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中嶋監督 引退選手に思い「本当にいい動きを...どう思うのかな」粋な計らい「しゃべらせなアカンでしょう」

[ 2024年9月25日 00:15 ]

パ・リーグ オリックス2―9西武 ( 2024年9月24日 京セラD )

<最終戦セレモニー>ファンにあいさつする中嶋監督(撮影・中辻 颯太)
Photo By スポニチ

オリックスは24日、京セラドームで今季本拠地最終戦を迎え、西武に2―9で敗れた。試合後のセレモニーでは、中嶋聡監督(55)のあいさつだけでなく、今季限りでの引退が決まっている選手たちがそれぞれの思いを語り、豪華なOBたちがVTRで贈る言葉を届けるなど球場は感動に包まれた。

4年ぶりのBクラスが確定。4連覇を逃がすだけでなく長いオフを迎える悔しい結果となって迎えた今季本拠最終戦を完敗で終えた中嶋監督は「膝、痛ぁ」と言いながら登場。ゲームについては「ね、ひでぇ...はい」といつものようにボヤいたが、今季限りでの引退を表明しているT―岡田、安達、比嘉の3選手の出場について話が及ぶと「元気に試合に出てましたんでね。動きもいいですし、あれを(残りの選手たちが)どう見るのか...と思いますし。もちろん疲れのある選手もいると思いますけど。そこを調整してきた選手たちが、本当にいい動きを見せてくれたというのが、どう思うのかな?と思いながら、見てましたけどね」と語った。

3選手の起用については「まあまあ、ああいう形にしてくれたのが西野であり、ラオウであり、いろんなことがありますんでね。みんなで1打席でも多く回したいというのが見えましたし。これが普通のゲームで当たり前のようにできるように、ならなきゃいけない、と思いますけどね」と苦笑い。「もう一回ね。分かります、本当に。明日からあまり体のことを考えずに、一回気が抜けるんで。風邪を引かないように。気を抜いたら風邪をひくんでね」と目を細め3人を思いやった。

セレモニーでのあいさつでは、予定されていたT―岡田と安達だけでなく、比嘉と小田にもスピーチの舞台を用意する粋な計らいを見せた指揮官は「黙ってましたからね。しゃべらせなアカンでしょう。あの2人に。そう思いました」と少し寂しそうな笑顔を見せた。

以下は中嶋監督との主なやりとり。

――試合では選手たちの気合が空回った。

「どうですかね。みんながみんな、ちょっと落ち着かないというか、そういう部分もありましたし。だからといって、エラーはダメですけどね。もう、すべてでしょうね」

――お客さんが入っているが。

「そうですね。本当にね、ここ何日間か満員、というのを見ながら、不甲斐ない試合しかできなかったというのは、寂しかったですし。でも今日のの最後の方で、ベンチの雰囲気とかを見ていたら、去年の勝っていた時の雰囲気というかノリ、そういうものがあったんでね。この雰囲気、なぜできなかったの、と本当に思いましたけどね」

――残り6試合。

「まあ、やってるんですけどね。一生懸命やってはいるんですけどね。そのやっぱり先に簡単に点を与えてしまって、大量点になってしまって、追いかけることができずに...というのがそういう感じになってるので。そうならないように、守りからしっかり入っていきたいし。ビジターだけなんでね。だったら最初からしっかり攻撃してしっかり守る。当たり前のことですけど、やっていきます」

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