[フレーム]

November 2018

November 12, 2018

 ありがとうございました!

音読会、無事に終わりました!ありがとうございました!

書き下ろし物語第二弾も発表できて良かったです。絵本も朗読CDも沢山の方に手に取っていただけて、とても幸せです。


****


音楽活動をはじめてもう10年を越えました。

最初はただ曲を作ることが楽しかったり、学生時代の仲間とオーディション受けたり落ちたりでとにかく「がむしゃら」が良いと思っていて、実際それもとても役に立って、ライブライブとにかくライブ。

でも重ねれば重ねるほど、自分の声が嫌いだったり、歌がすこーんと上手い人をみて震えて逃げ出したかったり、見えぬ誰かと差が開いている気がして消えてしまいたかったり、ボイトレでいろんな曲を課題にしてもらって練習してもしても、MISIAにもドリカム美和ちゃんにも平原綾香にもなれず、いや、もしかしたら革命をおこせたかもしれないけど自分の中にその選択肢がそもそもなかった可能性もなくはなく。月日と共に、もやっもやでした。

見た目だけで「妖精になれ」と言われた時は辞めようかと思いました。「白い服を着て裸足になって歌うと良いよ」と言われた時は、靴履きたいですって即答してしまいました。

ワンマンライブも、みんながやってるからという理由で挑みはじめたので、コンセプトなんてほぼなく、ただやりっぱなし切りっぱなしでした。先輩から「やり方、よく考えて」と言われた時は図星すぎてやっぱり消えたかったです。


音楽周りの人たちと話してるとき「曲を書いた時に、音が鳴る。こういうアレンジにしたいとか、こういうドラム、こういったギター、コーラスまでパッと浮かぶ」という話になる事もありますが、その時も全然参加できませんでした。鳴らないんです。鳴らなかったんです。「そうそう!」「わかるー!」って言えなかったのです。鳴らないんだもん。どうしよう、鳴らない。

例えばバンドでライブしようとなった時も、作って来てくれた音を聞いて、「素敵!」「嬉しい!」てすぐなるので(実際そういう素敵に仕上げてくれる方ばかりだったという恵まれ環境なのです)、「ここはこう、こうしてください」が本当にあまりなくて(この人とは合う、合わないはすぐ感じられますが)、それはそれで刺激的な現場を作れない座長で。

映像、風景はすぐ思い浮かんでいました。こんな場所で、例えばこんな2人がいて、こういう会話して、その時、挿入歌で流れる感じ。ドラマでいうと最終回の一週前の回の、あの盛り上がるあの感じ。そんな感じ。

それを言ったとしても、「へえ」ってなるだけかなぁって。ミュージシャンらしくないよねってなるかもしれないなぁ。なんて先回りでビクビクして結局声に出せず、ふらりふらりと渡り歩いた音楽活動でした。ただのライブより企画をする方がすきだなぁと企画を増やしてみたりして。

そんな頭の中を、そんな私の妄想を、ミュージカルドラマオタクの私の考えを「なにそれ面白いじゃん。やろうよ」と言ってくれたのは、アオヤマーヤ!の青柳舞ちゃんと宮良彩子ちゃんでした。

アオヤマーヤ!は、ライブ全体がお芝居仕立てストーリーライブで進めていく音楽ユニットです。面白がる事が好きで、そこにある意味を考えるのが好きな2人が、声をかけてくれました。


あの時の「面白いじゃん」が、沼に落ちかけていた私を救ってくれました。


我が家に眠ってる絵本や児童書に音楽をつけて作品にしたい。ということを話した時に「良いじゃん、やりなよ!」と言ってくれたのは姉でした。


姉からの「良いじゃん」が、私の背中を押してくれました。


音読会という活動にたどり着いて、高揚と失敗と勉強と何回もくじけたりしたけど、続けてこれたのはあの時の言葉たちがあったからだと思います。

そして、「楽しそう」といってついて来てくれる人たちが居てくれるから。また次を作ろうと、思えるのです。


鳴るんです。本を読んだ時、物語を書いた時、頭の中に音が鳴る。こんな音が欲しい。こんな曲が書きたい。こんなピアノが欲しい。こんな声が欲しい。


鳴ったよ。私の頭の中にも、音が鳴ったよ。


音楽。この声一本。私は私との勝負で、それだけでは勝てないということに活動を始めてから徐々に気がついてきたけど、じゃあどんな攻撃でそこにいる私に勝てるのかがずっと分からなくて沼に落ちてましたが、やっと、ひとつアイテムを入手したような、今です。

歌うことが好きです。そして、作ることが好きです。それが「やまはき玲」です。


長くなりました。好きなことをするってとても苦しいですが、その倍以上に幸せです。あとは、続けて、もっと広げたい。それです。それなんです。IMG_8243

rei_pepe_1115 at 13:31|PermalinkComments(0)│ [フレーム]

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /