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山本涼太は14位 前半飛躍で会心の大ジャンプでトップも 後半の距離で失速

[ 2022年2月9日 20:30 ]

北京五輪ノルディック複合男子個人ノーマルヒル ( 2022年2月9日 )

前半飛躍でトップに立つ会心のジャンプを見せた山本涼太(AP)
Photo By AP

北京五輪ノルディックスキー複合男子個人ノーマルヒルが9日、張家口の国家ジャンプセンターで行われ、山本涼太(24=長野日野自動車)はメダルを逃した。

前半の飛躍でヒルサイズを超える108メートルの大ジャンプ。2位のグライデラー(オーストリア)と38秒差をつけ、後半の距離に臨んだ。拳を振り下ろす返す会心のジャンプで、アドバンテージを握った。「ここに来てから一番いいジャンプが、ここで出るとは思わなかった。まずはホッとした。アプローチの課題を絞ってやって、それが上手くいった」と話した。

後半の距離(10キロ)は、国家クロスカントリースキーセンターで、1周2・5キロの4周で行われた。「結構な差になったが、一人で走れるようなクロスカントリーの選手ではないので、できる限り差を詰められないように走っていって、体力を温存して、集団が来ると思うので、集団が来た時にいい位置で走れるようにしたい。クロスカントリーが少しずつ良くなってきていて、いい部分を出せるように頑張りたい」とプランを話していた山本。1周終了時で飛躍2位のグライデラー(オーストリア)、ドイツ選手2人に追いつかれ、2週目こそ食らいついた打、3週目に入ると遅れ、メダル争いから脱落した。

山本は今年1月にドイツのクリンゲンタールで行われたワールドカップ(W杯)個人第11戦で、自己最高タイの3位。調子を上げて五輪を迎えた。「初めてのオリンピックですが、普段と同じように、より良いパフォーマンスを目指して残りの時間を過ごしています。応援してくださる方が臨場感を味わえるような試合をお届けしたい」と自信を胸に臨んだ初めての五輪で、最高の結果を残した。

◇山本 涼太(やまもと・りょうた)1997年(平11)5月13日生まれ、長野県出身の24歳。長野県立飯山高校卒業後、早大へ進学し4年時には主将を務め、卒業後は長野日野自動車に所属。21年W杯ラハティ大会個人、団体スプリント3位、21年世界選手権団体、団体スプリント4位。1メートル67、52キロ。

▽ノルディック複合 飛躍(ジャンプ)と距離(クロスカントリー)を組み合わせた競技。ジャンプの瞬発力やテクニック、距離の持久力や精神力など総合的な身体能力が求められることから、本場欧州では王者には「キング・オブ・スキー」の称号が与えられる。個人戦では前半飛躍で1回のジャンプを行い、その得点差をタイム差に換算(1点差ごとに4秒)。後半距離は飛躍1位の選手が最初にスタートし、後続の選手は換算されたタイム差によって順にスタート。10キロを走り、ゴール到着順がそのまま最終順位となる。

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