだ.
音楽活動が立て込んで追いこまれる時期が多くなり
そんなことを忘れていた矢先の読書習慣だった.
iPod touchで始めた読書が思いのほか斜め読み出来ていることに気がつくまでに
そんなに時間はかからなかった.
そう,あんな意地になってやっていたトレーニングも少しは役に立っていたらしい.
速読トレーニングは,今年控えている検定試験の勉強のために,少しずつ再開しようと思っている.
でも,ひとつだけ言えることがある.
今の読書習慣で読んでいる趣味の読書は今後も"確りと噛みしめて"読んでいき
検定試験対策本など"要点を捉える"ことがメインの本は
速読していくといった使い分けできればと―.
読書は読書.
対策本は目的がしっかりしているから目指すは"読書"ではなく"受験⇒合格"でいい.
読書は読むこと,想像すること,etc...それらが一体となって
成り立っている.
物書きさんが一生懸命書いた物語には"試験に受かるため"という
新の目的はないかわりに"伝えたい想い"が文字として,
時に挿絵として訴えているわけだ.
だから,読書は速読したくない.
これも私のこだわりである.
ちなみに,最初にハードカバーは読んでいないと書いたが
実際,ハードカバーという媒体は好きだ.
私の中では
・保存用=DVDやBDといった記憶媒体
・観賞用=データ
と,いった映像コンテンツと同じで
・保存用=ハードカバー
・観賞用=文庫サイズ
と,いう感覚である.
媒体好きらしいといえばらしいか...
尚,本のデータは場所も嵩張らず管理が楽でいいが
現状では,手軽に読めるとは言い難い.
購読媒体のデータ形式があいまいなのが難点といえよう.
HTMLのようにブラウザ互換が整えば
電子書籍専用媒体やPCなどデータが使い回せたり出来るようになるに違いない.
(著作権保護の関係がついて回るから自由なやり取りは出来ずiTunes的になるかもしれないが...)
PDFをデジタル書籍のデータ形式として使ってもいいだろう.
しおり機能や拡大縮小に特化したブラウジングツールが整えば
必要十分なことはわかっている(しかし,データサイズは大きくなってしまうのが難点か)
ただ,無料漫画をPC画面で何度か読んだことがあるが
やはり冊子のが断然"読んでいる"気がするし
目がつかれないと感じた.
トータルして私自身には,まだまだ電子書籍は敷居が高いようだ.
昨今,携帯著者やBBS,ブログの書籍化等の影響から無数に生まれる書籍.
私には,1997年以降から続く音楽大量消費時代に重なるものを感じる.
産む人がいれば消費する人がいる.
だが,音や文などの"表現"は"消費"というより"記憶"の肥やしであり
消費されても消化され形成を維持しなくなるということはない.
物書きの宿命である産みの苦しみは,味わった人しかわからない.
多くの人に支持され愛されたいと思うから生み出すこともあるだろうし,
たった一人の大切な人へ贈るために生み出すかもしれない.
生まれ方は様々であっても,共通して言えることがある.
そこには1人の作者から生まれた受け取り手の数だけの物語があるということ.
だからというわけではないが
是非,皆さんも本を購入し読んでほしいし,音楽を購入し聴いてほしい.
いつの日かあなたの記憶に残る1冊や1曲に出会えるかもしれない.
私がそうであるように...続きを読む