平成29年度 第3回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座 里山づくり編 - 2017年12月22日 Fri
〜平成29年度 第3回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座 安全管理研修編〜に続いて、
「里山づくり編」の様子をご紹介します。
揖斐川城台山・森をデザイン
今回のフィールドは、環境保全モデル林『揖斐川町 城台山(じょうだいさん)』。
講師は『NPO法人森のなりわい研究所』の「やまんじ隊長」こと代表理事の伊藤栄一氏です。地域の特性を踏まえた森づかいと、「今どきの里山」づくりについて学びました。
揖斐川城台山・里山講座
研修当日は好天に恵まれた散策日和。まずは管理棟から辺りの山々を見渡します。
「紅葉のように山に変化のある時期は、樹種や分布など植生がよく分かる」と伊藤先生。
ツツジ科の赤、クスノキ科の黄色、針葉樹の緑など、様々な樹木で織りなす色彩がとても鮮やかで綺麗です。こういったことを踏まえ、早速森へ散策に出発です!
揖斐川城台山・景観づくり
「森を管理(デザイン)」するということは、「森と人とのかかわりをデザインする」ということ。
例えば、人が入るところや利用用途が決まっている場所は、安全性を考えツタウルシやヤマウルシなどかぶれの原因となる危険植物は切る必要があるが、人の入らない場所では切らずに残すことも時には必要で、なぜならツタウルシやヤマウルシは山で真っ先に紅葉し、黄色から鮮紅色まで色の変化があってとても美しく、カラマツ林の中に残すことにより素晴らしい景観を織りなすからだと先生はおっしゃいます。「森の都合」と「人の都合」を上手く調和させることが大切なんですね。
揖斐川城台山・里山再考jpg
「森を管理」するということは、全部伐って手入れ(整備)するのではなく、花や実のなる木、森林体験活動が出来るよう自然も残しつつ、将来を見据え50年先、100年先の森づくりをすることはとても大切だと伊藤先生のお話。そして時には"自然保護のためには人の手が必要"であり、自然を活かした地域づくりをする人、自然観察で自然と人をつなげる人など、自然の守り手を増やすことも大切。但し、後継者を残すことだけにとらわれず、目的を持ったストーリーを考えながら「里山づくり」をすることが大切であり、それが今後の「里山再生」にも繋がるということを学びました。
揖斐川城台山・これから
伊藤先生の話題豊富で軽妙なトークによる講座は、楽しくアッという間に過ぎ、参加者の方からは「山の整備についていろいろ学んだ」、「景観を保つことも大事」、「自分たちが出来ることからやってみたい」などの意見が聞かれました。
今回参加のみなさんは、普段からモデル林で活動を行うプレーヤーさん、「森のようちえん」や「プレーパーク」などで、森をフィールドとし親子で楽しみなが活動するお母さん方でした。
それぞれの活用法によって視点は違うけれど、森を自分たちなりに"いろいろ考えて、いろいろやってみていい!" 伊藤先生のその言葉通り、この講座で得たことと地域の特性を活かしながら、これからも「安全で楽しい里山づくり活動」にぜひみなさんも取り組んでみてください。
Wrote:田中
「里山づくり編」の様子をご紹介します。
揖斐川城台山・森をデザイン
今回のフィールドは、環境保全モデル林『揖斐川町 城台山(じょうだいさん)』。
講師は『NPO法人森のなりわい研究所』の「やまんじ隊長」こと代表理事の伊藤栄一氏です。地域の特性を踏まえた森づかいと、「今どきの里山」づくりについて学びました。
揖斐川城台山・里山講座
研修当日は好天に恵まれた散策日和。まずは管理棟から辺りの山々を見渡します。
「紅葉のように山に変化のある時期は、樹種や分布など植生がよく分かる」と伊藤先生。
ツツジ科の赤、クスノキ科の黄色、針葉樹の緑など、様々な樹木で織りなす色彩がとても鮮やかで綺麗です。こういったことを踏まえ、早速森へ散策に出発です!
揖斐川城台山・景観づくり
「森を管理(デザイン)」するということは、「森と人とのかかわりをデザインする」ということ。
例えば、人が入るところや利用用途が決まっている場所は、安全性を考えツタウルシやヤマウルシなどかぶれの原因となる危険植物は切る必要があるが、人の入らない場所では切らずに残すことも時には必要で、なぜならツタウルシやヤマウルシは山で真っ先に紅葉し、黄色から鮮紅色まで色の変化があってとても美しく、カラマツ林の中に残すことにより素晴らしい景観を織りなすからだと先生はおっしゃいます。「森の都合」と「人の都合」を上手く調和させることが大切なんですね。
揖斐川城台山・里山再考jpg
「森を管理」するということは、全部伐って手入れ(整備)するのではなく、花や実のなる木、森林体験活動が出来るよう自然も残しつつ、将来を見据え50年先、100年先の森づくりをすることはとても大切だと伊藤先生のお話。そして時には"自然保護のためには人の手が必要"であり、自然を活かした地域づくりをする人、自然観察で自然と人をつなげる人など、自然の守り手を増やすことも大切。但し、後継者を残すことだけにとらわれず、目的を持ったストーリーを考えながら「里山づくり」をすることが大切であり、それが今後の「里山再生」にも繋がるということを学びました。
揖斐川城台山・これから
伊藤先生の話題豊富で軽妙なトークによる講座は、楽しくアッという間に過ぎ、参加者の方からは「山の整備についていろいろ学んだ」、「景観を保つことも大事」、「自分たちが出来ることからやってみたい」などの意見が聞かれました。
今回参加のみなさんは、普段からモデル林で活動を行うプレーヤーさん、「森のようちえん」や「プレーパーク」などで、森をフィールドとし親子で楽しみなが活動するお母さん方でした。
それぞれの活用法によって視点は違うけれど、森を自分たちなりに"いろいろ考えて、いろいろやってみていい!" 伊藤先生のその言葉通り、この講座で得たことと地域の特性を活かしながら、これからも「安全で楽しい里山づくり活動」にぜひみなさんも取り組んでみてください。
Wrote:田中
| 2017年12月22日 | 未分類 | Comment : 0 | トラックバック : 0 |
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