最近のサーバだと、BMC(Baseboard Management Controller)が装備されていて、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)で電源ON/OFFやリセットできるのも多くなってきていると思います。
システムによっては、BIOSで Console Redirection を設定して、SOL(Serial Over LAN)でコンソールにアクセスできるように設定できます。
また、SOLでなくても、通常のシリアルケーブル接続でコンソールを取っている場合もあるかと思います。
サーバが近くに設置されていて、キーボードやモニタが接続されているのならいいですが、そうでなければ、シリアルポート経由でアクセスできたほうが安心ですよね。
でも、コンソール接続しているシステムの台数が多くなってくると、いろいろ面倒になりそうです。
このようなコンソール関連をいろいろサポートしてくれる
Conserver
というものを最近知りました。
私は以下のパッケージを使いました。
DAG: conserver RPM packages for Red Hat, CentOS and Fedora
とりあえず使ってみたかったので、設定は例えば以下のような感じ。
[root@linux ~]# rpm -i conserver-8.1.15-1.el4.rf.i386.rpm [root@linux ~]# chkconfig --list conserver conserver 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off [root@linux ~]# grep conserver /etc/services console 782/tcp conserver [root@linux ~]# [root@linux ~]# cat /etc/conserver.cf default * { logfile /var/consoles/&; timestamp 1dab; logfilemax 1m; rw root,shige; master localhost; } console node0 { type device; device /dev/ttyS0; parity none; baud 115200; } console node1 { type exec; exec /usr/bin/ipmitool -I lanplus -o intelplus -H 192.168.200.1 -U admin -P xxx sol activate; } console node2 { type exec; exec /usr/bin/ipmitool -I lanplus -o intelplus -H 192.168.200.2 -U admin -P xxx sol activate; } access * { trusted 127.0.0.1; } [root@linux ~]# [root@linux ~]# cat /etc/conserver.passwd *any*:*passwd* [root@linux ~]# [root@linux ~]# mkdir /var/consoles [root@linux ~]# [root@linux ~]# grep localhost /etc/hosts 127.0.0.1 localhost console [root@linux ~]# [root@linux ~]# /etc/init.d/conserver start
テストなので localhost の root と shige ユーザのみパスワード無しでアクセス可としました。
接続別のログを /var/consoles/ 以下に記録します。
1日毎にタイムスタンプを記録し、接続・切断と Break送信も記録します。
ログファイルはサイズが 1MB を超えればローテーションされるようにしました。
(conserver自体のログは /var/log/conserver)
node0 の名前で設定したものはシリアルケーブル接続。
node1, node2 は SOL 接続。(ipmitool のオプションはシステムによって違う場合あり)
node1のコンソールを取りたければ、以下のように。
[root@linux ~]# console node1 [Enter `^Ec?' for help] Red Hat Enterprise Linux Server release 5 (Tikanga) Kernel 2.6.18-8.el5 on an x86_64 node1 login:
切断は ^Ec. つまり Ctrl-E + c + .(ピリオド)
わかりやすく書くと、[Ctrl] + e の後に c を押すと [ が表示されるので、その後 .(ピリオド)
サーバが増えれば、console定義の行を増やせばいいだけです。
簡単ですね。
同じような事は、スクリプト等でできますが、Conserverの方が便利そうです。
調べてみると、色々なベンダーのクラスタシステムのコンソール管理のベースにも使われているようです。
いろいろノウハウはありそうですね。
便利な使い方など教えていただけると嬉しいです。
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しげふみ
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