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【複合分析・森敏氏】渡部暁斗はジャンプの調子の悪さ修正を 山本涼太は体を順応させ距離でも粘りを

[ 2022年2月9日 22:48 ]

<北京五輪ノルディック複合>距離で上位を追走する渡部暁斗(左)(ロイター)

渡部暁斗は後半の距離で第2集団に入り、前を追う作戦自体はうまく実行できていた。ただ、前半のペースが遅くて先頭集団との差を縮められず、終盤にペースを上げたガイガーについていけなかったためメダルに届かなかった。標高が高い上に寒くて雪が滑らず、どの選手も苦しい走りになっていただけに、ジャンプをもう少し飛んで、前の位置からレースを進めたかった。風の条件を考えると決して悪いジャンプではないものの、今季の調子の悪さをここに来ても引きずっているように見える。原因もつかめていないと思うが、個人ラージヒルまでは時間がある。高地に体を慣らしながら、いい形を取り戻してほしい。

山本涼太は普段より尻の位置を下げる助走姿勢から完璧なジャンプを見せた。首位でスタートした距離も後続に追いつかせて集団で進む形には持ち込めたが、体が反応できなかったのか、離されるのが早すぎた。ラージヒルでもジャンプは期待できるので、体を順応させて距離でも粘ってほしい。
(ノルディック複合五輪2大会連続代表、東海大スキー部ノルディック担当監督)

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