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4位入賞の佐藤綾乃の一問一答 銅まで0秒10差は「脚の長さ」「100%出し切れた結果が4位」

[ 2022年2月7日 19:57 ]

北京冬季五輪第4日 スピードスケート女子1500メートル ( 2022年2月7日 国家スピードスケート館 )

女子1500メートルで4位入賞の佐藤綾乃の滑り(ロイター)

スピードスケート女子の佐藤綾乃(25=ANA)が7日の女子3000メートルで、1分54秒92で4位に終わり、惜しくもメダル獲得はならなかった。3位のアントワネット・デヨング(オランダ)の記録は1分54秒82。わずか0秒10差だった。

佐藤のレース後の一問一答は以下の通り。

――心境は。
「とにかく今日は自分の1500の力を出し切りたかった。結果としては最初から攻めることができたレースだった」

――結果を振り返って。
「タイムは全員のレースが終わるまで、3位の選手と0・10秒だったということに気づかなかった。それを知った時はあとちょっとの差でメダルを獲ることができたっていうことを考えると悔しい思いでいっぱいだったけど、その悔しい多いよりも、レースを終えた後に"こんなに楽しい"って思えたレースはなかったので、その悔しさよりも楽しさ、満足感が勝ったレースだった」

――五輪新記録が出た。
「ブスト選手は憧れのスケーターの一人でもあるので、大舞台に向けてしっかり準備してこられる選手であると改めて知った。本当、本当に強い選手だと、やっぱり憧れる選手だと思った」

――今日を迎えるにあたってのヨハン(コーチ)とのやり取りは。
「ヨハンからは3000が終わった日も良かったよとメッセージをくれた。昨日も1500に向けてミーティングをしたけど、とにかくヨハンも遠くにいるけど、もうリンクにいるよと。私の頭の中にヨハンがいるように思ってって言われたので冗談半分でもそう言ってくれて心強かったし、最後の最後まで脚を動かせたのもヨハンが遠くからでもサポートしてくれたおかげだと思っている」

――0秒10の差は。
「そうですね、脚の長さといったところでしょうか(笑い)。アントワネット選手も最後1周の強さもあるし、私が最後31秒前半の方で帰ってこれれば勝てた試合でもあった。たらればになるけど、私が100%出し切れた結果が4位、0・1秒の差だったということで悔いは残っていない」

――大事なレースで楽しめた要因は。
「こんなに個人種目で一人の選手にいろんな方が期待してくれて、サポートしてくれた経験がなかったので。まずはその人たちに向けて感謝の気持ちというか、結果で恩を返したかった。スケートに、一つの種目に向けて真摯に向き合って、自分と向き合って、一から速くなるためにはそうしたら良いのかっていうのを考えることができたのが、大きな舞台でも自分が満足できるような結果を出すことができたっていうことにつながるのかなと思った」

――W杯と五輪について。
「W杯は驚きで、"まさか自分が"というのが大きかったけど、こうやって大きな舞台で自分の100%の力を出し切ることでもなかなかできないと思うので、そこは自分を褒めてあげたい。やっぱり五輪なんだなって。簡単にメダルを獲れる大会ではないと思った。強い選手は大事な舞台で自分の力を100%以上発揮できるんだなと改めて知った。私にはまだまだその力がないなと思うことができた。五輪を迎えて、1500を終えるまで、こんなに満足したというか、出し切った、自分の力を注ぎ込むことができたのは初めてだった。凄い楽しかった、貴重な経験だった」

――地元へ。
「地元の方々には感謝しきれない感謝の気持ちでいっぱい。本音はメダルを持って帰って『ありがとう』と言いたかったけど、今回それができなかったので、チームパシュートまでお預けということで、まずは『ありがとう』と伝えたい」

――パシュートに向けて。
「W杯を終えて、ここに来るまでたくさん話しあった。私の一人一人の力を100%できる戦術は何かと話しあって決めることができた。強い選手しかそろってないと思う。美帆さんだけじゃなくて、私も菜々さんも押切さんも平昌の時よりも力がついて強くなっている。一つになれば絶対に負けることはないと自信を持って言える。あとは自分が脚を引っ張らないように。私が引っ張っていくんだくらいの気持ちで挑みたい」

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