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ドジャース・大谷 WS第3戦出る!左肩負傷もロバーツ監督断言「プレーできないとは思わない」

[ 2024年10月29日 01:30 ]

ベンチには大谷のヘルメットが準備される(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)は27日(日本時間28日)、ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で左肩を負傷した大谷翔平投手(30)が、28日(同29日午前9時8分開始)の第3戦に出場する見通しを示した。大谷はチームに遅れて合流し、ヤンキースタジアムでの全体練習ではケージ打撃など室内調整に専念した。2連勝で迎え、世界一まであと2勝。思いの全てを懸ける。

練習開始から約1時間半後の午後7時30分、ヤンキースタジアムに到着した大谷がカートに乗り姿を現した。左肩を固定することなどなく、ビジター用のクラブハウスに入り、室内調整に専念した。

ロサンゼルスからニューヨークに舞台を移して行われた第3戦前日の公開練習。ドジャースは2連勝を飾ったが、前夜の第2戦で大谷が左肩を負傷し、球場全体が凍りついた。練習前に行われたロバーツ監督の会見では、大谷に関する質問が集中したが、改めて重症でないことを強調した。「精密検査の結果は届いていないが、トレーニングスタッフによれば、(大谷の)今朝の調子はいい。可動域もいいし、強さもある」。左手を強く押し込む打撃が特徴の大谷にとってスイングへの影響が懸念されるが、「彼が明日(第3戦で)プレーできないとは思わない」と言い切った。

第2戦の7回に二盗を試みた際に左肩を負傷。痛みに顔をゆがめ、ベンチに下がり「亜脱臼」と診断された。その後、ニューヨークへ飛んだチームとは離れ、ロサンゼルスに残り精密検査を受けた。大谷が遅れて合流したタイミングで、指揮官は再び取材に応じ「翔平は素振りして、室内ケージで打って、その後治療を受ける」と説明。チームとともに到着したスパイク、打撃用手袋などの用具一式はロッカーに置かれ、三塁側ベンチに背番号17のヘルメットが準備された。左肩をテーピングで固定するなど、何らかの処置を施して出場するとみられる。

相手先発シュミットに対しては、通算3打数1安打2打点。エンゼルス時代の昨季に同じヤンキースタジアムで、右中間へ豪快な一発を見舞った。第3戦の試合開始午後8時8分の気温は12度と冷え込む予報。第2戦に比べて約13度も気温が下がり、時差も3時間ある。米メディアからは故障悪化の恐れがあるのでは、と不安視する質問も出たが、指揮官は「我々が彼はプレーできると判断したということは、その可能性はないと考えたということだ」と一蹴した。

クラブハウスの中心には「NO LEAD IS SAFE」(どんなリードも安全ではない)と記されたラジカセが置かれた。ポストシーズンから使われ、はるばるニューヨークまで運ばれてきた。世界一まであと2勝。手負いの大谷がフルスイングに魂を込める。(柳原 直之)

▽大谷の亜脱臼 26日の第2戦の7回1死で四球で出塁し、2死後に二盗を試みて足から滑り込んだ際に強く左手をつき、タッチアウトになると痛みでそのまま動けなくなった。駆け寄った中島陽介トレーナーに「肩っすね。左」と言い「(関節が)外れた?」と聞き返されると「たぶん」と回答。左腕を支えられながらベンチに下がり、大観衆は静まり返った。

≪一塁コーチ振り返る「最高のスタートではなかった...」≫大谷の左肩負傷について、クレイトン・マッカラー一塁コーチが取材に応じた。キャンプから二人三脚で相手投手の研究や走塁練習に励み、自己最多59盗塁に貢献。肩を痛めたタイミングや原因は「分からない。おかしなプレーではなかった」としたが、「素晴らしかった今季の中では最高のスタートではなかった」と振り返った。レギュラーシーズンは36回連続盗塁成功で終えたが、ポストシーズンでは2回連続で失敗している。

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