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ゴジラ、東京D弾 イチと50歳夢の競演、肉離れしながら20年ぶり"本拠"で一発「これ以上ない幸せ」

[ 2024年9月24日 05:00 ]

エキシビションマッチ KOBE CHIBEN17―3高校野球女子選抜 ( 2024年9月23日 東京D )

<KOBE CHIBEN・高校野球女子選抜>8回、3ランを放った松井氏(右)はイチロー氏と抱き合って喜び合う(撮影・尾崎 有希)
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マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が率いる草野球チーム「KOBE CHIBEN」と「高校野球女子選抜」の試合が23日、東京ドームで行われた。4年連続の開催で元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏(50)が「4番・中堅」で初出場し、8回に右翼へ豪快な3ラン。20年ぶりにプレーしたかつての本拠地で2安打4打点4四球と千両役者ぶりを発揮した。

背番号55と51。同じユニホームに身を包んだ松井氏とイチロー氏が、一塁ベンチ前で抱擁を交わした。「気持ち良かった。いい絵だったんじゃない?」と松井氏。球界のレジェンド2人による夢のようなシーンに、2万8483人の大観衆が沸き返る。8回2死一、三塁の最終打席。東京ドームに「帰還」したゴジラが、右翼席へ3ランを叩き込んだ。

「思い出もたくさんある大好きな球場。これ以上ない幸せです」。東京ドームでのプレーはヤンキース時代の04年3月31日以来、実に7481日ぶりだ。イチロー氏の呼びかけで初参加。2人が会うのは10年ぶりだったが、試合後のインタビューでは爆笑の掛け合いの連発だった。

「いやあヒデキ・マツイ。本当によく来てくれた。スーパースターってこういうことなんだ!」とイチロー氏。早くも来年の出場を望んだが「でも、これ以上の終わり方はないもんね...」と話すと、松井氏は「引退させてもらっていいですか?」と返して笑いを誘った。イチロー氏は「僕は感情的になる選手じゃないけど、人のプレーで涙が出たのは初めてかも」とも告白。「こんな日は二度とないよ」と大感激だった。

実は松井氏は初回の中堅守備で右大腿裏を肉離れ。「テーピングでぐるぐる。でも(途中で)代わる選択肢はなかった」と、臨時代走を使いながら最後までプレーを続けた。8回の本塁打の際も代走を求めたが、イチロー氏から「歩いたって回らないと。見たいじゃない」との指令が飛んでゆっくりとダイヤモンドを一周した。

松井氏は前日にニューヨークから帰国したばかりで、イチロー氏は「この日のために来てくれた。そんなにいいやつって知らなかったんですよ」と笑い、松井氏も「ひと言で言うと、来て良かった」と笑顔だ。来年も、これからも何度でも見てみたい夢の共演だった。(鈴木 勝巳)

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