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外から見る日本、見られる日本人

バンクーバーの日本人社長ヒロが仕事、生活を通じて感じた経済、経営、社会、日本人観などを綴っています。

2020年04月

2020年04月30日10:00
カテゴリ
教育
社会一般
まさに降って湧いたといってよいでしょう、子供たちの学校がいつまで休みかわからず、勉強しているのか、していないのかよくわからないオンライン授業頼みでは今の子どもたちや学生は半期を棒に振ったようなものであります。

ならばこれを機会に一気に9月入学にしてしまえばよいじゃないか、というのが発想の根本で安倍首相ほか、小池都知事、吉村府知事、松井市長、玉木国民民主党代表など「著名どころ」も賛成ないし、前向きのスタンス。一方、ネガのコメントを見ると岩手県知事は「岩手県の県立高校はきょうから来月6日までの休校であり、9月入学の必要性はあまりない」とあります。意見は非常に多いと思います。当然、賛否両論になるでしょう。一番多く出そうなのが拙速、議論不足であります。

今から10年ほど前に東京大学が9月入学を真剣に検討したもののフォロワーが出ず、東大だけの打ち上げ花火になり、撤回した経緯があります。入学時期をずらすということは卒業時期もずれる、それは企業の採用にも影響するわけで世の中のサイクルを大きく変えることになり、東大だけが奮闘しても難しい問題でした。私はむしろ、あの時、同調者がおらず、東大はあたかも変人扱いぐらいの感じだったのが印象的だった記憶があります。東大が目指したのはグローバル化の中で海外留学生の混在率を高め、英語での授業を増やすことで低下する日本の教育レベルの刺激策とするものでした。

今回、新型肺炎は悪い事ばかりが強調されますが、構造的変化をもたらすのではないかともいわれています。在宅勤務やオンライン化などは効果はともかく、やればできることを示しました。繁華街からも人の気配がなくなったのは誰もいない繁華街はつまらない、だからそんなところで飲んでも面白くないということだったと思います。もしかすると家で食事をする機会が今後も増えるかもしれないし、家族が揃うことが増えてくるかもしれません。これらはよい結果です。

ならば今後起こる可能性が低いかもしれない長期にわたる学校休校は利用しない手はないのだろうと思います。それ以外の声としては例えば萩生田文部大臣は「総論賛成、各論慎重」でいわゆる実務レベルでの作業の多さに懸念を示しています。ただ、それは実務のレベルであって超えられないものではないでしょう。

4月が9月に変わると何が変化するのでしょうか?「桜と入学」のイメージは消えるでしょう。入試は夏休みに行われるかもしれません。これは授業する期間が長くなる効果があります。(2月に入試があって3月の終業までがデッド時間になっていたのに比べ効率的になります。)大学生などが海外留学しやすくなり、もちろん、受け入れもしやすくなります。企業は採用方法を全面的に見直すと思います。現時点で9月採用に時間を単純シフトするとは思えず、通年採用が増えると思います。これは大学生にとっても大学にとっても極めて重要な意味があり、勉強する大学に変貌できます。

それ以上に私は日本の英語教育が非常に進むと思っています。「風が吹けば...」的でありますが、9月入学にすれば海外留学生が爆発的に増えるとみています。(訪日外国人のケースと同じです。)その場合、一流大学は授業は英語が主体になるかもしれず、日本人学生は英語ができないと大学を卒業できないという問題に直面します。そして大学講師陣も海外からの招聘が増え、レベルの低い大学の先生は淘汰されるでしょう。これは極めて大きな教育改革につながります。勿論、良い先生を抱えていない大学の淘汰もあるかもしれません。「大学は教授で決めろ」の時代到来です。

私は9月入学のカナダに長くいて違和感はなく、単なる慣れの問題だと思っています。北米は企業決算の主流は12月で1月は本当の意味での新年度入りです。日本のように企業、役所の新年度と学校の新年度が一斉ではなくても何ら問題はありません。

もちろん、ここまで割り切って言うのは抵抗がないとは言えません。メンタルを大事にする日本においてそんなに簡単に歴史を変える気か、と言われるでしょう。が、日本に於いてさまざまな「変革」はコロナが始まる前からずっと求められていたのになかなか変われなかった日本があったのは事実なのです。そんな中、安倍首相がコロナによる学校の長期休校を唐突と発言し、今でも休校が続いていることに世間からは多くの声が寄せられました。が、結局、やらねばならなかったし、できたのです。

ならば9月入学だってやる気があればできるでしょう。このところ首相の株が上がらないので是非とも「政治生命」をかけて残り4カ月で実現できるか、やってみてほしいものです。世間の後押しはあると思います。心の桜を9月に咲かせようではありませんか?

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。
北米で株式市場と格闘していると一時のHopelessの雰囲気とは打って変わって明るい未来に向かって現金を割安の株式投資に使おうという動きが見て取れます。特にアメリカ各州やカナダの一部の州で緩和策が出始めたことで段階的緩和策の中でどの業種が恩恵を受けるかの探り合いとなっています。

イメージ的打撃の強かった商業にも打診買いが入っていますが、理由は緩和されれば消費者は殺到すると考えられているからです。そのうち自動車販売や住宅販売も注目されるでしょう。アメリカ人は消費が大好きなのであります。

私はリーマンショックの嵐の最中、このブログである予言をしたことがあります。アメリカでこれから一番伸びる消費はダラーショップ(いわゆる100均)だと。事実、お財布はさみしいけれど何か買いたいという層がダラーショップに大挙して繰り出し、当時、ダラーショップの株価は大いにその恩恵を受けたのであります。

今回の特徴は政府が厚めの対策を各方面に打っているため個人はそこそこのお金を手にしている、だけど使うところがないというのが正直なところであります。アマゾンがあるではないかと言いますが、今や物流が滞り、いつ届くかわからないアマゾンにドキドキすることはありません。

ではなぜ原油が下がるのか、といえば一つには「時差」の関係があると読んでいます。つまり、株式は先行指標ですが、原油は限月という仕組みから目先の貯蔵状態という直近状態を見ている違いであります。その点からすれば原油相場も何か月かかけて一定水準まで戻すことはわかっているのですが、今は売り方のおもちゃにされているように見えます。

金はどうかといえばセーフヘイブンとしての輝きは失せてくるとみています。私は金より値動きの荒い銀関連株を既に売却し、金関連も売り時を見ています。金は「不和」との親和性が高いという意味で使い分けをすべきであります。

では日本はどうなのでしょうか?正直、ニュースのトーンが暗すぎます。悪い、悪いの一辺倒。理由は「こんな悪い時に良いと言ったらにらまれるから」であります。つまり、にやにや笑っている業界はじっと黙って笑いをかみ殺しているというわけです。そして1年ぐらいたってから〇〇会社はあの時こう切り抜けたという話が出てくるのですが、本来ではその話は今すべきなのであります。

味噌と糞を一緒にしている感もあります。例えば日産自動車の赤字とオリエンタルランド(東京ディズニーランド)の赤字は全く意味が違います。日産はダメダメの状態でコロナで防波堤が崩れてしまったパタン。それに対してオリエンタルランドは時期が来れば必ず復活できる赤字です。

首相も首相です。「安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、経済情勢を巡り『大恐慌の時よりも、ある意味で精神的には厳しい』と述べた」(日経)とあります。私は首相に聞いてみたいです。1929年の大恐慌時における精神的苦しみとはなんであったか、と。多分知らないと思うし、客観性もないはずです。大恐慌と比べれば何でもよいというものではないのです。これは先日のユニクロの柳井正氏の「人類最大の危機」と並ぶ失言だと私は思っています。

首相は日本に希望と明るい未来の道筋を届けるのが仕事です。カナダではトルドー首相が毎朝テレビで国民向けにメッセージを送っています。一方、安倍首相はマスクの奥に隠された顔が見えず、渋い顔のしわが余計増えたような状態です。

私はこの暗いトーンから制限解除に向けたメッセージをどのように送る気なのか、そちらの方が心配しています。その上、テレビニュースはパチンコ屋報道に一生懸命になっているようでは申し訳ないですが、報道機関の価値を考えてしまいます。ほかに伝えることはないのでしょうか?

この辺りがあらゆる立ち位置の変化として現れてくるように感じます。欧米と日本の時間差は当初は2週間程度で今は1カ月近くになり、コロナが終わるときには2-3カ月の差をつけられ、当然、経済復興もその分、遅れるのではないかと懸念しています。この遅れは世界経済の枠組みでは大きなマイナス材料になってしまうかもしれません。

では今日はこのぐらいで。

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ではまた明日お会いしましょう。
金正恩氏の重篤説については25日付のブログでも書いたように個人的にはあり得るとみています。様々な情報が錯綜していますが、明らかに現職復帰が不可能と断言しているものもあり、かん口令を敷いているのに情報が洩れているようにも見えます。トランプ大統領の「状況は把握している」という表現も奇妙です。何もなかったとは思えず、再び姿を見せるかもしれませんが、次のシナリオを考えなくてはいけない段階にあるかもしれません。

金正恩氏はもともと健康状態が悪いとされ糖尿のほかに家系で代々、心臓疾患を抱えていました。今回、一部の報道では1月にフランスの医師団が治療に来たとあります。金家は祖父の金日成の時代からなにかあればフランスの医師団が派遣されてきた流れがあります。ところが、4月に再び健康状態に異常をきたした際、フランスの医師団がコロナで動けず、急遽中国から医師団50名ほどが4月23日に北朝鮮入りしたというものです。本件はロイター通信が世界に発信してそれを多くの報道機関がフォローしています。

ところが実態はその医師団がくるのが間に合わず、北朝鮮の医師団が手術を試みたが駄目だった(植物人間化した)という報道もあります。この一連のストーリーをどうとるかは個々の判断にお任せしますが、どの情報を見てもおおむねストーリーはブレていません。唯一違うのはいろいろあったけれど元気という説とシリアスという見方です。

では、金正恩氏が第一線に戻れなくなった場合のことを考えてみましょう。

いくつものシナリオは作れます。
1 妹の金与正氏が引き継ぐ これは昨年10月に正恩氏が白頭山に行った際、自分の後継は与正氏と述べたとされます。与正氏の現在の肩書は思想教育をする党宣伝扇動部第1副部長であります。可能性30%
2 金家の総力戦 これには与正氏を中心に美人妻の李雪主氏と叔母で張成沢の夫人だった金敬姫氏も含まれます。また金正恩氏には3人の子どもがいるとされますが、どの子も10歳以下で実質的ではありません。可能性5%
3 与正氏を中心に現存幹部が集団体制を敷く これはあり得ますが、うまくいく気はしないです。可能性30%。
4 軍部によるクーデター あり得ると思います。ただし、その後の統制が取れなくなり、諸外国が即座に介入し、付け入るスキを与えることになります。可能性35%

一番の問題は金家に金正哲氏以外にめぼしい男がいない点であります。そして正哲氏が政治の世界に戻ることはまずないでしょう。そうなれば男尊女卑の同国において与正氏がカリスマ性をもって指導力を発揮できるかであります。金正恩氏ですら苦労した軍部の抑え込みを彼女ができるのか、といえば疑問符はつきます。

では軍部はどんなクーデターを起こすのか、ですが、持てる戦力を使い、示威行為を展開する可能性はあります。過去も政治空白期に混乱を引き起こしています。ただし、今回は周辺国が黙っていないはずです。周辺国に下心が満載だからで、仮に北朝鮮軍部に不穏な動きがあれば中国とロシアが介入するだろうし、アメリカも黙っていないとみています。

事実半島周辺では中国、ロシア、アメリカあたりが既に動き始めており、何かあった時に即時対応できる準備が進んでいるように見えます。イメージの最終形としてはポツダム会議とGHQのようなものです。ただし、誰がどうするのか、各国間で調整ができているのかが不明瞭であります。

もう一つ、韓国の動きがわかりにくくなっています。理由は文大統領の立場がそうさせているのだろうと思います。選挙が終わり、自身の支持率も上がり、北朝鮮といよいよ融和策を取ろうとしていた中でそのシナリオが崩れています。仮に最悪の事態の場合、日和見主義的政策において手を結ぶ相手を誰にするか絞り込めない問題が生じます。韓国政権が北朝鮮事情を明かさないのはその立場を表明できないからだとみています。

コロナの中でこの動静をどう捉えるか、あるいはどう対策を取るか、今頃、米中ロの大諜報合戦になっている中、韓国諜報部隊は情報を生かせないジレンマに追いやれているようです。残念ながら日本には諜報部隊がいないので二次情報の分析にとどまります。最終的にはアメリカと中国の覇権争い、そして韓国とどう関連付けるか、というシナリオではないかと想像しています。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。
小池都知事が東京を国際金融都市にすると発言してから2年以上たちますが、何か変化はあったでしょうか?目に見えたものはなかったと思います。「ITと金融を組み合わせたフィンテックや資産運用を手掛ける海外企業の誘致拡大を目指す」としていました。これに対し識者が指摘したのは税制、言葉、規制の3つのハードルでした。なるほど、そうなのですが、果たしてそれだけで問題は解決するのでしょうか?

当地である財閥系企業の方の講演がありました。ところが行ってみたら残念というか小ばかにしたものでありました。理由は社業に関係する内容については社内の稟議が通らないので会社に関係ない個人の話をするというからです。アメリカ人なら皆、席を立ったでしょう。

日本企業にはこのような閉鎖的な体質の企業が大変多いのです。当地でローカルの金融専門家がその講演をするなら誰でもウェルカム的なところがあるのですが、日本の金融機関の方が講演する場合は来場する方を厳選します。理由は「変な方が来て変な質問をすると困るから」。まるで株主総会の質疑応答ぐらいの構えなのです。逆に言えばそれぐらいの質問もかわせないのか、ということになります。

日本企業が内向きでブラックボックス化している典型的な例なのですが、私が日本に国際金融都市もシリコンバレーもできない本当の理由は企業間の熾烈な戦いである「サル山合戦」が災いしているからだと考えています。

ウォール街もシリコンバレーも世界中の優秀な人材、マネーを取り込み、更に情報のオープンソース化を行い、最新情報をベースに「お前も俺も成長する」という同じ戦地にいる仲間同士のところがあるのです。あとはどれだけ功績をあげて勲章をたくさんとるか「同胞の協力」を展開するのですが、日本企業は先述の通り社外の人間は全部敵で常にやっつけるという立場にあるのです。この狭い考え方では日本は専門分野で世界をリードすることは絶対にないのであります。

7-8年前に徳島県の神山町がITの起業家のメッカのように言われたことがあります。私も現地近くには行ったことあるのですが、地図で見ても恐ろしいほど山間の辺鄙なところであります。ただ、この町に光ファイバー網やケーブルテレビ網がほぼ完備されていることで「仕事してサーフィンして」が売りだったと思います。(徳島の南東部の海岸はサーフィンで有名です。)ではIT起業家にとって成功したのでしょうか?否です。理由は広がりがないのです。

もしもITのメッカになるなら交通の便、宿泊といったインフラから起業家同士が交流し切磋琢磨する土台、関係官庁が刺激を行い投資を継続するインセンティブ、そして自分たちが向かう明白な指針が必要でした。今、同町の社会動態人口動向を見ると2011年のマスコミで話題になった頃に転入が転出を12人だけ上回ります。1970年の統計開始以来2018年まで最初で最後です。つまり言われるほど田舎暮らしとITのリモート性の親和性はなかったのです。

外から見る私には日本には絶対的に世界をリードできる分野がいくつもあります。ロボテック、精密機器、高齢者の介護産業、アニメ、飲食、アートなど本質的に高いレベルを持っているのにそれを全く生かせない歯がゆさがあるのです。なぜ、それを集積して世界に発信できる規模に育て上げられないのか、不思議なのです。

もしも東京を国際金融都市にするのであれば私が考えうる案は一つだけです。仮想通貨金融の世界一を目指すことです。すべての域内投資が為替というハードルを乗り越えらえるような仮想通貨経由ですべての投資銘柄へのアクセスができる仕組みを作り出せれば圧倒的地位を築けます。つまり誰もやったことがない二の足を踏むような領域に入らないとだめだということです。

日本に世界に名だたる集積基地を設けるなら役所も企業もそこで働く人々もすべてが過去からの離脱が必要です。役所や企業は規制をするのではなく、優秀なスタッフが生み出す未知への挑戦をいかにアシストするのか、立ち位置を変えていかねばならないと思います。そうすればもっと優秀な人たちの芽が出てくることでしょう。

では今日はこのぐらいで。

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2020年04月26日10:00
大阪の松井一郎市長が面白いことを発言しています。「新型コロナウイルス対策で飲食店の営業が減り、スーパーが混み合っている問題について『(女性は)商品を見ながらあれがいいとか時間がかかる。男は言われた物をぱぱっと買って帰れるから(男性が)接触を避けて買い物に行くのがいいと思う』」(産経より)。この記事が何を言いたいのか、よくわかりませんが、それなりに意見が出てくるのでしょう。蓮舫さんがそのあと食って掛かていますが、蓮舫さんはピンずれではないと思います。

男と女、いくら平等だといってもそれは社会的平等を言っているのであって生物学的には違います。私はよく自分を含めた男性のことを「incomplete(不完全)な生物体」と冗談交じり且つ、自嘲気味に申し上げます。なぜかといえば男は子供を産めないのです。男の赤ん坊は大体、体が弱く、病弱なケースが多いし、「お子さん、しっかりしているわね」というのは大抵女児のことを言います。

そんな男女の違いをしっかりビジネスに取り入れられたら商売人としてなかなかのセンスだと思います。男性向けと女性向けのマーケティングやキャッチトークはそれぞれ違いますし、商品にも変化球を入れたりします。

さて、松井市長の指摘するスーパーの混雑ですが、女性はなぜ、買い物に時間がかかるのでしょうか?私も日本でスーパーに買い物に行くと確かに私の方がさっさと終わっています。理由は買うものが頭の中にあるため、欲しいものを取ると興味ない売り場は素通りするからです。ところが概ね、女性は主な売り場は舐めるように商品をチェックしていきます。そして目ざとくお買い得商品をゲットするのです。

昔のコントに「おい、今日は肉じゃなかったのか?」「スーパーで魚が安かったのよ」という夫婦の会話があったと思います。男なら何が何でも肉を買うのですが、女性はそれを超える魅力があれば魚でも購入してしまうのです。つまり発見する楽しみがあること、そしてそれを近所の人と駄話するのが大好きなのです。よって語弊はあるかもしれませんが、主婦の方は世界経済はわからないけれどスーパーの魚や野菜のことなら非常に精密な情報を各方面から入手し、分析し、かつ、ママチャリで実地調査にまで赴くのであります。

ところで女性の駄話に悩み相談というのがあります。「奥さん、私、どうしようー」というくだりです。ところが女性はその話を他人に持ちだした時点で概ね自分の中で方針は固まっています。「〇〇さんのこと、どう思う?」と言った時点で質問者には既に答えがあり、聞かれた人は「そうよ、それがいいわ」と肯定されて背中を押される嬉しさを求めているわけで、女性の付き合い方の基本中の基本であります。

ですので、男性が女性とうまくやるなら褒めながらもう一工夫というスタンスで臨むとうまくいくはずです。多くの男性はまず全否定して「そんなんじゃだめだ、こうだろ!」と言いたいところですが、それが使えるのは男性に指示するときだけで女性にそれを言うとアウトであります。

コロナで外出がしにくい世の中、ネットでの買い物もアマゾンより女性はメルカリの方が楽しいのではないかと思うのです。理由はアマゾンは商品が多そうで実はこだわりだすと商品の奥行きに乏しいのですが、メルカリは中古ながら「あっ、これ試してみたかったんだ」という発見があるのです。

今回の緊急事態宣言がもたらす男女の行動の差異を通じてコロナ後のビジネスの展開を考えるとそれなりになかなか面白い戦略が描けるのではないかと思った次第であります。

では今日はこのぐらいで。

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また明日お会いしましょう。
2020年04月25日10:00
日本の方にはアベノマスクが届き始めているのでしょうか?様々な方面で物議をかもすこのマスク、その受注会社も注目されていますが、その一つ、キャベジンやホッカイロで有名な名古屋の興和という会社が話題です。同社が製造を発注したのはミャンマーとされます。日本ミャンマー協会の最高顧問は麻生太郎氏。そして製造したミャンマーの会社はやはり麻生氏が絡む会社とされます。私は証拠は掴んでいません。挙句の果てに受注4社のうち1社は開示せず。なんか、こういう話ってむなしくなりませんか?

では今週のつぶやきです。

落ち着きを取り戻した市場
原油ショックの1週間でした。5月限月がマイナスとなり、貯蔵庫も足りなくなるのでは、と慌てふためいたのですが、何せ原油の売り買いをする市場参加者はプロの集りでごく限られます。一般の人は投資信託などを通じて売買するぐらいで極めてテクニカルな世界と申し上げました。想定通り、その後、回復に向かっており、6月限月で17ドル台となっています。もう1点、オクラホマのクッシングの貯蔵量が22日の週間発表で見込みを大きく下回り、アメリカの減産傾向がはっきり出ています。原油の嵐はいったんは過ぎ去ったようにみえます。

株価に関しては想定通りスピード調整となっています。日経平均は2万円にタッチしてから調整すると思ったのですが、そこまでいかずに調整入りとなりました。日本はゴールデンウィーク前でリスクを取りたくない筋からの売りがかさんでいますが北米は決算で喜怒哀楽が出ています。アメリカの雇用統計は次の発表が5月8日ですが、私の計算では失業率が15-18%程度に上がると見ますが、市場は折り込み済みです。(労働参加率が下がり失業率を下押しする部分が予想できないのです。)

Cash is Kingと言われます。インフレもないので確かに正しいのですが、人は現金をそのまま持っているのに居心地悪さを感じるものです。普通預金に何千万円と寝かせている方も知っています。曰く、一番安全だと。しかし、外野の誘惑も強烈です。〇〇で儲かった、〇〇は将来有望だよ、と。今では金が3000ドルになるという話もあるのでそれにヨロヨロっとつられるわけです。金のマーケットと十数年寄り添ってきた者として一言だけ申し上げますが、あれほど感性的な相場はないと申し上げておきます。メジャメント(尺度)がほぼない世界だからと一言申し添えておきます。

金正恩氏の動向
CNNが金委員長の危篤説を報じた途端、韓国は明白に否定、アメリカも知らないと冷たい返事の上にトランプ大統領に至ってはフェイクニュースだ、と述べています。ただ、週末になり本当にフェイクなのか再び情報が交錯し始めています。一部には植物人間になったというかなり具体的な報道もあります。

一体どうなっているのでしょうか?私は危篤説はありうると思っています。北朝鮮の動きをずっと見ていて不思議だったのが3歳下の実の妹、金与正氏の扱いです。彼女はベトナムのトランプ・金会談がみすぼらしい結果となった責任を取らされ一時干されていましたが、復活して最近は表舞台に返り咲いています。金正恩氏の健康問題から代行者としての準備を進めていた可能性はあります。(個人的には与正氏では同国は内乱か革命になると確信しています。説明は近いうちにします。)

では今回の世界の報道がしっくりこない理由は何でしょうか?ずばりコロナだからとみています。誰も動けないし、誰も北朝鮮に行けないし何か起きたときの対策が取れないのです。だから諜報筋は確実な情報を知っていても韓国やアメリカ、中国など直接的影響がある国々でかん口令を敷いている公算が高いと思います。

諜報から上がった情報は事実をいつどこで公表するかはタイミングを見計らいます。アメリカが武漢の研究所が怪しいと発表していますが、あれは既に証拠はつかんでいるからそう言えるのです。親書をもらったというトランプ氏が「(金氏が)大丈夫ならいいけれど、重篤説は俺は知らん」というのは時間稼ぎかフェイクに見えます。今、あの国で何かあると非常に困るし対応が取れないということかと推測しています。

コロナと抗体検査
NY州で無差別の抗体検査で州内では13.9%、NY市に限っては21.2%の人が抗体があると発表されました。一方、慶応大学病院でコロナと関係のない患者67人へのPCR検査で5.97%の人が陽性だったと発表されています。慶応のケースはサンプルが小さすぎるので統計として利用できないのですが、意味がある傾向だと思っています。というのは抗体が人口比である程度増えればコロナの拡大が止まるとされるからです。

欧州などは抗体を持つ人の比率がはるかに高くなっているかもしれません。日本も人の集積具合、特に混んだ電車などに乗っていることを踏まえればもっと高い比率になっていてもおかしくないでしょう。これが意味することはコロナとの戦いは健康な人の抗体で壁を作るのか、という点であります。ワクチンができる前に状況が一転する可能性とも取れます。

私は医学には疎いし、大それたことを言うつもりは毛頭ありません。ただ、同じコロナの類で2002-3年に感染拡大したSARSは03年の初夏に突然消えたこと、未だにワクチンは作られていないこと、第2波はトロントの特定病院の集団感染以外を除きほとんどなかった意味は何なのかもっと知りたいのです。ワクチンは対処療法で風邪薬と同じです。熱を冷ます、咳を抑えるといったことで「姑息的療法」とも揶揄されます。世の中、本当の風邪薬があればノーベル賞ものと言われるゆえんです。案外、人間の治癒能力が一番効果があるのだとすれば抗体が増えることは意味があることかもしれません。

後記
久々に道端で会ったり、ZOOMで画面越しに見る知り合いにやつれている人が増えています。人間はつくづくメンタルな生き物だと思います。前向きの時は笑顔がきれいで肌もつやつや。悪いことする輩は本当に悪そうな顔になります。人の置かれている状況は隠せないものなのですね。私が心配するのは高齢者。今までの気力がプツンと切れていないでしょうか?屋上に行って体操でもしましょうよ。

では今日はこのぐらいで。

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2020年04月24日10:00
カテゴリ
社会一般
投資
日経に「人生100年の計 稼ぎ方編」という特集がありした。まず、自分の生まれた西暦を入れると平均寿命と共に同じ年の人が2人に1人及び、4人に1人が生きられる年齢が出てきます。平均寿命はある程度知っていたのですが、4人に1人のケースの年齢は想定を超える長さでした。

そしてこのサンプルでできた一番若い2001年生まれを試すと男性は平均95歳で4人に1人は104歳、女性だと平均101歳、4人に1人は109歳と出ます。つまり、今頃生まれる子たちは普通に100歳まで生きるということであります。

これは現代の働き方と生活の仕方では人生設計が実現不可能であることが自明であります。日本の年金の設計は退職後約10年間ぐらい年金をもらって老後を過ごし、そしてお亡くなりになるような計算でした。ところがどんどん長生きするようになっているので原資産が足りなくなっているわけです。

大変失礼ですが、ブーマー層の方が激減するであろう10-20年後に年金問題は少し落ち着くのかという見方もあったのですが、いくら支払い件数が減っても年金の支払い期間が長くなる上に現役層がどんどん減っているのでどう考えても今の年金制度は維持できないか、支払いを大きく絞り込まないと機能しないことになります。

その時、政府に「年金をよこせ」「生活苦だ」と叫んでもない袖は振れないということになるでしょう。人生設計というのは昨日今日スタートして半年1年で完成するものではなく、生まれて物心ついた時から自分の全体の人生の長さを想定し、どうやって人生最後の4分の1を過ごすのか、計算しておかねばならないのです。

簡単な例えでは春夏秋冬で冬には外に出られないけれどこたつに入っておいしいものを食べて楽しく過ごせるプランをするのです。さもないと寒い雪空の中、屋外で震えながら過ごさねばなりません。だからこそ、春である20代前半までに人生を走り抜けられる知力体力を作り、夏である働き盛りの時に思いっきりストレッチをする、実りの秋にそれを一気に食べるのか大事に冬に備えるのか、という話です。

若者の中にはこの人生設計が50歳ぐらいで終わってしまっている人が割と多いのです。つまり春と夏。秋以降は考えられないというわけです。秋以降がないという意味はプランできないわけなのです。例の老後の2000万円の話が出たとき、普通に設計していればそれぐらいはすぐに貯まったはずです。それが無駄遣いをしてどこかに消えてしまったのは学校や社会、家庭でお金の話がタブーだったこともあるのでしょう。

では老後、ずっとお金が入ってくる方法はあるのか、であります。一般的には株と不動産が思いつきます。私は日本株も日本の不動産も長期的には期待感がありません。それは人口減少と財政負担が大きく、今のままでは日本がどんどん貧乏になるのは目に見えているからです。不動産も当然よいところを選ばないとテナントは入りませんしどうせ、これから不動産は余ってきます。

ではお前ならどうするのか、と言われると海外での投資かな、と思っています。人口が十分にある国の成長を買う、あるいはアメリカのように資本と知力とリーダーシップを取れるようなところに資金を振り向けるのは一手だと思っています。

そして海外投資の場合、為替も考えねばなりませんが円は超長期的にはかなり安くなると予想しています。今は詳細を述べませんが、参考比較は英国のポンドです。私は英国と日本の歩み方に一定の共通点を見ています。仮にその前提が正しければ英国ポンドは対円で1970代初頭から今日までの50年の間に8分の1ぐらいに減価しています。つまり、今の高い円の価値を利用して、何十年という投資をすれば円が仮に安くなればなるほどレバレッジが効いて非常に大きなリターンとなります。

また働き方も当然テーマになります。長くなるのでここでは触れませんが、何度も言うように専門の能力を身に着け、老後でも「何かあったらあの人に頼めばいい」という技術や知識、知恵、ノウハウを身に着けることです。更に老後も勉強し続け、自分の専門性に磨き続けることがもっと重要であるのは言うまでもありません。

そして一番大事なこと、これは自分のメンタルをハッピーにして前向きに生きるという気持ちを維持することでしょう。時折、老後生活を間近に控える方が人生の先行きに不安を感じとてもネガティブな発言をされることを目にします。気持ちを切り替える、ここにまずは注力したらどうでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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