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小林陵侑が意地の大ジャンプ 規定違反の同学年の沙羅には笑顔で「たくさんハグしてあげました」

[ 2022年2月7日 22:50 ]

北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体 ( 2022年2月7日 国家ジャンプセンター )

ガッツポーズする小林陵侑(AP)
Photo By AP

北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体(ヒルサイズ=HS106メートル)が7日、張家口の国家ジャンプセンターで行われ、日本チームは小林陵侑(25=土屋ホーム)、佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)、高梨沙羅(25=クラレ)、伊藤有希(27=土屋ホーム)の4人で新種目に臨むも、1回目の高梨がスーツの規定違反となり、得点が無効となった。それでも日本はあきらめず、合計点で4位に入った。

日本のエースとして、最後まで自分のジャンプに集中した。1回目に102・5メートルを飛んだ小林陵侑は2本目に集中していた。2回目。最後のジャンプをする前に、3位のカナダとは17・7ポイント差。距離に換算して約9メートル差あったが、男子ノーマルヒル金メダリストの意地の大ジャンプをみせた。ヒルサイズとなる106メートルの大飛行。大きなガッツポーズも飛び出した。合計点836・3点まで追い上げ、3位のカナダの844・6点に8・3点差だった。

「凄く波乱のゲームになったんですけど、すごくいいゲームだったかなと思います。(2回目は)もうちょっといけたかな。ちゃんとテレマークいれにいったので。もうちょっと粘ればよかったかなとも思いつつ。でもいいジャンプでノーマルを終えられて良かった」と話した。

「みんなすごいですね。2本目、沙羅もすごくいいジャンプをしていましたし、本当に強いなと思います」と話し、高梨には「たくさんハグしてあげました」と笑った。日本だけでなく、ドイツ、オーストリア、ノルウェーに規定違反でポイント無効となる大荒れとなったが、日本は最後まで集中力を切らさず、全員でつなぎ切った。その中心に、小林陵侑がいた。

今後はラージヒル、男子団体にも出場予定。「ラージでもビッグジャンプを見せたいと思うので、ぜひ見ていてください」と話した。

◇小林 陵侑(こばやし・りょうゆう)1996年(平8)11月8日生まれ、岩手県八幡平市出身の25歳。5歳でスキーを始める。岩手・盛岡中央高出。15年土屋ホーム入社。18年平昌五輪ノーマルヒル7位。22年北京五輪ノーマルヒル金メダル。18〜19年シーズンに日本人初のW杯個人総合優勝。兄・潤志郎、姉・諭果、弟・龍尚もジャンプ選手。1メートル74、59キロ。

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