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横町物語〜介護・福祉の周辺〜

つれづれ・・・

2005年12月

静かな年の瀬を迎えております。
今年も多くの方々より大変お世話になりました。ありがとうございました。

一年を振り返ってみれば、数々の別れと出会いの場面が思い起こされます。
喜怒哀楽、ともすれば哀に襲われることが多いかもしれません。

間もなく新年
年が改まることはリセットではありません。
年は流れて人は去り、年は流れて人は来る。

〜心が通い 響きあう 平成園〜

来年もご指導のほど、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。

昔取った杵柄シリーズ、第2弾[画像:餅]
今日はその名が示す通りの臼と杵での餅つき。
さすがに杵を持つとなると、ご利用者には負担だった様子。
が、窓越しだけど、今年も口はしっかり参加していたぞな。

餅米の蒸け具合を案ずるのは、老けあんばいのよろしい(?)評論家さんたち。

「杵の下ろし方が曲がっている」「餅が飛ぶのはこね方の不足だ」「今の若者は力がない」
「合い取りとの息を合わせろ」

言うだけあってさすがだったのは、鏡餅・お供え餅をとる段だ。
う〜ん、上手だ。まあ〜るく、丸く、取り上げていく。ここでも「粉をつけすぎるな」
「そのやり方ではすぐかびる」 と、口は元気だ。

昨日のしめ縄を作るときといい、今日も元気だ。
この元気で尻餅だけは勘弁願いたい。
時々、尻にウンのつくのは愛嬌だけど、尻餅はいただけないから。

ああそれから、腰の入りが足りないと言ってたけれど、お昼はこしの強い餅を満喫できて、幸せでした。


[画像:なわ]
さあ、お正月準備だ。
大掃除は明日やることとして、今日は飾り付けとなるしめ縄飾りの制作だ。

と言ってても、私はな〜んもできない。

出前デイサービスを週に一度開催しているが、そこをご利用してくださっている方から、藁細工の懐かしい品々を披露していただくことが度々あった。
したたかなデイの職員が、その92歳の方を講師に招聘し、今日の制作となった。

先生を囲み、デイ・ショートステイ・長期入居の区別無く、みんなで輪になり昔取った杵柄とはよく言ったもんで、縄を上手にない、みるみるうちにしめ縄ができあがっていく。

環境があれば、思い出す力というのか、身に付いたものは、その腕前というものは、またたく間に再生されていく。不思議だ、力の無くなった手だけども技術で縄をなっていく。

先生の作業はあぐらだ。女子職員もあぐらだ、どっしりと安定している。
先生は小柄で身軽だ。戸惑っている生徒のもとにすぐ教えに来てくれる。92歳だ。
ご利用者は張り切っている。主体的だ。すでに先生と一体だ。70〜90歳代だ
職員は大柄なのか横柄なのか腰が重い。戸惑うと先生に質問し、自分は動かず教えに来てもらう。20〜40歳代だ。

夕方、各ユニットを訪ねると、昼の力作が出番を待っていた。もうすぐ正月である。

官庁は、今日で御用納め。区切りがあるってなんか良いなあ。

対人援助とか何か言いながら、......私たちは24時間365日、連続的な関わりが大事ですから、休めません......なんて言うのではなく、区切りやケジメをつけることが出来るのが良いと感じる。今日も勤務、明日も勤務の身ではあるけど、気分は御用納め。あっ、誤解しないでくんなまし。気を緩めるってことじゃあないでありんす。

うちの横町(ホーム)は廊下が長い。170メートルぐらいあったかな。いやもっとあったかな。どこまで歩いても廊下があるようで評判はよろしくない。そこで自動ドアをつけ、目安や到達点が分かるようにした。もうかなり前の出来事で忘却の彼方、で私は横脚の中年。

区切りのあることで、立ち止まったり、振り返ったり、いまどこか確認したり、今度はどうするか軌道修正したり、心を新たにしたりと、救われると思う。果てしないことは疲れる。

ゴールに向かいながらも、周りを見て、道草をして、寄り道をして、楽しく歩きましょう。だからな、横町の長い廊下を歩くとな、道草も出来るけど、知らず知らずのうちに、お年寄りには、ある効果が現れるんだと。その効果はな、廊下を苦にしないことから、老化防止と言うんじゃ。

この話しを馬鹿にするあなたがた、修行が足りん。怒らないで、収めることが肝心だぞ。

今日は会議。否、今日も会議かな。そして今日も外は吹いている。この口もよく吹いている。ボイラーは故障で小さな家庭用のストーブで対応だ。差し障りのあることを出す口は、あいにく故障はしていない。

周りの迷惑はともかく、アルミサッシは凍てついて来ては中々開かないが、我が口は建材、否、健在で開きっぱなしだ。ビールでないが泡も吹く口だ。

みんなから、雪で外は滑って危険だけど、おまえの口も滑って危険と褒められる?んっ!

さて、ヘルパーさんの訪問は大変な時期。除雪は職務内容に無いよと言いたいが、やらなければ訪問できない。 「あ〜あ、訪問除雪サービスがあればいいのに。」

この白い雪が砂糖や塩なら、売れるのにな。
つい口に出すのは落語の雑俳から、 「初雪や これが塩なら 大儲け」でありました。

スタッフがブログなるものを用意してくれてから、既に一ヶ月が経過。
年が改まってから今年こそは、ブログなんてものに挑戦するぞ!なんてのは格好悪いから、今年で2年目だ、どうよと、見栄を張りたくて、こっそり駆け込みで挑戦することにしたよぉ〜だ。

今冬は雪の出だしが早い。毎日が雪との格闘の中、昨日・今日と一人暮らしの方々の会食サービスだ。
やはり一人よりは、たまには(本日は7人)集まってわいわい賑やかに、一緒につくり、食べると、美味しいと話してくれる。

で、そんな会食会での一こま。
「毎日の雪寄せで腰が痛むし、大変だ」
「んだな、一人暮らしだもの〜、雪だって一人分にしてほしいよなぁ〜」

全くだ。が、笑うに笑えない、切実な話しだよな。

でも、これで終わっちゃったら、ポジティブじゃあないな。
当園は11月まで、月・木の実施なのに金いや筋トレなるものを展開していたが、雪で体を鍛えているあなた方の運動能力の向上を、スノトレと呼ばしてもらっては、あちこちに紹介させて頂くのだ。 がんばれ、がんばろう。スノトレ!

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