2010年07月
ベータ版のSSL経由のGoogle検索 https://encrypted.google.com/ は使っているでしょうか?
SSL版Google検索を使うと、ネットワーク途中で(自分とGoogle以外の)第三者に検索キーワードが漏れる可能性を低くすることができます。
(もちろんGoogleはデータを集めていますが)
また、HTTPSからHTTPなページに移動する場合、ブラウザはリファラを送らないはずなので、リファラを隠すことができます。
つまり、Webサイトの管理人としては、どんな検索語句からサイトを訪れたのかわからなくなります。
Google Chromeにこの検索エンジンを追加する方法は、検索すればすぐに分かるかと思います。
ここでは私がいつも読んでいるブログから紹介しておきます。
暗号化されたGoogle検索をGoogleChromeの既定の検索エンジンに設定する方法 | 適宜覚書-Fragments
ただ、この場合、Omnibox(アドレスバー)でサジェストがされないのが残念でした。
つい最近、できる方法を知ったので、メモしておきます。
バージョン 6.0.419.0以降であれば、以下の拡張をインストールすれば、簡単にできます。
Google SSL Web Search beta (by Google) - Google Chrome 拡張機能ギャラリー
インストールすると、「Add as Search Engine」のボタンのあるオプションページが表示されるので、ボタンをクリックし、検索エンジンの編集で使用したいキーワード(私は gs としました)を入力すれば、検索エンジンが追加されます。
[画像:google-ssl]
これでOmniboxでもサジェストされるようになります。
もちろん、サジェストに使用されるデータのやり取りもSSLで暗号化されています。
ちなみに、Google Chromeの検索エンジンの設定は 〜\User Data\Default 以下の Web Data ファイルのkeywordsテーブルに入っていて、サジェスト用の設定はその中のid:suggest_urlにあります。
Web Dataファイルの内容はGoogle Chromeを終了した状態で、SQLite Database Browser等で確認できます。
Google Chromeに最初から入っているGoogle検索エンジンを元にしてSSL版Googleの検索エンジンを手動で追加してもサジェストが有効にならないのはこのためですね。
encrypted.google.comで検索したら、OpenSearchで自動的に登録されたらいいのですが。
上記の拡張はサジェスト用の設定も追加してくれるので便利です。
ただ、拡張機能でメモリが使われているのが気になる人は、SSL版Googleの検索エンジンを追加した後は、拡張自体はアンインストールしてもいいかと思います。
(入れておけば将来アップデートされるかもしれませんが)
この拡張は、window.external.AddSearchProvider を使って、拡張に含まれている OpenSearchDescription の google-encrypted.xml を指定しているだけなので、そのあたりが分かる人ならなんとでもなるかと思います。
例えば、拡張機能ギャラリーからインストールボタンのリンク先を名前をつけて保存し、拡張子 crx を zip に変更して、展開した google-encrypted.xml を適当な場所に保存し、JavaScriptコンソールで以下で追加できます。
window.external.AddSearchProvider("google-encrypted.xml");
SSL版GoogleでもAutoPatchWorkは動作するし、Omniboxでサジェストしてくれるようになったので、私は会社のPCは既定の検索エンジンをSSL版Googleにしてみました。
このブログの関連記事
先日、Thunderbirdを 3.0.5 から 3.1 にアップデートしました。
この記事投稿時点で使っているアドオン(拡張機能)についてまとめておきます。
(英語版のThunderbirdを使っています)
Nostalgy
キーボードショートカットをいろいろ拡張。
しげふみメモ:ThunderbirdアドオンのNostalgyがとても便利
この記事投稿時点では、Thunderbird 3.1対応版は以下のDevelopment releaseが使えます。
Alain Frisch: Nostalgy: keyboard productivity extension for Thunderbird
Quicktext
登録したテキストをメール作成時に簡単に挿入。
この記事投稿時点では、Thunderbird 3.1対応版は以下のバージョン0.9.10.1が使えます。
Quicktext - Hesslow Extensions
しげふみメモ : Thunderbird 3.1用のQuicktextが出てた
Auto Address Cleaner
メール送信時にアドレスから表示名を削除。
しげふみメモ : Thunderbirdでメール送信時にアドレスから表示名を削除
この記事投稿時点では、Thunderbird 3.1対応版は以下のバージョン1.0.2が使えます。
Auto Address Cleaner :: Versions :: Add-ons for Thunderbird
しげふみメモ : Thunderbird 3.1用のAuto Address Cleanerが出てた
CompactHeader
ヘッダー部分をコンパクト表示できる。
オプションで "Display two lines in compact view" のチェックをONにしています。
コンパクト表示と通常表示の切り替えは Shift + h でトグルできるので、表示しきれていない宛先などを確認したい時も簡単です。
QuoteCollapse
引用部分を折りたたんで表示してすっきり。
しげふみメモ:ThunderbirdエクステンションQuoteCollapse
Quote Colors
引用レベルでテキスト色と背景色を変更して見やすく。
「プレーンテキストメッセージで引用の装飾を有効にする」のチェックをOFFにしています。
以上、6個のアドオンを使っています。
Thunderbird 3.0.5 で使っていたけど、これを機に削除したアドオンは以下の3個。
ルーラーバー (Ruler Bar)
メール作成ウィンドウの上部にルーラーを表示。
以下で代用しました。
しげふみメモ : ThunderbirdアドオンRulerrrrrを使わずにルーラー表示
Stylish
ユーザースタイルシートのカスタマイズを管理。
プロファイルフォルダ以下のchromeフォルダにcssファイルを置くことで代用しました。
userContent.cssに追加したものは以下。
Tb - QuoteCollapse:Keep 1st and 2nd level expanded
(QuoteCollapse で2回分の引用を常に展開しておく)
userChrome.cssに追加したものは以下。ただし @namespace の行は削除。
Tb - stop truncating long attachment file names
(添付ファイルのファイル名が長くても全て表示する)
Display Mail User Agent Extension
送信者のメールソフトをアイコン表示。
しげふみメモ:ThunderbirdエクステンションdispMUA
設定エディタで mailnews.headers.showUserAgent を true に変更することで、ヘッダー部分にユーザーエージェントが表示されるので、代用としました。
アイコンは表示されませんが。
最後に、互換性チェックの無効についてメモ。
私は必要なくなったけど、設定する場合は自己責任で。
設定エディタで extensions.checkCompatibility.3.1 を追加して false に設定することで、互換性チェックを無効にできます。
Extensions.checkCompatibility - MozillaZine Knowledge Base
Firefox 3.6からextensions.checkCompatibilityの仕様が変更に - Mozilla Flux
互換性について - Firefox更新情報 Wiki*
メール送信時にアドレスから表示名を削除してくれるアドオン Auto Address Cleaner のThunderbird 3.1対応版が出ていました。
作者のブログのコメントで知りました。
もうしばらくお待ちください。
なお、リリースノートの下部にある View All Versions から、ダウンロードはできるようです。
レビュー待ちなので、Thunderbirdから更新を確認しても出てこないのですが、以下からダウンロードできます。
Auto Address Cleaner :: Versions :: Add-ons for Thunderbird
これで、私が使っているアドオンは全部Thunderbird 3.1対応になり、互換性チェックを無効にしなくてもよくなりました。
Auto Address Cleanerは私の必須アドオンです。
作者さん、アップデートありがとうございます。
Thunderbird 3.1にアップデートすると、3.0.5で使っていたアドオン Quicktext が互換性チェックで無効にされてしまいました。
面倒だったので extensions.checkCompatibility.3.1 を false にして使っていたのですが、作者のサイトのものは3.1にもそのままインストールできました。
Quicktext - Hesslow Extensions
shigefumi: ThunderbirdのアドオンQuicktextはaddons.mozilla.orgのはTB3.1にインストールできないけど、作者のサイトのxpiだとOK. バージョン同じだけど中身のinstall.rdfだけ更新されてる。
Thunderbird 3.1で使えない人は、一度アンインストールしてから、上記サイトのものをインストールすれば使えます。
作者のサイトのフォーラムで知りました。
Hesslow Extensions
現在、Add-ons for Thunderbirdのサイトにあるものと、作者のサイトもバージョンは同じ 0.9.10.1 ですが、後者はアドオンの中身の install.rdf だけ更新されていて、Thunderbird 3.1にもインストールできるようになっています。
これで、Thunderbird 3.1でも定型文の挿入が簡単になりました。
[画像:Quicktext]
よく使うものは、ショートカットキーを設定してあり、わかりやすいようにタイトルにショートカットキーの数字を入れてあります。
ちなみに、その下のルーラーは以下の設定で表示しています。
しげふみメモ : ThunderbirdアドオンRulerrrrrを使わずにルーラー表示
近いうちに使っているアドオンをまとめたいと思います。
しげふみ