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しげふみメモ


おもにIT関連について、気になったことや試してみたことをメモしておきます。
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2007年10月06日22:10
カテゴリ
Linux

最近のサーバだと、BMC(Baseboard Management Controller)が装備されていて、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)で電源ON/OFFやリセットできるのも多くなってきていると思います。

システムによっては、BIOSで Console Redirection を設定して、SOL(Serial Over LAN)でコンソールにアクセスできるように設定できます。
また、SOLでなくても、通常のシリアルケーブル接続でコンソールを取っている場合もあるかと思います。
サーバが近くに設置されていて、キーボードやモニタが接続されているのならいいですが、そうでなければ、シリアルポート経由でアクセスできたほうが安心ですよね。

でも、コンソール接続しているシステムの台数が多くなってくると、いろいろ面倒になりそうです。
このようなコンソール関連をいろいろサポートしてくれる Conserver というものを最近知りました。

私は以下のパッケージを使いました。
DAG: conserver RPM packages for Red Hat, CentOS and Fedora
とりあえず使ってみたかったので、設定は例えば以下のような感じ。

[root@linux ~]# rpm -i conserver-8.1.15-1.el4.rf.i386.rpm 
[root@linux ~]# chkconfig --list conserver
conserver 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
[root@linux ~]# grep conserver /etc/services 
console 782/tcp conserver
[root@linux ~]#
[root@linux ~]# cat /etc/conserver.cf
default * {
 logfile /var/consoles/&;
 timestamp 1dab;
 logfilemax 1m;
 rw root,shige;
 master localhost;
}
console node0 { type device; device /dev/ttyS0; parity none; baud 115200; }
console node1 { type exec; exec /usr/bin/ipmitool -I lanplus -o intelplus -H 192.168.200.1 -U admin -P xxx sol activate; }
console node2 { type exec; exec /usr/bin/ipmitool -I lanplus -o intelplus -H 192.168.200.2 -U admin -P xxx sol activate; }
access * {
 trusted 127.0.0.1;
}
[root@linux ~]# 
[root@linux ~]# cat /etc/conserver.passwd
*any*:*passwd*
[root@linux ~]# 
[root@linux ~]# mkdir /var/consoles
[root@linux ~]# 
[root@linux ~]# grep localhost /etc/hosts
127.0.0.1 localhost console
[root@linux ~]# 
[root@linux ~]# /etc/init.d/conserver start

テストなので localhost の root と shige ユーザのみパスワード無しでアクセス可としました。
接続別のログを /var/consoles/ 以下に記録します。
1日毎にタイムスタンプを記録し、接続・切断と Break送信も記録します。
ログファイルはサイズが 1MB を超えればローテーションされるようにしました。
(conserver自体のログは /var/log/conserver)
node0 の名前で設定したものはシリアルケーブル接続。
node1, node2 は SOL 接続。(ipmitool のオプションはシステムによって違う場合あり)

node1のコンソールを取りたければ、以下のように。

[root@linux ~]# console node1
[Enter `^Ec?' for help]
Red Hat Enterprise Linux Server release 5 (Tikanga)
Kernel 2.6.18-8.el5 on an x86_64
node1 login: 

切断は ^Ec. つまり Ctrl-E + c + .(ピリオド)
わかりやすく書くと、[Ctrl] + e の後に c を押すと [ が表示されるので、その後 .(ピリオド)

サーバが増えれば、console定義の行を増やせばいいだけです。
簡単ですね。

同じような事は、スクリプト等でできますが、Conserverの方が便利そうです。
調べてみると、色々なベンダーのクラスタシステムのコンソール管理のベースにも使われているようです。
いろいろノウハウはありそうですね。
便利な使い方など教えていただけると嬉しいです。

トラックバック一覧

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    • [しげふみメモ]
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    • [しげふみメモ]
    • 2008年01月30日 00:09
    • Linuxでシリアルコンソールに接続するには、昔から cu コマンドを使っていたのですが、screen でもできるんですね。 以下の記事を読むまで知りませんでした。 Linuxでシリアルコンソールを使う - builder by ZDNet Japan 例えば、 # cu -l /dev/ttyS0 -s 115200 ...
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    • [しげふみメモ]
    • 2009年02月11日 19:50
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