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黒岩敏幸氏 1500の滑り極めている美帆...金への鍵は3000でつまづいた「入り方」の修正

[ 2022年2月7日 05:30 ]

高木美帆
Photo By スポニチ

【今日のツボ教えます スピードスケート女子1500メートル・黒岩敏幸】7日のスピードスケート女子1500メートルに前回銀メダリストの高木美帆(27=日体大職)が出場する。5日の3000メートルで6位に終わった日本のエースにとって個人種目初の金メダル獲得なるか。92年アルベールビル五輪男子500メートル銀メダリストの黒岩敏幸氏(52)が占った。

女子1500メートルは高木美中心の争いになるだろう。前回金メダルのブストらオランダ勢や500メートルの代表の座を辞退してこの種目に懸けてくるボウ(米国)らも強力なライバルだが、今季のW杯で出場3戦全勝で、1500メートルの滑りに関しては極めていると言える高木美の実力はNo・1だ。

高木のスケーティングの良さは一歩一歩確実に氷に力が伝わること。多くの選手は蹴り上げて、空中に力が逃げてしまうが、ストレートでもカーブでも確実に氷をとらえることができる。1ストロークが長く、グーングーンと伸びていく。ただ6位に終わった2日前の3000メートルでは少し押し込み過ぎたように見えた。もう少しテンポを上げてもよかったかもしれない。

初めてのリンクでどのくらいのタイムが出るか分からなかったが、3000メートルを見る限り、優勝タイムは平昌の時より2秒以上速く、1500メートルも前回(ブストの1分54秒35)より速いタイムの争いになるだろう。私の優勝予想タイムは1分52秒台前半。3000メートルの序盤で想定よりやや遅れた高木美にとっては、入り方を修正することが金メダル獲得の鍵になるだろう。700メートルまでの前半を突っ込みすぎずに52秒で入りたい。そして持ち味である後半の強さにつなげたい。

日本勢では佐藤綾乃と高木美の姉の菜那にも期待している。特に佐藤は以前より動きに切れがあり、スピードが付いた。日本勢の複数メダルの可能性も十分ある。(92年アルベールビル五輪500メートル銀メダリスト)

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