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大谷翔平の異様な走塁に米メディアも注目「左肩を守るために文字通りユニホームを押さえながら動いている」

[ 2024年10月29日 11:29 ]

ワールドシリーズ第3戦 ドジャースーヤンキース ( 2024年10月28日 ニューヨーク )

ワールドシリーズ3<ヤンキース・ドジャース>初回、ユニホームの首元を左手でつかみ、フリーマンの先制2ランで生還する大谷(撮影・沢田 明徳)
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ドジャースの大谷翔平投手(30)が28日(日本時間29日)、敵地でのヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第3戦に「1番・DH」で先発出場。第2戦で二盗を試みた際に左肩を亜脱臼して左肩の状態が心配されている中、第2打席はニゴロ、第3打席は空振り三振に終わった。

敵地のファンから大ブーイングで迎えられた初回の第1打席。14度の素振りをこなし、左肩を2回回して臨んだこの打席は先発右腕シュミットの制球が定まらず、ストレートの四球で出塁した。出塁すると痛めている左肩を気づかうように左胸に手を当てて動きを制限する場面も見られた。1死後に3番フリーマンに先制2ランが飛び出したが、大谷は左手でユニホームの首元をつかんで左腕を振らずにゆっくりとダイヤモンドを一周した。

第2打席は2―0の3回無死一塁。カウント2―1から4球目のカーブに対してこの試合初スイングも空振り。それでも表情は変わらなかった。続く5球目に一塁走者エドマンがスタートを切り、ランエンドヒットの形となり、大谷はシンカーを打ち損じて二ゴロに倒れ、全力疾走は見せなかった。続くベッツが2死二塁から右前にポテン打を放ち、チーム3点目を奪った。

第3打席は3―0の4回1死一、二塁の好機。ここでヤンキースは3番手に左腕コルテスと投入した。この打席はフルカウントまで持ち込み、6球目は低めの厳しい速球をファウルにして逃げたが、7球目のカットボールにバットが空を切って空振り三振に倒れた。

米FOXは、大谷が走塁の際にユニホームの首元をつかみながら走塁する場面を公式Xで紹介。「大谷翔平は塁上で肩が余計な動きをしないようにしている」とつづった。「FOXスポーツ」のアナリストで"大谷マニア"として知られるベン・バーランダー氏は自身のXで「大谷翔平は左肩を守るために文字通りユニホームを押さえながら動いている」と投稿した。

大谷は第2戦の7回に二盗を試みた際に左肩を亜脱臼。試合直後にニューヨークへ移動したチーム本隊とは別に精密検査を受けてからチームに合流した。心配するナインを安心させるため、大谷はチームのグループチャットに「自分は大丈夫で試合に出るつもり」とメッセージ。デーブ・ロバーツ監督も「大谷の肩のMRI検査では、部分的な脱臼を確認したが、構造的な損傷はなかった」と患部の状態を説明。「多少の痛み、不快感はあり、その方が大きいと思う」と100%ではないとしつつも「彼は"出場する"と強く主張した」と大谷本人が出場を強く望んだことを明かした。

ドジャースとヤンキースの東西名門がワールドシリーズを戦うのは1981年以来43年ぶり12度目。大谷とジャッジ、両リーグ本塁打王同士の対決に周囲の注目度も例年になく高まっている。大谷がWSでアーチを描けば、日本選手では2003、2009年の松井秀喜以来、2人目。また、あと1本でPS4号となり、こちらも日本選手最多の松井に並ぶことになる。

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