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V完全消滅しても広島・新井監督は前を向く 残り9試合"家族一丸"でCS進出へ勝利を求める

[ 2024年9月24日 05:45 ]

セ・リーグ 広島0ー1中日 ( 2024年9月23日 バンテリンD )

<中・広>今季バンテリンドーム最終戦を終え、引き揚げる広島・新井監督(左)ら(撮影・椎名 航)
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広島は23日の中日戦(バンテリン)に0―1で敗れ、今季21度目の零敗を喫した。打線は二塁すら踏ませてもらえず、今季最少2安打に封じ込まれた。首位・巨人が阪神に勝利したことで、リーグ優勝の可能性が完全に消滅。新井貴浩監督(47)は「自分の未熟さ」と、その責を負った。とはいえ戦いは終わっていない。次なる目標はクライマックスシリーズ(CS)進出、そして日本一――。この日は3位・DeNAも敗れたため0・5ゲーム差は変わらず。残り9試合も"家族一丸"で勝利を追い求める。

"家族一丸"で目指した頂点へ続く道は、134試合目で途絶えた。新井監督は悔しさを押し殺し、言葉を絞り出した。

「それはもう、やっぱり自分の未熟さでしょう...」

9月1日時点で今季最多貯金14を蓄え、4日までは首位に立っていたチームが、そこから3週間もたたない間に、厳しい現実を突きつけられた。9月は、この日で4勝16敗。こんな大失速を、誰が予想できただろうか。

この日も打線は精彩を欠いた。初対戦となった中日先発・松木平の前に7回まで1安打に封じられた。右腕と2軍で対戦経験があった韮沢、林の若手2人をスタメン起用して攻略を図ったが、ともに無安打と不発に終わった。指揮官は「(松木平に)高低、両サイドにカットボールと真っすぐを制球よく投げられた。チェンジアップも緩急が利いていた」と振り返った。

二塁すら踏めないままゲームセットを迎え、今季21度目の零敗。引き分けを含むシーズン24度の無得点試合は1957年(25度)以来67年ぶり。ビジター10連敗も、07年以来の屈辱となった。

打線の不振がチームの低空飛行の一因だ。9月は目下20試合で計49得点、1試合平均2・45得点にとどまる。これは今季の月別最低の数字で、23試合14勝8敗1分けだった5月は3・43得点、25試合15勝9敗1分けだった8月は3・48得点を数えた。再び上位浮上を目指すには打線の奮起が不可欠。だから指揮官も「各自いろいろ反省もあると思う。また修正して明後日の試合に臨んでもらいたい」と奮起を促した。

優勝は逃した。とはいえ、まだ戦いは終わっていない。次なる目標はCS進出、そして日本一となる。この日は3位・DeNAも敗れたため、0・5ゲーム差は変わらず。今季はまだDeNAとの直接対決1試合を含む9試合を残す。「自分たちは目の前の一戦に(勝ちにいく)ということ」と新井監督。25日からは今季37勝25敗3分け、勝率・597を誇る本拠地で5連戦。地の利も生かし、流れを変える。(長谷川 凡記)

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