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宇野「驚き」自己ベストでSP3位 4回転―3回転で手をついたけど「価値あるジャンプ」コーチ称賛

[ 2022年2月9日 05:30 ]

北京五輪第5日 フィギュアスケート男子SP ( 2022年2月8日 首都体育館 )

男子SP3位の宇野昌磨(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

30人がエントリーした男子ショートプログラム(SP)で、18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は自己ベストの105・90点で3位。上位24人が10日のフリーに進んだ。

ともに歩んできたコーチが見守る中、宇野が質の高い2本のジャンプを跳んだ。「オーボエ協奏曲」に乗り、冒頭で4回転フリップを成功。続く4回転―3回転の連続トーループは手をついたが、後半のトリプルアクセル(3回転半)も難なく決め、4日の団体戦で出した自己ベストを再び0・44点更新した。

「一つジャンプでミスがあったので、自己ベストは驚きだった。フリップとアクセルは練習から良いジャンプができていた。手をついてしまったけど、それを補う加点があった」

4回転フリップはGOE(出来栄え評価)で3・77点を、トリプルアクセルは3・20点の加点を引き出し、結果的に105・90点をマーク。銀メダルをつかんだ平昌五輪と同じ3位発進となった。

出国前の新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たため、北京入りが遅れていたステファン・ランビエル・コーチが6日の練習から合流。19年シーズン途中から指導を仰ぎ、スケートの楽しさを思い出させてくれた大切な存在だ。スピンやステップなど、細かい部分から話し合って修正。同コーチからは演技後、失敗を称えられた。

「4回転―3回転で手をついたけど"4回転―2回転で成功するより価値のあるジャンプだった"と。フリーでは、SPよりも難しい構成が待っている」

2大会連続となるメダルを懸け、4種5本の4回転ジャンプを組み込む勝負のプログラムに挑む。

《岡崎真氏 4回転5本の成否がフリーの鍵に》4―3回転で手をついてしまったが、これは徐々に前傾になり過ぎたため。とはいえ、GOEではほぼマイナスなしに近く、質の高さが評価されたのだと思う。団体戦では取りこぼしのあったステップやスピンはしっかり修正してきており、本人が思った以上に点数が伸びたと感じているのではないか。自信になったと思う。GOEによる加点では鍵山らに一歩譲るところがあるので、フリーはもちろん5本の4回転の成否が鍵となる。(ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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