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高梨沙羅の失格 ノーマルヒルでも着用していたスーツの太腿回りのサイズが規定を2センチオーバー

[ 2022年2月7日 23:58 ]

ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅(AP)
Photo By AP

日本は女子エースの高梨沙羅(25=クラレ)がスーツ規定違反により1本目のポイントが無効となる誤算も、他国にも同様のケースが相次ぎ、メダルにあと一歩となる4位で今大会の新種目を終えた。

空中で浮力に影響するジャンプスーツはFIS(国際スキー連盟)によって厳しく規制されている。サイズは選手の体にフィットしている必要があり、余裕は男子が1〜3センチ以内、女子は2〜4センチ以内と規定されている。今回の高梨は、1本目のジャンプ後の抜き打ち検査でノーマルヒルでも着用していたスーツの太腿回りのサイズが規定を2センチオーバーしていたことが判明し、失格となった。

スーツに余裕があれば空中で空気をためることができるため、厳しい規定が設けられている。ただ、ギリギリの数値で製作されたスーツは選手の体形の微妙な変化や、生地の伸縮などで違反とされるケースがあり、W杯では失格者がちょくちょく発生する。高梨自身、W杯では18年12月1日のリレハンメル(ノルウェー)大会と21年2月5日のヒンツェンバッハ(オーストリア)で2度の失格を経験していた。

その他にも、5層構造の生地のスーツは、空気の透過量が一定の数値以上でないと失格となる。当然、選手が使用するスーツは事前にFISのチェックを受けているが、様々な外的要因(濡れなど)で変化することがある。

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