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ラックス 大谷翔平の状態は「50%」も「何があろうと出場しようとしてくれることに感謝。勝負師でタフ」

[ 2024年10月29日 14:34 ]

ワールドシリーズ第3戦 ドジャース4ー2ヤンキース ( 2024年10月28日 ニューヨーク )

ワールドシリーズ3<ヤンキース・ドジャース>3連勝で王手をかけ笑顔の大谷らドジャースナイン(撮影・沢田 明徳)
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ドジャースの大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、敵地でのヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第3戦に「1番・DH」で先発出場。第2戦で二盗を試みた際に左肩を亜脱臼して左肩の状態が心配されている中、3打数無安打、2四死球に終わったが、四球で出塁した初回と進塁打を放った3回にそれぞれフレディ・フリーマン内野手(35)の先制2ラン、ムーキー・ベッツ外野手(32)の適時打を呼び込み、3得点に絡む活躍でチームの3連勝に貢献した。開幕3連勝を飾った過去24チームは全て世界一に輝いており、悲願の世界一へ王手をかけた。

大谷は勝利が決まると、ナインとハイタッチ。他の選手が軽々とベンチを乗り越えてマウンドに駆け出したが、左肩亜脱臼の大谷は慎重にベンチを乗り越えて歓喜の輪に加わった。

試合後、会見場に半袖姿で現れた大谷は、試合前や試合中は温熱器具を左肩に当てて患部を温めていたと説明。「冷やさないことが大事と言われていたので、試合中も温めていました。セレモニーの時も同じのをつけていました」と話した。また、ユニホームの首元を左手でつかんでいたのは「スライディングをした時に同じように(手を)ついたら外れる場合が多くて、それを防ぐために」と説明し、スライディングした際に地面に手をつかないためだったとした。

けがをした際の状況として「やった際はよくわからなかった」と説明。現状については「今は痛みも引いてきている。自分のスイングも戻ってきている。(左肩は)テーピングをしている。いつもと違う感じはしましたけど、そこまで大きくは違わなかったと思います」と説明した。痛めたのが左肩だったことに「基本的には逆サイドの方がきつかった。左肩で良かった。不幸中の幸いだったと思います」と話した。

世界一まであと1勝で悲願の世界一となったことには「もちろん明日決められるように。そのためにみんなであと1勝勝てるように。明日の試合に集中したいと思います」と意気込んだ。

6回に死球で出塁して二盗を決め、"キケ"ことE・ヘルナンデスのダメ押し適時打を呼び込んだラックスは、大谷が強行出場したことに「傷ついていて、亜脱臼は誰にとっても楽しいものではないけれど、何があろうと出場しようとしてくれていることに感謝したい。最高の状態ではなく、痛みを感じているのだろう。それでも無理にフィールドに出ている。彼が打線に名を連ねることで、私たちの闘志に火がつけられる」と感謝した。また「翔平は何があろうと出場したがっている。勝負師で、タフだ。何があろうとプレーしたがったことは驚きではなかった。粘り抜いた姿が見られて楽しかった」と話した。

負傷直後に大谷がナインにメッセージを送ったことについても言及。「彼はグループチャットに"出場するよ"とテキストメッセージを送った。出場しないんじゃないかと疑っているものはいなかったとは思う。たぶん50%くらいの状態なのに、出場を試みてくれたことに感謝している。大谷翔平は球界最高の選手だから、打線にいればいつでもチームに自信を与える」と話した。

ドジャースとヤンキースの東西名門がワールドシリーズを戦うのは1981年以来43年ぶり12度目。大谷とジャッジ、両リーグ本塁打王同士の対決に周囲の注目度も例年になく高まっている。

過去119回のワールドシリーズで、開幕3連勝(引き分け含む)を果たしたチームは延べ24チーム。いずれも世界一に輝いており、優勝確率は100%だ。うち1910年のアスレチックス、1937年ヤンキース、1970年オリオールズの3チームを除いた21回は、いずれも4連勝で世界一となっている。

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