朝よりご利用者がそわそわしている。あれは何時からだっけと訊ねては午後4時の開催では遅いと言う。一杯飲るのだから、やっぱり夕方の開催なんだよなと納得しては頷いたりしている。ご利用者は早く夕方になれよと待ちわびつつも、笑顔だ。お楽しみの忘年会の日だ。
職員は昨日も遅くまで会場作りや余興出し物の準備で疲れているだろうに、笑顔だ。
夕方、高齢のじゃなく理事長の恒例の挨拶で始まり、はじまりぃ〜。
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画像:くす玉]
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画像:かみしばい]
先ずは、百歳ストーリーの紙芝居からだ。「百歳、万歳」の写実派画家とノンフィクション作家による手作りの紙芝居だ。百歳という瞬間とそれまでの過程、ライフステージを見事に輝かせている。百歳である彼女の人生劇場を語り、今まさにスターダムに押し上げている。そう、職員は人生劇場の敏腕マネジャーなのだ。介護だけじゃない、丸ごとの生活を支援する、ライフステージのマネジャーだ。ケアマネなんてちゃちなもんじゃない、ライフマネジャーだよ。人生に光と陰はつきものだが、継続的に関わり、輝きをもたらしてくれるマネジャーさんは、( エッヘン! )やっぱり平成園の職員だぜ。
さあ続いては、職員による社交ダンスだ。シャル・ウィ・ダンス?タイムかな。ここでは、営繕の主任が生涯学習でダンスを教えているとの腕前をかぎつけた若手職員が、やはり仕掛けた。「お年寄りが喜ぶからぜひ披露して欲しい」とせがまれては、やはりしょうがない。パートナーの方と息のあった見事な踊りの披露だ。初めて見る。多分、ほとんどの人が生で見るのは初めてだろう。本物は違う、感動がある。見入って見とれて感激している。
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画像:金]そして場面はがらりと変わり、『遠山の金さん〜雄勝旅情編〜』。ご存じ、遊び人の金さんが活躍だ。お楽しみの(?)娘さん達が危険な目に遭うところの帯回し、もぉちょっと(何が)と言うところで、金さんが登場だよ(金さんの正義感には、がっかりさ。悪役にはしっかりして欲しいよ、わっ、なんてこと言うんだろう)。でも、衣装や道具にも凝り、ストーリーは正義が勝ってスッキリ気分で最高。あとは役者が台詞を覚えていたらばだけど、台本見ながらアドリブもなかなかかもよ。まっ、だから大爆笑が起きるんだろうな。心配なのは、様々な道具や衣装をそろえるのが上手すぎて、家族や親戚に相当な負担をかけていることかな。職員のお知り合いの方々、ご迷惑をおかけしております。いろんなご協力に感謝申し上げますと共に深くお詫びいたします。
そう言えば、カラオケも良かったなぁ。ご利用者が登場してくれるのが嬉しい。幕間の時間調整にアカペラで歌った進行役職員の度胸も買えるよな。みんな盛り上げようと、とても良い雰囲気。
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画像:カラオケ][
画像:カラオケ2]
サンタのプレゼントもさすがだよ。みんなにあった贈り物を選んでいるんだから。個別ケアの極みだね。買い物大変だったろうな。でも楽しいんだろうな。おひとりお一人が大切な方であるんだと伝わって来るよ。
それに何と言っても食事の美味しさが、幸せな気持ちをさらに高めてくれるんだなぁ。オードブルにきりたんぽ鍋、特に手作りのロールカステラが良いと誉めたら、ロールケーキと呼ぶんだと。だってな、劇がオランダカステラと豆腐カステラの闇商売で銭儲けを企てるストーリーだったでしょうが。何にせよ、細かいことはどうでも良いや。ホント楽しかった、あっと言う間の4時間でした。
ご利用者の皆様、一年間大変お世話になりました。そして、来年もよろしくお付き合い下さい。
職員の皆様、楽しい一年と素敵な忘年会を、ありがとうございました。また、来年も頑張って参りましょう。