「製材」復活を夢見て!(なつかしい未来の会) - 2015年03月27日 Fri
「製材」ってどんなもの?
かつて恵那市上矢作町には8つの製材所がありましたが、林業の衰退とともに次々と廃業していきました。
「上矢作の製材を復活させ、地域の資源を活用したい!」「失われつつある製材の知恵と技、心を次の代にも引き継ぎたい!」地元の有志が立ちあがり、「製材」の復活を目指す第一回目!
3月22日(日)、『なつかしい未来の会』が開催する「製材体験イベント」におじゃましました。
製材体験・説明
「製材」とは、山や森から伐ってきた木を「柱」や「板」などの材木に加工すること。
木材をどのように「柱」の形へと整えていくか説明をうけて、いざ製材!
大きなのこぎりの歯がまわっている機械に丸太を滑らせていき、外側から少しずつ切り落としていきます。
製材体験・薪板
写真上段、切り落とされた一番外側の樹皮の部分は適当な長さに切って、薪や焚きつけ材として利用します。
写真下段、その内側は両端を切り落として「板」にします。
機械が動き始めたら皆さん昔の血がさわぐのか、何も指示がなくても自分ができる仕事をみつけて見事な流れ作業が行われていきます。人材の豊富さがうかがえますね!
製材体験・製材
こちらは「柱」への製材!丸太や切り口の形からどのように製材するのかベストなのか見極め、弧の部分をサクサクと切り落としていき、円形だった切り口がきれいな正方形・柱の形になっていきます。
見事な流れ作業のおかげで、どんどん柱が積み上げられていきますね!
製材体験・ワークショップ
お昼ご飯の後は、ちょっと頭を使ってみましょう!
この日は「製材」の復活を目指す第一回目!午前中の活動で、製材復活の運びになれば、地元の方たちの協力で作業はできることがわかりました。次は、製材した材木の使い道を考えたい!ということで、参加者から材木を使って何ができるのかアイディアをだしてもらいました。
ログハウスを作ってみたい。テーブルを作ってみたい。という意見の他に、階段の上り下りが大変なので、下り用に滑り台が欲しいなんて遊び心のある意見も!
昔、山から木を伐り出してくる時に使っていた道具で、並べた丸太の上をソリのようなものを滑らせて木を山からおろしてくる木馬(きんま)を復活させたらおもしろいんじゃないかなんてユニークな夢もとびだしてましたよ!
製材体験・木工体験
頭を使った後は、再び体験タイム!
せっかくなので木工体験もしてみようと、グリーンウッドワーク体験コーナーもあり、機械を使わない人力のみでの加工を楽しむことができました!
写真左側は「足踏みろくろ」。自分の足でペダルを踏みながらろくろを回して丸い形を作っていきます。
写真右側は「削り馬」。足で固定した木材を腕の力で削っていきます。
どちらも、やり始めるとハマっちゃうんですよね♪
製材体験・受継ぎ
木工体験の間も、製材作業はどんどん進んでいきます。
この辺りの地域は針葉樹が多いのですが、この日は広葉樹を1本製材することができました。
比較的真っすぐに生長する針葉樹と違って、広葉樹は曲がって生長していたり、根元の部分と先端の部分との太さの差が大きかったりするため、どのように製材するかによって価値が大きく変わってきます。今回は大きな「板」として生まれ変わったようです!
写真右下は、地元の若手林業従事者たちが製材機を扱って技術の受継ぎ!見ている時はとても簡単そうに扱っているように見えた機械も、実際に動かしてみると微調整が難しいことがよくわかります。ベテランさんの技術ってやっぱりすごい!それでも少しでも多くのことを学ぼうと一生懸命チャレンジする若手さん。「これで未来の製材者が決まったな!」
製材体験・製材完了
「板」と「柱」とでまとめて積み上げていくと、皆さんの達成感・満足感あふれる笑みがこぼれます!
柱を見ながら、「これはどっち向きに使う?」「こっちの面は節が多いから...」「ここの節が死んどるなぁ...。枝打ち失敗やな!」なんて、経験者ならではの専門的な話が飛び交います。
針葉樹と比べて生長が遅めの広葉樹。今回、テーブルの一枚板として使うとよさそうな大きな板ができあがりました!「いい板ができたな〜!」「これは結構いい値になるぞ!」
製材体験・目立て
全ての作業が終わり、製材機のメンテナンスも見せてもらいました。
目立てのベテランさんが「もう何年もやっとらんで...」と言いながらも参加者さんのぜひ見たいというお願いを叶えてくださいました!
ガーッ、ガーッ...というテンポのいい音とともに砥石が刃の部分に押し付けられます。ジャリジャリという金属音とともに飛び散る火花!「お〜!」という声があちこちからもれます。輪っか状になった刃を、一周砥ぎ終えたら天井に吊るして終了。一日の製材体験イベントが終了しました。
製材体験・上矢作
上矢作の人たちにとって、製材の音が地域の音と言っても過言ではないほど生活と結びついた音でした。「製材の音を聴くと元気になれる!」という地域の方々の話から、後先や利益を考えるよりも「まず、やってみよう!」とスタートしたこの企画。「自分たちが元気に楽しめることが目標!外の人にも助けられながら、一緒に楽しんでもらえたら!」
上矢作の「製材」復活への道のりは始まったばかり!
今後も定期的にワークショップや体験イベントなどを開催して、その都度出てきたアイディアを反映させていきながら、上矢作らしい活動へと発展していきます!皆さんも一緒に楽しみませんか?
かつて恵那市上矢作町には8つの製材所がありましたが、林業の衰退とともに次々と廃業していきました。
「上矢作の製材を復活させ、地域の資源を活用したい!」「失われつつある製材の知恵と技、心を次の代にも引き継ぎたい!」地元の有志が立ちあがり、「製材」の復活を目指す第一回目!
3月22日(日)、『なつかしい未来の会』が開催する「製材体験イベント」におじゃましました。
製材体験・説明
「製材」とは、山や森から伐ってきた木を「柱」や「板」などの材木に加工すること。
木材をどのように「柱」の形へと整えていくか説明をうけて、いざ製材!
大きなのこぎりの歯がまわっている機械に丸太を滑らせていき、外側から少しずつ切り落としていきます。
製材体験・薪板
写真上段、切り落とされた一番外側の樹皮の部分は適当な長さに切って、薪や焚きつけ材として利用します。
写真下段、その内側は両端を切り落として「板」にします。
機械が動き始めたら皆さん昔の血がさわぐのか、何も指示がなくても自分ができる仕事をみつけて見事な流れ作業が行われていきます。人材の豊富さがうかがえますね!
製材体験・製材
こちらは「柱」への製材!丸太や切り口の形からどのように製材するのかベストなのか見極め、弧の部分をサクサクと切り落としていき、円形だった切り口がきれいな正方形・柱の形になっていきます。
見事な流れ作業のおかげで、どんどん柱が積み上げられていきますね!
製材体験・ワークショップ
お昼ご飯の後は、ちょっと頭を使ってみましょう!
この日は「製材」の復活を目指す第一回目!午前中の活動で、製材復活の運びになれば、地元の方たちの協力で作業はできることがわかりました。次は、製材した材木の使い道を考えたい!ということで、参加者から材木を使って何ができるのかアイディアをだしてもらいました。
ログハウスを作ってみたい。テーブルを作ってみたい。という意見の他に、階段の上り下りが大変なので、下り用に滑り台が欲しいなんて遊び心のある意見も!
昔、山から木を伐り出してくる時に使っていた道具で、並べた丸太の上をソリのようなものを滑らせて木を山からおろしてくる木馬(きんま)を復活させたらおもしろいんじゃないかなんてユニークな夢もとびだしてましたよ!
製材体験・木工体験
頭を使った後は、再び体験タイム!
せっかくなので木工体験もしてみようと、グリーンウッドワーク体験コーナーもあり、機械を使わない人力のみでの加工を楽しむことができました!
写真左側は「足踏みろくろ」。自分の足でペダルを踏みながらろくろを回して丸い形を作っていきます。
写真右側は「削り馬」。足で固定した木材を腕の力で削っていきます。
どちらも、やり始めるとハマっちゃうんですよね♪
製材体験・受継ぎ
木工体験の間も、製材作業はどんどん進んでいきます。
この辺りの地域は針葉樹が多いのですが、この日は広葉樹を1本製材することができました。
比較的真っすぐに生長する針葉樹と違って、広葉樹は曲がって生長していたり、根元の部分と先端の部分との太さの差が大きかったりするため、どのように製材するかによって価値が大きく変わってきます。今回は大きな「板」として生まれ変わったようです!
写真右下は、地元の若手林業従事者たちが製材機を扱って技術の受継ぎ!見ている時はとても簡単そうに扱っているように見えた機械も、実際に動かしてみると微調整が難しいことがよくわかります。ベテランさんの技術ってやっぱりすごい!それでも少しでも多くのことを学ぼうと一生懸命チャレンジする若手さん。「これで未来の製材者が決まったな!」
製材体験・製材完了
「板」と「柱」とでまとめて積み上げていくと、皆さんの達成感・満足感あふれる笑みがこぼれます!
柱を見ながら、「これはどっち向きに使う?」「こっちの面は節が多いから...」「ここの節が死んどるなぁ...。枝打ち失敗やな!」なんて、経験者ならではの専門的な話が飛び交います。
針葉樹と比べて生長が遅めの広葉樹。今回、テーブルの一枚板として使うとよさそうな大きな板ができあがりました!「いい板ができたな〜!」「これは結構いい値になるぞ!」
製材体験・目立て
全ての作業が終わり、製材機のメンテナンスも見せてもらいました。
目立てのベテランさんが「もう何年もやっとらんで...」と言いながらも参加者さんのぜひ見たいというお願いを叶えてくださいました!
ガーッ、ガーッ...というテンポのいい音とともに砥石が刃の部分に押し付けられます。ジャリジャリという金属音とともに飛び散る火花!「お〜!」という声があちこちからもれます。輪っか状になった刃を、一周砥ぎ終えたら天井に吊るして終了。一日の製材体験イベントが終了しました。
製材体験・上矢作
上矢作の人たちにとって、製材の音が地域の音と言っても過言ではないほど生活と結びついた音でした。「製材の音を聴くと元気になれる!」という地域の方々の話から、後先や利益を考えるよりも「まず、やってみよう!」とスタートしたこの企画。「自分たちが元気に楽しめることが目標!外の人にも助けられながら、一緒に楽しんでもらえたら!」
上矢作の「製材」復活への道のりは始まったばかり!
今後も定期的にワークショップや体験イベントなどを開催して、その都度出てきたアイディアを反映させていきながら、上矢作らしい活動へと発展していきます!皆さんも一緒に楽しみませんか?
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