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横町物語〜介護・福祉の周辺〜

つれづれ・・・

2008年12月

忘年会シーズンも過ぎ、年越しの支度に勤しんでいる周囲とは別世界におります。
みんな大掃除にてんやわんやです。
だけど、私の机周りは相変わらず雑然としては一向に片付く気配もなく、古紙の山となっては、捨てきれない書類に埋もれています。
お酒だったら古酒となって、まろやかさが増していたのかも、いいや保存方法が悪いから駄目にしていたかも、いやいや当に飲んでしまっていただろうとなりますかね。

楽しかった宴席の数々は、7・8日にかけて行われた(社)日本社会福祉士会の滞日外国人支援研修会時(東京・水道会館)の懇親会を始め、9・10日に実施した県地域包括支援センター現任研修での飲み会、14日の介護人材キャリア開発機構主催の車座会議・緊急フォーラム参加後は新橋に立ち寄り宝くじ求める米さんを囲んで、20日は互助会主催職員忘年会、25日の栃木県地域包括職員研修会参加では何故か宇都宮で沖縄料理と泡盛で飲るなどありまして、他にもまだまだ恥ずかしいほどに続いては、体内からアルコール発酵寸前でして、体がヨレヨレ、ボロボロの薄幸状態です。

そうそう、薄幸と言えば、歳末助け合いの時期に、世情は不況がもたらす暗い話題ばかり。
でも、こうして仕事が無くなり不景気になると、何故か福祉や農業に人手を向けようとする論調ばかり。職員の定着率を求め、有資格者となってはキャリアを磨けと言いながら、腰掛けでもなんでもいいから、とりあえず介護現場に行きなさい。そんな雨後の筍のごとく出現させる誘導方なんだから。誰でも出来るけど、誰にでも出来る訳じゃないし、形を追うのじゃなく、理念を持ってもらわないと。単純労働ではなく、きわめて知的で精神的な感情労働で、魅力あるが人間性を問われることをきっちりと伝えてもらわないと、従事者のプライドは萎えてしまんだけどなぁ。

そんな中26日に出た介護報酬改定の背景には、従事者を大事にしなさいとのメッセージがあるようだけどもさ。報酬を上げてもらっては嬉しいけど、専門性や意欲を踏みにじる内容でないことを確認するために、これからじっくり拝見させていただくべ。

そうそう、薄幸ではなく発行と言えば、思いやり46号、元旦号が出来上がり、発行間近です。

天気は晴れと言うのに、心は雨です。

補正予算を上程です。
厳しいです。収入を下方修正、減額補正だもん。
小規模多機能型、少額収入事業、甘かったかなぁ・・・・・。
笑規模多岐悩型、笑われてしまうよ、けど、いろいろ悩むぜ。

だけど、夜は
ぐっすり寝て、好い夢見るべ。

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか。
冬眠よろしく、手付けず手付かず状態のブログです。
こんなブログを訪問してくださっている方々に、先ずはお礼です。
「ありがとうございます」

では、約4週間ぶりですが、思いつくままに、この間の振り返りです。

何と言っても体は大事、インフルエンザの予防接種であります。

小学生訪問は、中山小学校が一輪車を披露、一同、難しい技術にも関わらず簡単ではなく、おう〜素晴らしいと感嘆!!でした。
そして小野小学校は、高齢者の住みやすい環境設備の学習を兼ね、折り紙や器楽演奏を通じふれあいです。

日赤秋田短大学生さんからは、特養の介護福祉士にと言うことで、「ターミナル期の心のケア」についてのアンケートも来ておりました。

ああそれから、介護サービス情報の公表では、特養部門に調査員の方が聞き取りでした。

視察交流等では、宮城県は大衡村が本部の「永楽会」、市内高松地区老人クラブ「コスモス学級」、岩手県遠野市の「ともり会」の方々でした。

生活部会では、口腔ケア研修に出かけた職員が報告です。報告を聞くと、意識が高まると共に、日頃の確認になるんですよねぇ。

そうそう研修会と言えば、当園が担当となった圏域老施協、合同ブロック研修会がありました。内容は会員施設の各相談員が企画したものですが、今回は「職場における心の健康づくり」をテーマに、東北福祉大学准教授 千葉喜久也氏より講演をいただき、その後「職場における悩みや不安について」のグループワークでした。このグループワーク手法については、青森の三上さんからは、相当な助言をいただきましたこと、お礼申しあげます。
単純流れ作業などとは程遠い、きわめて知的で精神的な感情労働である、生活を支える介護現場、そこで一所懸命になるほどに抱えがちな悩みや不安を、少しでも軽くし、元気になればとの企画でした。
千葉先生自身の持つ元気が、参加者全体に広がり、多分皆さんスッキリだったことでしょう。

また、圏域には他にも充実した研修が相次ぎました。
羽後町の包括支援センターが中心となり実施した、住民向けセミナーは感動でした。
パネルディスカッションは、地元町立病院の地域連携室のお医者さん、介護保険等サービス利用をした認知症高齢者を介護体験した地域の方、訪問看護ステーションの管理者さん、そして継続的に羽後町に関わっている地域医療や認知症ケアの第一人者 八森淳先生が登壇でした。責任と仕事は増えても、お金に人手は増やせない状況だから、ネットワークの重要性。いざというときこそ顔の見える頼りがいのある専門職の存在、ちょっとしたことはみんなの支え合い。医師に伝える患者さんの一元化情報システムとコメディカルなチーム。医療処方箋とともに個人の力を引きだそうとする生活処方箋。こんなくだりがあったような、なかったような、う〜ん、活かせそうです。認知症サポーター養成も兼ねながら、認知症になっても介護が必要になっても、安心して住み続けられる地域形成に向けた取り組み、この取り組みを起こす実践に、様々な人を巻き込む行動に感動でした。

そして湯沢市もなかなかでした。
前回紹介させていただいた地域福祉セミナーです。
中村前厚労省社会援護局長(元老健局長)が基調講演でした。前夜に厚労省官僚殺傷事件の犯人が出頭、大変な時期に講演して下さったのでした。制度改変の歴史、負担と給付の関係に今後心配される状況に、業界関係者も住民の皆さんも、なるほどと聞き入っていたようでした。その後、パネルディスカッションがあったのですが、私は職員同士のカップル誕生で結婚披露宴にお呼ばれでした。

そうです、11月は職員の結婚が4人と、嬉しい出来事が続いておりました。
一方では、職員ご家族に不幸が相次ぎ、何ともやり切れない、重苦しい空気も漂ってもいました。社会は流れている、動いていると、喜怒哀楽に接しながら、感じた時期です。

動き?むむっ!んっ?動き!!
すみません、自分の動きです。
栃木県地域包括支援センター職員研修会にしゃしゃり出てしまいました。
栃木県会長、浜野氏より手伝う力があるか試していただいたようです。私の補助人としての合否判定はともかくとして、参加者の演習時協議は弾みます。受講生の積極姿勢が伺え、圧倒されます。地域づくりの要、核である包括支援センターの職員さんはさすがです。事例検討は、個別の事例に固執することなく、何処にでも考えられる広く潜む背景に目配りし、どこの地域でも求められる視点を重視です。姿勢や役割、使命に目標や目的が感じ取られ、センターと言う看板を背負うプライドがビンビンバンバンでした。

そんな刺激を受けては、秋田市の地域包括・在宅介護支援センターが主催する『こんにちは"地域包括支援センターです"』〜あなたの地域に包括支援センター・安心生活を支えます〜と題したシンポジウムにもお邪魔でした。
開会挨拶での市介護・高齢福祉課長さんの「包括の責任主体は行政である、市にある」のお言葉はその通り!でありました。
秋田大学医学部保健学科准教授 佐々木久長氏のコーディネータによるシンポジウムでは、会場から「包括的・継続的マネジメントとは」なんでしょうか?の質問を取り上げて下さいました。包括の重要な責務に関して取り上げる、さすがです。
私ならば、包括的とは、個人を、地域を取り巻く多様な課題について、マネジメントですからチームという、その課題について解決の手法を持っている方々を巻き込み、継続とは暮らしの支援を続けていくこと、ネットワークで支える仕組みを調整し支援していくことだと、捉えます。それが住みやすい地域づくりに欠かせない援助技術ですよね。
センターが地域づくりのプラットホームと言われるのは、センター発着の方々が持つ力が、地域をよりよく変えていく電車になって動くからであり、ネットワークとはあるだけではなく、機能性のことと解します。
県課題の自殺予防に取り組む佐々木先生のお話しを聞きたかったし、出来ればお話ししたかった思いながら、一瞬だけでも、ご挨拶場面を持たせていただいたことに感謝でした。

感謝?むむっ!んっ?感謝!!
すみません。
第11回歌と踊りのチャリティショーに招待いただき、収益金のご寄付まで頂戴してきたお礼がまだでした。ご利用者のSさんは、踊りの艶姿に負けまいと、自分の黒髪に何度も櫛を通しながら、鑑賞でした。私は懐に大切にしまい込んだ寄付金をなでながら、舞台に見入っておりました。

さて、こうしてまとめ書きをすると、一つひとつの単なる列記でも、随分と長い書き込みになるんだなぁと、サボり期間の長さを痛感なのでした。

内容はもちろん、書き込みのない所に、根気よく訪問して下さいましたみな様に、心よりお礼申しあげます。気づけば12月、慌ただしい季節となってまいりました。お身体を充分にご自愛下さいませ。

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