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イチロー超え日本選手最多128得点 大谷翔平 9回に起死回生同点弾!ベッツ連弾サヨナラ!

[ 2024年9月24日 01:30 ]

ナ・リーグ ドジャース6―5ロッキーズ ( 2024年9月22日 ロサンゼルス )

9回、同点ソロを放った大谷はベンチに向かって指を突き上げる(撮影・沢田 明徳)
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ドジャースの大谷翔平投手(30)は22日(日本時間23日)、ロッキーズ戦で4―5の9回に起死回生の同点53号ソロを放った。続くムーキー・ベッツ内野手(31)の2者連発となるサヨナラ本塁打を呼び、チームの危機を救った。4安打で打率・301と再び3割に乗せ、2得点で日本選手最多を更新する128得点。日本選手最長の5試合連続盗塁となる54、55盗塁目の二盗も決めて「53―55」とした。

吠えた。打った瞬間、大谷は三塁ベンチに視線を送り、ロサンゼルスの青空に左人さし指を高々と突き上げた。4―5の9回。先頭でハルバーセンのスプリットを捉え、右中間席に起死回生の同点53号ソロを叩き込んだ。どよめきが止まらない5万730人の大観衆は、続く2番ベッツのサヨナラ弾で最高潮に。大谷は本塁付近で歓喜の輪に加わり、破顔一笑した。

この回の直前。外野フェンスのビジョンに表示される他球場の試合経過で3ゲーム差に迫る2位パドレスが勝ったことが判明した。「パドレスが勝ったのが分かった直後だったので、大きい勝利だった。翔平が本塁打でエナジーを与え、私も良いスイングができた」とベッツ。デーブ・ロバーツ監督は直近4試合で18打数14安打の打率・778、5本塁打、13打点、6盗塁と大暴れの大谷について「翔平は今、人間とは思えない。翔平のように長い間集中している選手は見たことがない」と目を丸くした。

打って、走って、激勝を呼んだ。初回に左前打し、右前打で出塁した3回は日本選手最長を更新する5試合連続盗塁となる54盗塁目の二盗に成功。2点差に迫った7回1死でも右前打で出塁し、続くベッツの初球に55盗塁目の二盗を決めた。イチローの日本選手最多56盗塁にあと1に迫り、32回連続盗塁成功。盗塁成功率は驚異の93・2%だ。その後、3番フリーマンの右前適時打で一気に本塁に生還し、9回の同点弾と合わせた2得点で128得点はイチローを超え日本選手最多記録。優勝争いが佳境を迎え、大谷の集中力は極限まで高まっている。

残り6試合。試合のない23日(日本時間24日)を挟み、24〜26日(同25〜27日)のパ軍3連戦は大一番となる。前日に消えた優勝マジックは消えたままだが、3連戦で2勝すれば大谷には初、チームにとっては3年連続の地区優勝が決まる。最短Vは25日(同26日)だ。

打率は約1カ月半ぶりに3割(・301)に乗せ、日本選手初のトリプルスリーも視野に入れる。ベッツは言う。「チームを背負って立つために彼(大谷)は7億ドル(決定時約1015億円)を受け取っている。彼をサポートしなければいけない」。時に人間ではなくユニコーン(伝説上の動物)と称される大谷。"無心"で優勝だけを狙う。(柳原 直之)

≪1900年以降初4戦5発6盗塁≫大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によれば、大谷が直近4試合で記録した5本塁打、6盗塁は1900年以降の近代野球では初めて。1試合で本塁打と2盗塁以上の記録は今季5度目で、86年のリッキー・ヘンダーソン(当時ヤンキース)と並び、同じく1900年以降では最多。

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