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今季限りで引退の阪神・秋山に和田2軍監督「全てを駆使して、1人の打者を抑えていく姿勢は後輩も勉強に」

[ 2024年9月24日 16:53 ]

ウエスタン・リーグ 阪神7―8ソフトバンク ( 2024年9月24日 鳴尾浜 )

和田2軍監督(左)から花束を受け取る秋山(撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

今季限りで現役引退を表明した阪神・秋山拓巳投手(33)が24日、ウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で先発した。

1回を2失点だったが、降板の際に同い年の岩貞から花束を贈られ、スタンドに一礼後、ベンチへと下がった。

試合後の引退セレモニーでは大勢のファンの前で感謝の言葉を述べた。

以下和田2軍監督との一問一答。
―秋山にはどんな言葉を。
「お疲れさんってことと。人生これからの方が長いんで、しっかり勉強してまた戻ってこいと、そのようなこと」

―登板を振り返って。
「一発食らったところはあえて追い込んで、秋山のこん身の1球だったと思うし。あそこは配球うんぬんじゃなくて、真っ直ぐで終わるんだっていう意思がすごく見えた1球だったんで。結果は関係なく、気持ちのこもった1球だったよね」

―後輩たちに見習ってほしいこと。
「やっぱり投手としての全てを駆使して、1人の打者を抑えていく姿勢。やっぱりガンじゃないよっていうね。球が遅くても、コントロールとキレがあれば抑えられるというね。本当に何年も見せてくれて、今日だけじゃなくて後輩たちはずっと勉強になったと思うし。やっぱり150キロを出たって真ん中付近は打たれるし、というのを身をもって教えてくれた先輩投手だと思う。それをこれから野球を続けていく選手たちは、見習ってというか。タイプがあるから、全部が全部じゃないけど。そういう姿を見て感じたことを今後に生かしてほしいよね」

―打線は負け投手にさせないようにと。
「そうそう。そうなんだよ。今日はゲームに入る前から秋山を負け投手にしないという、掛け声の元ゲームに入ったけど。追いつきはしなかったけど、最後まで諦めない姿勢は出てたし。ゲーム的には締まったゲームができたんで。また明日以降はゲームに入ればとにかく勝つという執念を燃やしていきたいと思うね」

―野口のホームラン。
「ゲームを振り返れば、あの1点がとか、2、3点防げる点もあったんだけど。今日のゲームに関して言えば、7点のビハインドからしっかり追いかける姿勢というのは最後まで貫き通したんでね。それをこういうなんかあった時だけじゃなくて、積み重ねがそういう姿勢になってくるんで。どんな試合でも何点あっても、最後までゲームセットまで追いかける姿勢、ピッチャーは抑える姿勢というの貫いていってほしいよね」

―明日は鳴尾浜最後。
「この3連戦はとにかく勝ち負けよりも、きちんとした、しっかりとした試合をしようということで。選手たちには言ってんだけど。第1戦は勝つには勝ったんだけど、ちょっと反省点、課題の多いゲームになって。今日は逆に追いかける展開になって、という。本当にゲームって生き物なんで、同じようなゲームはないんでね。色んなことが起きるんだけど。その中でもできることっていうのはね、しっかり。特に鳴尾浜球場なんでね。ビジター球場では失敗して、帰ってきてここで練習するんだけど。やり慣れたグラウンドなんでね。今まで29年か。先輩たちも含めて、鳴尾浜でお世話になった気持ちもあるしね。感謝の気持ちを込めながら、しっかりとしたゲームをやりたいと思います」

―明日の先発は。
「門別」

―秋山の求道者の姿勢は見せてくれた。
「その姿勢はずっと変わらず。入団した時からだからね。一時、球が速くなった時もあったけど。とにかく全部を使ってというね。駆け引きも含めてね。球が速いだけでは調子がいい時は抑えられるけど、ちょっと悪くなるとグダグダになるではね。悪くても何とか抑えるという、そういう姿勢を秋山から学んでほしいと思うしね。秋山も最後の最後まで貫き通してくれた」

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