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スロープスタイル 17歳の村瀬心椛が岩渕とともに決勝進出 冬季五輪日本勢最年少の金目指し6日決勝

[ 2022年2月5日 13:41 ]

北京五輪スノーボード・スロープスタイル女子予選 ( 2022年2月5日 雲頂スノーパーク )

決勝進出を果たした村瀬心椛(AP)
Photo By AP

スノーボードのスロープスタイル(SS)女子予選が行われ、村瀬心椛(ここも、17=ムラサキスポーツ)が予選全体2位で上位12人による6日の決勝に進出した。

1回目に安定した滑りと大きなジャンプで74・95点を叩き出し、五輪3連覇を狙うジェイミー・アンダーソン(米国)らを抑えてトップに立った。予選突破を狙って空中技の難度を各選手があげた2回目も81・45点と得点を伸ばし、予選全体2位に。スロープスタイルに出場予定だった芳家里菜(22=STANCER)が大会直前の3日に脊椎損傷のため欠場が発表されたが、そんな中で迎えた初の五輪でしっかりと自分の力を発揮した。

冬季五輪で、日本女子の最年少メダリストは、2010年バンクーバー大会のフィギュアスケートで銀メダルを獲得した浅田真央の19歳。メダル獲得ならこの記録を上回る。さらに金メダルとなれば、男子を含め最年少記録更新となる。

また、岩渕麗楽(れいら、20=バートン)は2回目に67・00点をマークし、予選全体11位で決勝に進出。鬼塚雅(23=星野リゾート)は50・18点の同15位で予選敗退となった。

▼村瀬 初めてのオリンピックということで、自分では楽しもうという気持ちで2本滑った。2本とも自分のやりたい技ができて本当に良かったと思います。(決勝は)自分の滑りを出し切って表彰台を目指したい

▼岩渕 2本目のランも完璧と言えるランではなかった。少し自分の中で納得いかない滑りになってしまったので、決勝はキッチリ決めていけるように頑張りたい。もう少しイメージとのギャップを埋めていけたらいい。今までの練習はオリンピックのためにやってきた部分が多い。ベストの滑りができるように頑張りたい

▼鬼塚 そんなにうまくいかなかった。風に影響もあったと思うが、その中でもどれだけできるかという状況だったので、すごく残念な気持ちがあります。4年間頑張ってきたんですけど、やっぱり足りないものがまだあるなと感じました。

◇村瀬 心椛(むらせ・ここも)2004年(平16)11月7日生まれ、岐阜市出身の17歳。4歳でスノーボードを始め、ジュニア時代から国際大会で活躍。18年5月にノルウェーで開催されたXゲームに13歳で出場して初出場初優勝。昨年10月のW杯ビッグエア開幕戦でW杯初勝利を挙げ、今季通算2勝。得意技はバックサイドダブルコーク1260。ムラサキスポーツ所属で、現在岐阜第一高2年。1メートル53。

▽スロープスタイル 形状の異なる「アイテム」と呼ばれるレール、ボックス、テーブル、ジャンプ台などがレイアウトされたコースから、いくつかの「アイテム」を選び、演技しながら滑走して得点を競う。全体の印象、難易度、高さ、完成度、多様性、流れの点から滑走技術や空中技を競う。予選は2回、決勝は3回滑り、それぞれ最も高い得点が採用される。予選の上位12人が決勝に進出する。

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