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スノボ男子HP・平野歩夢がトップ通過で圧巻の決勝進出 「トリプルコーク1440」封印し、11日決勝へ

[ 2022年2月9日 14:55 ]

北京五輪第6日・スノーボード・ハーフパイプ男子予選 ( 2022年2月9日 雲頂スキー公園 )

平野歩夢(ロイター)

スノーボード男子ハーフパイプ(HP)予選が9日、北省張家口の雲頂スキー公園で行われ、2大会連続銀メダルの平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)が出場し、トップで決勝進出を決めた。

男子予選は、平野歩夢がトップバッターで、W杯通算2勝の平野流佳(19=太成学院大)が2番目、昨季世界王者の戸塚優斗(20=ヨネックス)が3番目、平野歩の弟、海祝(19=日大)が11番目に登場。今大会を最後に引退する五輪3度の王者、ショーン・ホワイト(35=米国)は23番手で滑走した。

2回の試技のベストスコアで争われる予選。平野歩夢は1回目に87・25点で2位に付け、2回目はファーストトリックからダブルコーク1440、キャブ(逆)ダブルコーク1440と横4回転のコンボ(連続)に成功。18年平昌(ピョンチャン)五輪の決勝3回目に五輪史上初めて成功させて95・25点をマークし、銀メダル獲得につながった連続技を余裕を持って成功。トップ通過で貫禄を見せた。

弟・平野海祝も1本目で74・75点、2本目で77・25点の全体9位で上位12人による決勝へ進出した。11日に行われる決勝は、3回の試技のベストスコアで争われる。

平野歩は世界で唯一、斜め軸に縦3回転、横4回転を同時に回る超大技「トリプルコーク1440」を公式戦で2度成功させている。前日にはこの技に加え、ベールに包んだままの新技を披露することを予告しており、解禁の時が待たれる。

◇平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年(平10)11月29日生まれ、新潟県村上市出身の22歳。父・英功さんが地元でスケートパークを運営しており、4歳からスケートボードとスノーボードを始める。開志国際高―日大。14年ソチ、18年平昌五輪HP銀メダル。トッププロが集まる冬季Xゲームでは16年、18年優勝。1メートル60、50キロ。

◇スノーボード・男子ハーフパイプ 半円筒状のコースで両側の壁を往復しながらジャンプ、回転などの演技を行い、採点による得点で争う。1度の滑走で5〜6回のトリック(技)を行う。6人の審判員が1人100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた4人の平均点が得点となる。予選は2回、決勝は3回ずつ滑り、それぞれ最も高い得点が採用される。予選の上位12人が決勝に進む。決勝のスタート順は、予選の成績下位からとなる。

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