愛光園開設は、措置時代ならではの棲み分けがありました。
当時、県央地区は「雄高園」、県北地区は「あすなろ」、そして県内3カ所目の「愛光園」は県南三市三郡が利用していただく範囲となりました。
嫌われるかもしれませんが、施設の選択には、ほど遠かった訳です。

三市三郡、もはや平成の合併で名称が消えた自治体もありますが、大曲市仙北郡・横手市平鹿郡・湯沢市雄勝郡のことでした。
県南と言っても、随分と遠方からのご利用もいらっしゃいました。

県南に帰ると言うことから、実習先の「雄高園」からもたくさんの方々(11人だったかしら)が、転居して見えました。
相手の施設さんにも大きな影響を及ぼす、入退居の大移動でした。

さあ、不慣れな職員に、ベテランのご利用者さんでの初日を迎えます。
ありがたいことに、実習を通してご利用者さんとはある程度、顔なじみになっていたこと、我々を案じてご利用者さんに同行してくださった「雄高園」職員さんが、当日もご指導してくださったこと、皆さまにたくさん助けていただきました。

あの日は大雪、私たちの純粋さを現すかのような白一色でしたとさ。
緊張の初日は、忘れられませんよね。