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【解説】高梨沙羅が涙、涙 悪夢のジャンプ混合団体1本目失格もチーム一丸4位...ジャンプスーツの規定とは

[ 2022年2月7日 22:11 ]

混合団体、1回目の飛躍が失格となり、声を上げて泣く高梨沙羅(共同)
Photo By 共同

北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体(ヒルサイズ=HS106メートル)が7日、張家口の国家ジャンプセンターで行われ、日本チームは小林陵侑(25=土屋ホーム)、佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)、高梨沙羅(25=クラレ)、伊藤有希(27=土屋ホーム)の4人で新種目に臨むも、1回目の高梨がスーツの規定違反となり、得点が無効となった。それでも日本はあきらめず、合計点で4位に入った。

高梨は1回目に103メートルを飛び、124・5ポイントでスロベニアに次ぐ2位と幸先良くスタートしたが、ポイントは無効となった。失格を知った高梨は顔を覆い号泣した。

参加10カ国中、上位8カ国で争われる2回目に進めない危機に陥ったが、他の3人でカバーするチーム力を発揮。8位で2回目に進んだ。2回目のジャンプで98・5メートルを飛んだ高梨は、着地した後にうずくまり顔を覆った。

2番手の佐藤が1回目より飛距離を伸ばす100・5メートルを飛び、4位に浮上。3番手の伊藤は88メートル。3位のカナダとは17・7ポイント差で、距離に換算して約9メートル差。最後の小林陵侑が意地の大ジャンプで106メートルをマーク。合計点836・3点まで追い上げたが。3位カナダも844・6点に8・3点届かなかった。

日本だけでなく、ドイツ、オーストリア、ノルウェーに規定違反でポイント無効となる大荒れとなったが、日本は最後まで集中力を切らさず、全員でつなぎ切った。

【ジャンプスーツの規定とは】 空中で浮力に影響するスーツはFIS(国際スキー連盟)によって厳しく規制されている。5層構造の生地のスーツはまず、空気の透過量が一定の数値以上でないと失格となる。当然、選手が使用するスーツは事前にFISのチェックを受けているが、様々な外的要因(濡れなど)で変化することがある。

さらに、サイズは選手の体にフィットしている必要があり、余裕は男子が1〜3センチ以内、女子は2〜4センチ以内。余裕があれば空中で空気をためることができるためだが、ギリギリの数値で製作されたスーツは選手の体形の微妙な変化や、生地の伸縮などで違反とされるケースがあり、W杯では失格者がちょくちょく発生する。

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