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阪神・中野 宿敵にシーズン3度目「0―1敗戦」もめげない「残りの試合に全部勝って、逆転できるように」

[ 2024年9月24日 05:15 ]

セ・リーグ 阪神0ー1巨人 ( 2024年9月23日 甲子園 )

<神・巨>5回、中野は左前打を放つ(投手・グリフィン)(撮影・大森 寛明)
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スコアボードに刻まれた、前夜と同じ「1―0」。勝者は入れ替わり、聖地には虎党のため息が充満した。戸郷にノーヒットノーランを喫した5月24日(甲子園)、阪神・佐藤輝の適時失策で敗れた8月12日(東京ドーム)に続く「0―1敗戦」。宿敵相手のシーズン3度は、球団初。天王山での悪夢に口数が少ないナインの思いを代弁したのは、中野だ。巨人のマジックが「0」となる瞬間まで、選手会長は希望は失わない。

「切り替えてやっていくしかない。ここで下を向いたからといって、何もいいことはない。最後まで諦めず、残りの試合に全部勝って、逆転できるように頑張りたい」

前日21日は、菅野から決勝点となる虎の子の1点を叩き出した。勢いは続く。初回無死一塁では初球に犠打を決め、3回は先頭で死球。5回2死無走者では左前打を放ち、中軸へのつなぎ役を果たした。持ち前の堅守も健在ながら、当然笑顔はない。「今は個人じゃない。自分が仕事をしても、勝たなきゃ意味がない」。残すはたった5試合。逆転連覇へのカギは打線...いや、佐藤輝だ。この日は第1打席から3打席続けて得点圏に走者を置いた好機で凡退した。

「悔しい。(残り5試合)頑張ります」

初回2死一、三塁ではグリフィンの外角スライダーに空振り三振。3回2死三塁でも再び外のスライダーにバットが空を切った。ケラーに代わった6回は先頭・大山の左中間二塁打に続けず中飛。どこかで一度でも快音が響いていれば、結果は違っていただろう。

21日DeNA戦(横浜)では延長10回に決勝アーチ。状態も良く、この日の決戦に懸ける思いは誰よりも強かっただけに、悔恨の一戦となった。だが中野の言う通り、下を向いている暇はない。挽回のチャンスは、まだ残されている。次戦は27日の敵地・広島戦。全身全霊を懸けて、勝利を奪いにいく。(八木 勇磨)

しろまる...阪神は今季7度目の0―1敗戦。巨人戦では5月24日甲子園、8月12日東京ドームに続く3度目で、同カードでは04年まで10度あったシーズン2度を更新するワーストになった。前日22日は阪神が1―0で勝利しており、連続したTG戦で1―0ゲームの応酬は64年9月3、4日の甲子園以来60年ぶり2度目。前回は先に巨人が勝利、阪神がやり返した。

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