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高梨沙羅、悲願金へ初挑戦ジャンプ台を入念練習 「4年間かけて変わった姿を見て」

[ 2022年2月5日 05:30 ]

北京で練習に臨む高梨(AP)
Photo By AP

ノルディックスキー・ジャンプの公式練習は4日、張家口の国家ジャンプセンターで行われた。女子のエース高梨沙羅(25=クラレ)は1回目88メートルで全体5位、2回目は96メートルで全体6位だった。前日3日のような100メートル超えこそなかったが、ジャンプ台の風の傾向をしっかり確認。きょう5日の個人戦本番に臨む。

誰よりも五輪の怖さを知るからこそ、最後まで冷静だった。高梨は88メートル、96メートルと前日のような100メートル超え連発とはならなかったが、初挑戦のジャンプ台を知ることが何よりも重要ととらえていた。

「いろんな方向から風が吹く。空中のポジションどりや、スキーがいつ落ちるか分からない状況を頭に入れたい。スキーがバタつく中でいかに(テレマークを)出していくか。その感覚を得たことは収穫」

W杯で圧倒的な強さを見せ"メダル確実"とされた14年ソチは、まさかの4位に沈んだ。高梨自身、「心はかなり不安定だった」と振り返る。続く18年平昌では銅メダルを獲得したが、「これではトップで戦えない」とリセット。ゼロからジャンプを見直した。過去2度の五輪は高梨を大きく成長させた。「今はゆとりを持って挑戦できる」。一喜一憂せずに3度目に臨んでいる。

今季W杯6勝で金メダル最有力候補だったマリタ・クラマー(オーストリア)が新型コロナ陽性で欠場。上位の力は拮抗(きっこう)している。「誰が勝ってもおかしくない。目指すところは金メダル。4年間かけて変わってきた姿を見ていただけるように、頑張りたい」。懸けてきた思いの全てをぶつける。

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