ぎふ木育大交流会・その1 - 2015年09月29日 Tue
「森のようちえん」ってなに?「プレーパーク」ってなに?
自然豊かな環境のなかで、幼児期(人としての基礎的な発達をとげる重要な時期)の子どもを保育する「森のようちえん」。
既存の遊具で大人が遊びを提供するのではなく、『自分の責任で自由に遊ぶ』を合言葉に、子どもたちが自ら遊びをつくりだして満足するまで遊びつくせる遊び場「プレーパーク(冒険遊び場などの名称でも呼ばれています)」。
どちらも自然に囲まれた森林や公園・空き地などを舞台に繰り広げられることから、『ぎふ木育』にもつながる森の子育ち・親育ちとして、岐阜県でも応援しています。
木育交流・チラシ
岐阜県では、このような自然に囲まれた場所で子育てをしたいと願う方々を応援するために、9月27日(日),28日(月)の2日間『岐阜県立森林文化アカデミー』で『ぎふ木育大交流会』を開催しました。
県内の「森のようちえん」「プレーパーク」団体が一堂に会する大交流会は、体験会、講演会、13の分科会からなり、講師陣も個性あふれる豪華な顔ぶれでした。
どの時間も、貴重なセンテンスがたくさんつまっていて、とても語りつくせる内容ではないので、ここではほんの一部ですが紹介させていただきます。
木育交流・体験会
1日目の9月27日(日)、「森のおさんぽ」「森のようちえん」「プレーパーク」体験会で『ぎふ木育大交流会』の幕開けです!全ての始まりは、子どもたちの興味関心から。大人では気にもとめない道端の草や、木材の切れ端から遊びがどんどんひろがっていきます!「プレーパーク」は2日間通して行われ、裸足で駆け回る子や、服も顔も泥だらけにして大笑いする子など、子どもたちも思う存分楽しめたようです!一緒に参加するお母さんたちからも、「こんな身近な自然や物でも遊べるんですね!」という感想をいただきましたよ!
木育交流・講演会
午後からは、横浜市に「子どもが主役の、子どもの心に添った保育」を実践する未認可保育施設を設立し、全国各地で子育てセミナー等を実施する『りんごの木子どもクラブ』代表の柴田愛子さんによる講演会です。「子育てを楽しもう!〜子どもは自然の環境の中で、心も体も豊かに育ちます。大人も一緒に心身を開放しませんか〜」をテーマにお話はスタートします。
子どもと向き合うことに熱を注ぐ柴田さん。実際に経験した保育現場の状況に、ユーモアを交えながらお話くださり、会場は爆笑の渦に包まれます。笑いを交えながらもしっかりとポイントをまとめてくださるお話に、聴講者の皆さんは、自分のことに置き換えて考えることができたようです。
<ポイント>
・大人がどう育てたいかではなく、主役は子ども。子ども自身はどう育っているのかと見方を変えてみよう。子どもがやりたいことは保証しようという姿勢で眺めるようになって、(幼児保育が)面白くなった!
・子どもの好き、おもしろそう、やってみたいという感情、つまり心が動いていることはとても大事。心が動いて主体的に学んだことは、子どもの中に蓄積されていく。
・子どもに寄り添うというのは、理解や解決ではない。子どもは(大人が)わかってくれると思うと、感情が落ち着いてくる。子どもの内面に寄り添い、子どものやりたいことを受け止めることだ。
木育交流・森わらVTR
柴田さんの講演会の後、岐阜県で森のようちえんを10年続けている『森のわらべ多治見園』の浅井智子さんから、TV取材を受けた時のVTRを紹介していただきました。
マムシの事故が起きた時に、すぐにスタッフも保護者も集まって、みんなで考える場を設けたことで、二度と事故を起こさないという意志を皆で共通認識することができたし、このようちえんなら子どもを任せられると安心できたようです。
木育交流・パネルディスカッション
つづいては、『りんごの木子どもクラブ』の柴田愛子さん、『岐阜県立森林文化アカデミー』の萩原ナバ裕作さん、新潟の『森のようちえん てくてく』の小菅江美さんによるパネルディスカッション。
森のようちえんを立ち上げたいと考えている方からの質問に対して、「やり始めることは意外と簡単。後についてくる仲間づくりに苦労する。素敵な仲間作りを頑張って!」(小菅さん)「子どもを集めるのが大変!私の時もスタートは2人きりだったけど、その2人がいたから今がある!」(柴田さん)「(ナバさんが始めた美濃市の森のようちえんの)『森のだんごむし』も最初は3人。でも、そのころの森のようちえんが一番楽しかったかもしれないなぁ!」とアドバイス。
人を集めるのはやっぱり大変。けれど、人数が少なければ少ない分1人あたりの楽しみの量が多いのかもしれませんよ!自分たちが楽しんで活動していれば、自ずと仲間は集まってくるはず!仲間集めに悩むより、ぜひ少人数の時期を目いっぱい楽しんでくださいね!
木育交流・分科会1-4
午後から行われたこの日の分科会は4つ。
タイトルと講師のお名前のみ紹介させていただきます。内容の詳細は、『ぎふ木育大交流会・報告書』のホームページをご覧ください。(公開されましたら、こちらのページからもリンクを貼ります。しばらくお待ちください。)
分科会1
タイトル:「森のわらべ」の10年を振り返って
講師:浅井智子さん(森のわらべ多治見園)
分科会2
タイトル:日常の遊び場〜だれでも始められるはじめの一歩〜
講師:前野学美さん(たじみプレーパーク・楽風)、諸橋なつきさん(おうちプレーパーク)
分科会3
タイトル:遊びの中で生きる力を育てる〜子どもの遊びはAKB!?
講師:渡部達也さん、渡部美樹さん(ともに、NPO法人ゆめ・まち・ねっと)
分科会4
タイトル:森のようちえんにとって好ましい場所づくりとは?
講師:萩原ナバ裕作さん(岐阜県立森林文化アカデミー)
どの分科会も、2時間では語りつくせない内容ばかりで、終わった後も講師の先生はひっぱりだこでした!
〜木育第交流会・その2〜へ続く
このイベントは、子どもたちの豊かな心を育む『ぎふ木育』の推進を目的として、『清流の国ぎふ森林・環境税』を活用しています。
自然豊かな環境のなかで、幼児期(人としての基礎的な発達をとげる重要な時期)の子どもを保育する「森のようちえん」。
既存の遊具で大人が遊びを提供するのではなく、『自分の責任で自由に遊ぶ』を合言葉に、子どもたちが自ら遊びをつくりだして満足するまで遊びつくせる遊び場「プレーパーク(冒険遊び場などの名称でも呼ばれています)」。
どちらも自然に囲まれた森林や公園・空き地などを舞台に繰り広げられることから、『ぎふ木育』にもつながる森の子育ち・親育ちとして、岐阜県でも応援しています。
木育交流・チラシ
岐阜県では、このような自然に囲まれた場所で子育てをしたいと願う方々を応援するために、9月27日(日),28日(月)の2日間『岐阜県立森林文化アカデミー』で『ぎふ木育大交流会』を開催しました。
県内の「森のようちえん」「プレーパーク」団体が一堂に会する大交流会は、体験会、講演会、13の分科会からなり、講師陣も個性あふれる豪華な顔ぶれでした。
どの時間も、貴重なセンテンスがたくさんつまっていて、とても語りつくせる内容ではないので、ここではほんの一部ですが紹介させていただきます。
木育交流・体験会
1日目の9月27日(日)、「森のおさんぽ」「森のようちえん」「プレーパーク」体験会で『ぎふ木育大交流会』の幕開けです!全ての始まりは、子どもたちの興味関心から。大人では気にもとめない道端の草や、木材の切れ端から遊びがどんどんひろがっていきます!「プレーパーク」は2日間通して行われ、裸足で駆け回る子や、服も顔も泥だらけにして大笑いする子など、子どもたちも思う存分楽しめたようです!一緒に参加するお母さんたちからも、「こんな身近な自然や物でも遊べるんですね!」という感想をいただきましたよ!
木育交流・講演会
午後からは、横浜市に「子どもが主役の、子どもの心に添った保育」を実践する未認可保育施設を設立し、全国各地で子育てセミナー等を実施する『りんごの木子どもクラブ』代表の柴田愛子さんによる講演会です。「子育てを楽しもう!〜子どもは自然の環境の中で、心も体も豊かに育ちます。大人も一緒に心身を開放しませんか〜」をテーマにお話はスタートします。
子どもと向き合うことに熱を注ぐ柴田さん。実際に経験した保育現場の状況に、ユーモアを交えながらお話くださり、会場は爆笑の渦に包まれます。笑いを交えながらもしっかりとポイントをまとめてくださるお話に、聴講者の皆さんは、自分のことに置き換えて考えることができたようです。
<ポイント>
・大人がどう育てたいかではなく、主役は子ども。子ども自身はどう育っているのかと見方を変えてみよう。子どもがやりたいことは保証しようという姿勢で眺めるようになって、(幼児保育が)面白くなった!
・子どもの好き、おもしろそう、やってみたいという感情、つまり心が動いていることはとても大事。心が動いて主体的に学んだことは、子どもの中に蓄積されていく。
・子どもに寄り添うというのは、理解や解決ではない。子どもは(大人が)わかってくれると思うと、感情が落ち着いてくる。子どもの内面に寄り添い、子どものやりたいことを受け止めることだ。
木育交流・森わらVTR
柴田さんの講演会の後、岐阜県で森のようちえんを10年続けている『森のわらべ多治見園』の浅井智子さんから、TV取材を受けた時のVTRを紹介していただきました。
マムシの事故が起きた時に、すぐにスタッフも保護者も集まって、みんなで考える場を設けたことで、二度と事故を起こさないという意志を皆で共通認識することができたし、このようちえんなら子どもを任せられると安心できたようです。
木育交流・パネルディスカッション
つづいては、『りんごの木子どもクラブ』の柴田愛子さん、『岐阜県立森林文化アカデミー』の萩原ナバ裕作さん、新潟の『森のようちえん てくてく』の小菅江美さんによるパネルディスカッション。
森のようちえんを立ち上げたいと考えている方からの質問に対して、「やり始めることは意外と簡単。後についてくる仲間づくりに苦労する。素敵な仲間作りを頑張って!」(小菅さん)「子どもを集めるのが大変!私の時もスタートは2人きりだったけど、その2人がいたから今がある!」(柴田さん)「(ナバさんが始めた美濃市の森のようちえんの)『森のだんごむし』も最初は3人。でも、そのころの森のようちえんが一番楽しかったかもしれないなぁ!」とアドバイス。
人を集めるのはやっぱり大変。けれど、人数が少なければ少ない分1人あたりの楽しみの量が多いのかもしれませんよ!自分たちが楽しんで活動していれば、自ずと仲間は集まってくるはず!仲間集めに悩むより、ぜひ少人数の時期を目いっぱい楽しんでくださいね!
木育交流・分科会1-4
午後から行われたこの日の分科会は4つ。
タイトルと講師のお名前のみ紹介させていただきます。内容の詳細は、『ぎふ木育大交流会・報告書』のホームページをご覧ください。(公開されましたら、こちらのページからもリンクを貼ります。しばらくお待ちください。)
分科会1
タイトル:「森のわらべ」の10年を振り返って
講師:浅井智子さん(森のわらべ多治見園)
分科会2
タイトル:日常の遊び場〜だれでも始められるはじめの一歩〜
講師:前野学美さん(たじみプレーパーク・楽風)、諸橋なつきさん(おうちプレーパーク)
分科会3
タイトル:遊びの中で生きる力を育てる〜子どもの遊びはAKB!?
講師:渡部達也さん、渡部美樹さん(ともに、NPO法人ゆめ・まち・ねっと)
分科会4
タイトル:森のようちえんにとって好ましい場所づくりとは?
講師:萩原ナバ裕作さん(岐阜県立森林文化アカデミー)
どの分科会も、2時間では語りつくせない内容ばかりで、終わった後も講師の先生はひっぱりだこでした!
〜木育第交流会・その2〜へ続く
このイベントは、子どもたちの豊かな心を育む『ぎふ木育』の推進を目的として、『清流の国ぎふ森林・環境税』を活用しています。
| 2015年09月29日 | 森のようちえん・プレーパーク | Comment : 0 | トラックバック : 0 |