恵那市笠周地域における木の駅プロジェクト - 2012年01月25日 Wed
1月24日(火)恵那市笠周地域で展開されている「木の駅プロジェクト」の視察のために、
恵那市の中野方地区に伺いました。
この日は遠く岩手から県の林業普及指導員と有志の方が視察に来られており、
そのツアーに同行させていただきました。
案内して頂いたのは、NPO法人夕立山森林塾理事の丹羽さんと事務局の方々、
木の駅実行委員会の委員長で「杣組」代表の鈴村さんです。
まずは、「モリ券」の利用体験を兼ねて地元の飲食店で昼食をとりました。
IMG_1966.jpg
モリ券とは、林地残材を土場へ持っていくと、トン当たり6枚(㎥あたり5枚)
受け取ることができる地域通貨です。
一枚当たり1000円分の買い物券として、地元の加盟店で使用でき、地域活性に繋がります。
今回いただいたのが、650円のランチと250円のホットコーヒー。
合計900円をモリ券1枚で支払いました。
ここで、差額の100円は森の保全活動へ寄付され、このプロジェクトを運営するための原資となります。
お昼ごはんの後は現場見学です。
まずは間伐現場から。
IMG_1967.jpg
ここは、杣組さんが山主さんから依頼を受けて間伐した現場です。
木の駅プロジェクトの活動が始まって以来、素人山主さんが自ら山の手入れをするようになったり、
杣組さんのような林業グループに間伐の依頼が来るようになり、森の手入れが進みました。
次にかんかんば、すなわち検量所です。
IMG_1975.jpg
林地残材を乗せた軽トラックの重量を量り、車検証の重量から引くと木の重さが出ます。
ここに常時人が付いているわけではありません。
すべて自己申告。
この活動は性善説に基づいて運営されています。
事務局の余計な経費はかけないことが基本です。
軽トラで運んだ木は、この土場に集積されます。
IMG_1991.jpg
長さ60cm〜210cm、末口直径5cm以上の木がここに集まります。
木はいつ持ってきても構わないそうです。
土場からの眺めは最高です。
IMG_1996.jpg
目前に広がるのは日本の棚田百選に認定された坂折棚田。
ここに老人福祉のための温浴施設をつくるのが丹羽さんの夢だそうです。
IMG_1993.jpg
このあと、中野方コミュニティーセンターでプロジェクトの経過紹介と意見交流が行われました。
丹羽さんはこの「木の駅」を全国どこでもできる形に標準化することを目指しています。
また、運営を地元の実行委員会に委ねることが重要と考えているそうです。
「木の駅」とは、地域ぐるみで地域の誇りと自治を再生する取り組みなのです。
ぎふ森林づくりサポートセンターでは、NPO法人夕立山森林塾に協力して頂き、
3月17日に里山整備団体交流会を開催します。
「木の駅プロジェクト」に興味を持つ地域の方々、森林整備団体の方々に、
恵那市中野方に集まって頂き、木の駅の先進事例の見学と意見交換会を行います。
詳細は、サポセンHPにて近日告知予定です。
乞うご期待ください。
wrote:小野
恵那市の中野方地区に伺いました。
この日は遠く岩手から県の林業普及指導員と有志の方が視察に来られており、
そのツアーに同行させていただきました。
案内して頂いたのは、NPO法人夕立山森林塾理事の丹羽さんと事務局の方々、
木の駅実行委員会の委員長で「杣組」代表の鈴村さんです。
まずは、「モリ券」の利用体験を兼ねて地元の飲食店で昼食をとりました。
IMG_1966.jpg
モリ券とは、林地残材を土場へ持っていくと、トン当たり6枚(㎥あたり5枚)
受け取ることができる地域通貨です。
一枚当たり1000円分の買い物券として、地元の加盟店で使用でき、地域活性に繋がります。
今回いただいたのが、650円のランチと250円のホットコーヒー。
合計900円をモリ券1枚で支払いました。
ここで、差額の100円は森の保全活動へ寄付され、このプロジェクトを運営するための原資となります。
お昼ごはんの後は現場見学です。
まずは間伐現場から。
IMG_1967.jpg
ここは、杣組さんが山主さんから依頼を受けて間伐した現場です。
木の駅プロジェクトの活動が始まって以来、素人山主さんが自ら山の手入れをするようになったり、
杣組さんのような林業グループに間伐の依頼が来るようになり、森の手入れが進みました。
次にかんかんば、すなわち検量所です。
IMG_1975.jpg
林地残材を乗せた軽トラックの重量を量り、車検証の重量から引くと木の重さが出ます。
ここに常時人が付いているわけではありません。
すべて自己申告。
この活動は性善説に基づいて運営されています。
事務局の余計な経費はかけないことが基本です。
軽トラで運んだ木は、この土場に集積されます。
IMG_1991.jpg
長さ60cm〜210cm、末口直径5cm以上の木がここに集まります。
木はいつ持ってきても構わないそうです。
土場からの眺めは最高です。
IMG_1996.jpg
目前に広がるのは日本の棚田百選に認定された坂折棚田。
ここに老人福祉のための温浴施設をつくるのが丹羽さんの夢だそうです。
IMG_1993.jpg
このあと、中野方コミュニティーセンターでプロジェクトの経過紹介と意見交流が行われました。
丹羽さんはこの「木の駅」を全国どこでもできる形に標準化することを目指しています。
また、運営を地元の実行委員会に委ねることが重要と考えているそうです。
「木の駅」とは、地域ぐるみで地域の誇りと自治を再生する取り組みなのです。
ぎふ森林づくりサポートセンターでは、NPO法人夕立山森林塾に協力して頂き、
3月17日に里山整備団体交流会を開催します。
「木の駅プロジェクト」に興味を持つ地域の方々、森林整備団体の方々に、
恵那市中野方に集まって頂き、木の駅の先進事例の見学と意見交換会を行います。
詳細は、サポセンHPにて近日告知予定です。
乞うご期待ください。
wrote:小野
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